残念な遺言書ミステリー!失敗事例から学ぶ
なぜ残念な遺言書が生まれてしまうのか?
皆さんは「遺言書を書いたから安心」と思っていませんか?
実は、その考えは危険な勘違いかもしれません。
このブログでは、遺言書の失敗例を通じて、本当に「役に立つ遺言書」の書き方を学んでもらえたらと思います✒
事例で学ぶ!残念な遺言書の典型例5選
せっかく書いた遺言書なのに、意味をなさないとなると、それは書いてないのと同じことになり、相続対策も期待した効果を発揮できません。
そこで、このような事態を避けるため、残念な遺言書をケース別に紹介します📖
ケース1:形式不備で無効になってしまった遺言書
◆よくある失敗
パソコンで作成し、署名・捺印を忘れた。
訂正箇所に署名・捺印がない。
日付の記載がない又は日付が不明確(令和○年○月吉日)。
◆解説
遺言書は、法律で定められた形式を満たさなければ、どんなに思いがこもっていても無効になります。特に「自筆証書遺言」は厳格な要件があるので、要件を事前に把握し、不備のない形で作成しなければなりません。
ケース2:誰に何を相続させるか不明確な遺言書
◆よくある失敗
「長男には家をあげる」と書かれているが、複数の家がある。
「不動産を長女にゆずる」と記載されているが、どの不動産を指すのか、土地なのか建物も含むのか、具体的に特定されていない。
「お世話になったAさんにも少し渡してほしい」と記載があるが、曖昧な表現で具体性がない。
「長男に全てを託す」と記載されているが、相続させることを意味するのか、相続手続きを主導してほしいという意味なのか、文言から意図が読み取れない。
◆解説
財産を特定し、誰にどれだけ渡すかを具体的に記さないと、相続人の間で争いが起きる原因になり、相続人の間で対処に困ることになり兼ねません。
ケース3:相続人の感情を無視した、争いの種になる遺言書
◆よくある失敗
特定の相続人だけを優遇し、他の相続人の「遺留分」を侵害している。
相続人への不満や、感情的な言葉が綴られている。
財産配分の理由が書かれていない。
◆解説
遺言書は「最後のメッセージ」です。なぜ、そのように分けたのか、理由を添えることで、残された家族の納得を得やすくなるというメリットがあります。
ケース4:すでに売却した財産が書かれている遺言書
◆よくある失敗
遺言書作成後に不動産を売却したにもかかわらず、内容を更新しなかった。
解約済の預金口座が記載されている。
◆解説
遺言書は作成した時点の財産状況に基づいているため、定期的な見直しが必要です。遺言書に記載した財産内容に変化が生じたら、必ず書き直すか、追記する必要があります。
ケース5:遺言執行者を指定しなかった遺言書
◆よくある失敗
「誰が遺言書の内容を実行するのか」が書かれていない。
◆解説
遺言執行者がいないと、相続人全員の合意がないと手続きが進まないケースがあります。遺言執行者を指定することで、スムーズな手続きが可能になります。
遺言執行者は、遺言者の死後でも選任は可能です👇
残念な遺言書にしないための3つのチェックポイント
様式に不備はないか?
自筆証書遺言の場合は、法律の要件(日付、署名、捺印など)を必ず満たす必要があります。よって、法律の要件を満たしているのか、作成する前によく確認する事が重要です。
必要に応じ、より確実な「公正証書遺言」の検討も行うようにしましょう。
内容は具体的か?
「誰に何を渡すか、財産の特定はできているか」という事は非常に重要です。
「○○銀行の定期預金」「○○市○○町○○番地の土地」など、明確に記載するようにし、一目瞭然で分かるように作成しましょう。
家族への配慮はあるか?
遺言書は、自分だけの想いで作成すると「一方通行」の遺言書になります。
・遺留分を侵害していないか。
・なぜそのように分けたのか。
このような観点から、遺される家族への配慮を行い、場合によっては付言事項で理由を添えるようにしましょう。
できれば、事前に家族会議を開いて、家族の想いも聞いておけば、より効果的です。
新たな遺言書の動き「デジタル遺言書」👇
まとめ
完璧な遺言書は「家族の未来」を守る
遺言書は単なる財産の配分書ではなく、残された家族が円満に暮らしていくための「羅針盤」となります。
その為に、書いた遺言書が無効にならないよう、専門家である弁護士や司法書士、税理士に相談することで、形式や内容の不備を防ぎ、本当に有効な遺言書を作成できます。
今後、遺言書を書こうと考えている人は、ちゃんと思いが確実に届くよう、不備のない遺言書を作成し、家族の未来を守りましょう!!
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