2607白山は、私の原風景になった。
サムネイルの画像は、霊峰・白山の山頂から、
紺屋ヶ池を紹介していますが、現地にいるときにはあれが翠ヶ池だと思っている写真の私。
あれ?先月アップロードしてたと思ったけど、し忘れてたみたい。改めてアップします。
昨年白山の登頂を諦めたのは、体調不良だったから。
去年の、山行前夜の記事が残っていたので、↓リンク貼っておこう。
かならず予定どおりにならない結果になるから(笑)もう解ってんの。だからそれを記録に残したくて。それが、この記事を書いた動悸です。
ホントに予定通りにならなかった(笑)
去年は悔しかったけれど、山では無理をしないことも大切だと、自分に言い聞かせながら下山しました。
だから今年の白山は、「リベンジ」のつもりで、昨年登れなかった山頂に立つ。
という、ただただ、それだけを目標にしていた訳です。
そういえば、今回の山行は、結構道のり長くて、決して楽しいものではありませんでした。
〜白山登山の行程〜
1日目|別当出合から南竜ヶ馬場へ
9:20 別当出合スタート
別当出合登山口から白山へ。
甚之助避難小屋を経由し、南竜ヶ馬場を目指します。
13:19 甚之助避難小屋
ここまで約4時間。途中で休憩を挟みながら、少しずつ高度を上げていきます。
14:11 再び甚之助避難小屋を出発
そこからさらに登り、南竜ヶ馬場へ。
15:38 南竜山荘
南竜山荘を経由して、キャンプ場へ向かいます。
16:14 南竜ヶ馬場キャンプ場 到着
1日目はここでテント泊。距離:5.0km
行動時間:6時間59分
休憩時間:3時間9分
累積標高:+919m/−103m
この日は南竜ヶ馬場までしっかり登って終了。
そして翌朝は、まだ夜が明ける前に動き出します。
2日目|夜明け前の白山室堂から御前峰へ
2:05 南竜ヶ馬場キャンプ場 出発
まだ真っ暗な時間。テントを出て、白山室堂を目指します。
4:28 白山室堂
約2時間20分かけて室堂へ到着。
ここから御前峰へ向かいます。
4:29 白山雷鳥荘
白山奥宮祈祷殿・参籠殿を経て、山頂へ。
5:34 白山・御前峰 到着
夜明け前の山頂へ。間に合わず。
ここで約57分間、山頂の時間を過ごします。
6:31 御前峰 出発
下山開始。
6:55 白山奥宮祈祷殿・参籠殿
参拝をして、再び室堂へ。
7:00 白山雷鳥荘
7:10 白山室堂
ここから下山を続け、
8:00 ここでYAMAPの記録が途切れてました。
無事に下山完了。距離:6.3km
行動時間:5時間56分
休憩時間:1時間40分
累積標高:+679m/−493m
2日間の記録
総距離:約11.3km(途中で記録切れてるけど)
累積標高:+1,598m
午前2時。
南竜山荘のテント場を出発し、展望歩道から御前峰へ向かう。
下山はトンビ岩コースを歩き、南竜ケ馬場でテントを撤収して砂防新道から別当出合へ降りました。
下山したのは15時でした。
さて、
白山は、花の百名山としても有名です。
代表格は、「黒百合」(クロユリ)
佐々成政のクロユリ伝説ってのが、たしか
あったような気がします。


これも一輪しか見つけられなかった花なのだ。


花を探しながら歩く登山もまた、
とても良い経験だと感じました。

もう、大分ボロボロだけど、風景と美しいほどにマッチしている。。。(歓喜)



たぶんコバイケイソウでしょうね。




よくわからないユリ

さらに撤収したあとのザックの荷物は、18kgほどのテント装備になり、こいつを担いで下山するのは、本当に身体が限界だったんです。
足は痛い。
暑い。
終わらないアップダウン。
歩きにくいゴロゴロとした岩。
正直、心の中では何度も
「もう白山なんて、二度と来なくてもいい。」
と、思っていました。そう、そんな山行だったんです。
でも、不思議な出来事もありました。私は、確かに自分自身に腹を立てていたんですけど、
体力の無さ、
思うように歩けない自分。
年齢と向き合わされる感覚、
そんな類の不甲斐なさに、腹を立てていたのです。
それなのに、すれ違う人には自然と、
「ご安全に。」
「お先にどうぞ。」
そう声を掛けていました。
そして相手も笑顔で返してくれるから
その瞬間だけは、自分の苛立ちを忘れていた。
シーズン真っ盛りの白山で、
何十人、何百人とすれ違ったでしょうか。
みんな汗を流し、
みんな息を切らし、
みんな疲れた顔をしていました。
それでも挨拶を交わす。
そこには肩書きもないし、
年齢も関係ないし、仕事も関係ない。
ただ、あなたもまた「今日、この山を歩いている。」
それだけで、お互いを少し思いやることができたのだと感じました。
私は普段から、団体行動があまり得意ではありません。
一人で歩く山が好きですし、
皆でワイワイ。と言ったイベント事も、積極的に企画したりもしません。
でも、この日、初めて思ったんです。
ソロ登山だとしても、一人ではない。
誰かと一緒に歩いているわけではない。
それでも、同じ方向を向いて歩いている人たちがいる。
「団体登山は嫌い。」
でも、
「ソロ登山なのに、人とのつながりを感じた。」
この二つが矛盾していないという事が事実として知ることが出来ました。
「常に一緒にいる仲間」ではなく、
「同じ方向を向いて歩いている仲間」
という感覚なのかもしれません。
必要なときだけ言葉を交わし、
またそれぞれのペースで歩いていく。
私は、その距離感が心地いいと感じているのかもしれません。
ぶっちゃけて言うと下山した直後は、
「もうしばらく白山はいい。」
と、そんな風に思っていました。
いや、今でもそう思っています(笑)
あの辛さを忘れて、すぐにまた登りたいとは思えませんし、今もスマホでこの記事を書きながら、足の筋肉痛と腰の痛みを感じながら、姿勢を変えながら書いています。
このあと、痛みも記憶も落ち着いてきて、
少し時間が経ったら、違う気持ちも生まれてくるかもしれませんけどね。
もしかしたら10年後とか、あるいはもっと先かもしれないけど、こんな事を言いながら
私はまた白山を歩いているかもしれません。
山頂とは目指すためだけではなくて、
景色を見るためだけでもなく、
あの日の自分に会いに行くためなのかもしれません。
山で感じた、人と人とのつながりは、どうやら、「ご安全に。」という、その一言に込められた優しさなのかもしれません。
一人で歩ける人が、安心してつながれる空気というか、そんなものを、少しずつ残していきたいなと感じました。
良くわかんないかもしれませんけど、
その原点を忘れないために、私は今この文章を書いているような気がしています。
いつか、この文章を読み返す日が来るでしょう。
迷った日かもしれないし、
打ちのめされた日かもしれません。
そのとき思い出そうと思います。
白山で、自分には腹を立てながら、
それでも見知らぬ誰かに「ご安全に」と笑顔で言えた日の事を。
私にとって白山は、登った山ではなくってですね、なんと言うか「原風景になった山」なのかもしれないなぁ。。。
と、言う感じ。そんな感じ。
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