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#324 ドリブル練習は意味ない?

バスケットボールは、ボールを手で扱うスポーツです。

とても当たり前のことですが、この当たり前を本当に理解している人は意外と多くありません。

バスケットボールにおいて、ボールを手で扱うスキル、いわゆるハンドリング能力はとても大切です。
この能力が高いかどうかで、プレーの幅は大きく変わります。

そのため、幼少期からドリブル練習に励んでいるご家庭も多いと思います。
毎日コツコツとボールを触る。
左右でドリブルをする。
低いドリブル、高いドリブル、細かいドリブル。

そういった練習を積み重ねている子どもたちは、今とても増えています。

これは本当に素晴らしいことです。

昨今の子どもたちのスキルレベルが急激に上がっている背景には、こうした家庭での地道な努力があると僕は感じています。

しかし一方で、こんな言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

「そんなドリブルばっかりやっても意味ないよ」

もしこの言葉を言われてモヤっとした経験がある方がいるなら、僕はその方に伝えたいことがあります。

安心してください。

その努力は、めちゃくちゃ大切な能力を育てています。

むしろ、その能力がない人が後から習得するのは、かなり大変です。
よくぞこの段階でそこまで高めてきました。
そう言いたいくらいです。

確かに試合では、そのドリブルでは相手を抜けないかもしれません。
ドリブルが上手いだけでは、得点に繋がらないこともあります。

しかし、僕が言いたいのはそこではありません。

重要なのは、

「ボールを手で扱う能力が育っているかどうか」

という部分です。

バスケットボールは、ボールを手で扱うスポーツです。

そして、ドリブルだけが手のスキルではありません。

バスケットボールの主要スキルには

・キャッチ
・パス
・シュート

があります。

そしてこれらのスキルはすべて、手の感覚に大きく依存しています。

例えばキャッチ。

ボールを見ずにキャッチできる選手と、
毎回しっかりボールを見ないと取れない選手では、プレーのスピードが大きく変わります。

パスも同じです。

ボールを自在に扱える選手は、パスの強さや回転、タイミングを細かく調整できます。

シュートもそうです。

シュートは脚力やフォームも大切ですが、最後はやはりボールを手でどう扱うかという感覚がとても重要になります。

つまり、ドリブル練習を通して育っているのは、単なるドリブル技術ではありません。

ボールを手で扱う感覚そのものです。

この「感覚」というものは、スポーツにおいてとても重要です。

なぜなら、スポーツは知識だけではプレーできないからです。

例えば

「指先でボールを扱う」
「ボールを優しくコントロールする」

こう言葉で説明することはできます。

しかし、それを実際にできるかどうかは別問題です。

頭では理解していても、体が再現できないことはよくあります。

だからこそ大切なのは、

知識を感覚まで落とし込むことです。

そしてこの感覚は、時間と経験によって少しずつ育っていきます。

毎日のドリブル。
毎日のハンドリング。

そうした積み重ねによって、少しずつ

ボールを手で扱う感覚

が身体の中に作られていきます。

スポーツには、よく言われる段階があります。

それは

「知っている」
「できる」
「無意識でもできる」

という段階です。

育成とは、この段階を一つずつ上がっていくことだと僕は思っています。

知識として理解する。
実際にできるようになる。
そして最終的には、考えなくても自然にできるようになる。

そこまで昇華して初めて、本当のスキルになります。

そして、この過程で重要になってくるのが指導者の役割です。

子どもたちは練習を通して、少しずつ感覚を育てていきます。

しかし

それが本当にできているのか。
まだ知識の段階なのか。
感覚として扱える段階なのか。

この違いを見極めるのは簡単ではありません。

だからこそ育成指導者の仕事の一つは

知識が感覚まで落とし込めているかを段階的に確認し、導いていくこと

だと僕は思っています。

「知っている」だけなのか。
「できる」のか。
それとも「無意識でもできる」のか。

この段階を見ながら、少しずつ積み上げていく。

それが育成という仕事なのではないかと感じています。

もちろん、試合の理解や判断力もとても重要です。

ただ、その前提として

ボールを扱えること

はとても大きな土台になります。

バスケットボールは、

ボールを手で扱うスポーツです。

だからこそ、

ボールを手で扱う感覚を育てること。
そしてその感覚を、知識ではなく身体で扱えるレベルまで昇華させること。

そこに、育成の大きな価値があると僕は考えています。

もしお子さんが

ボールを触ることが好き
ドリブル練習が好き
ハンドリングを楽しんでいる

そういう状態であれば、それはとても良いことです。

その積み重ねは決して無駄ではありません。

むしろ、

バスケットボールの土台を、しっかり作っている時間

だと僕は思います。

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