見出し画像

資産1億円はもう「富裕層」とはいえない?

ここ最近は株価が大きく上昇して資産1億円を突破する人が続々と出現しています。
一方で、XをはじめSNSではこんな声も出てきています。

・資産1億円なんてもう庶民レベル
・今のインフレだと、1億円でFIREなんて無理
・1億円では中途半端!FIREしたければ3億円は必要

こうした意見を見聞きして、「せっかく資産形成を頑張ってきたのに、1億円あっても足りないのか…」と感じる方も多いのではないでしょうか?

「1億円」といえば、かつてはお金持ちのひとつの基準のように扱われ、投資の世界では「億り人」を目標にしている人も多くいました。
しかし最近の資産インフレによって、株も不動産も仮想通貨も軒並み高値を更新していて、SNSでは億り人達成の報告で溢れ、1億円の特別感が薄れてきました。

さらに三菱UFJフィナンシャル・グループが、総資産3億円以上の顧客をターゲットにした富裕層向けのビジネスを強化しているというニュースが流れたことで(参照)、「富裕層の定義が3億円に引き上げられた」と話題になりました。



富裕層とは?

まず前提として、いくらあれば富裕層といえるのでしょうか?
公式な定義があるわけではありませんが、一般的に「富裕層」と言われる基準は、「純金融資産1億円以上」ということが多いです。
これはお馴染みの野村総合研究所が発表している資産ピラミッドに基づいていると考えられます。

親の顔より見た図表
引用:野村総合研究所「純金融資産保有額の階層」

このピラミッドでは、純金融資産が1億円以上5億円未満の層を「富裕層」と定義しています。

しかし、最近はこの「1億円から富裕層」という図式が崩れつつあるように感じます。
なぜ、こんな感覚のズレが起きているのでしょうか?


実際に1億円の価値は下がっている

1億円の価値が下がっているというのは感覚論ではなく事実です。

その要因はお察しの通り、インフレです。
皆が日々の生活で感じているように、食品や日用品、サービス価格など、あらゆる物価が激しく上昇しています。

国内の消費者物価指数を見ると、2025年8月の総合物価は2020年を100とした場合、112.1に上昇しています。
これは現在の1億円が5年前の9000万円程度の価値しかないということを意味します。1000万円分の購買力がこの5年で失われたと考えると、結構すごいインパクトですよね。
そして、政府は緩やかなインフレを目標に掲げていますので、この傾向は今後も続くと考えられます。

100年前の1万円と今の1万円の価値が全く違うように、インフレ下では資産額だけを基準に「富裕層」かどうかを定義するのは、あまり意味がないのです。
そもそも上記の資産ピラミッドでは、不動産といった金融資産以外の資産はカウントしていないことも、「富裕層」を定義づける指標としては微妙ですが。。


資産もインフレしている

さらに1億円の価値を相対的に下げているのが、株や不動産といった「資産」の価格の爆発的な上昇、いわゆる資産インフレです。

特に顕著なのが不動産でしょう。
都心の新築マンションは、1億円はもはや当たり前の価格帯となり、中には2億円、3億円超えの物件も珍しくありません。
今や1億円では、都心で家を持つのは厳しいのが現実です。
不動産という大きな買い物において、この1億円の相対的価値の低下は「1億円=富裕層」というイメージを大きく揺るがしています。
こうした背景から「1億円は中途半端」という意見が出てくるわけですね。


個人的にも実感なし

私自身、純金融資産として1億円を保有してはいますが、自分の実感としても富裕層という意識はゼロです。

私がイメージする富裕層とは、そのまま「経済的にゆとりがある人」です。
要は、「お金が理由で何かを諦めるという選択をしなくて済む状態」ですね。
住みたいところに住み、食べたいものを食べ、やりたいことを思いっきりできる、そんな暮らしを送れる人のことだと思っています。

しかし残念ながら、こういった願望を全て叶えるには、1億円では足りません。

私自身の暮らしぶりも正直なところ、これまでとあまり変わっていません。
住居は相変わらずのボロ家だし、食事も節約を意識して自炊中心、服はユニクロでも手が出ず、しまむらかGUで買っています。
当然、高級車やブランド品なんて全く買えません。
(興味がないというのもありますが。)

今月の電気代も気になってしまうので、少なくとも「お金のことを気にしなくなる」というレベルには全然達していませんね。
こんな自分が富裕層かと言われると、かなり疑問符がつきます。

一方で逆説的ですが、贅沢と無縁の生活を送ってきたからこそ資産形成ができたこともまた事実です。
名著「となりの億万長者」でも、お金持ちとされる人々の暮らしぶりはどれも質素であることが描かれています。


1億円でFIREは無理?

ここまでをまとめると、事実として1億円の購買力は低下しているし、自分の肌感覚としても「富裕層かと言われると違和感がある」というのがリアルな実態です。

それでは、進行するインフレ下で1億円でFIREすることは、もはや無謀な挑戦なのでしょうか?

続きは以下のYouTube動画で解説していますので、気になった方は是非ご覧ください!

https://youtu.be/224IRmaKZqw

それではまた!



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー