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本の森に迷い込む 虎ノ門ヒルズ magmabooks

虎ノ門ヒルズで開催されていたイベントの帰り道。少し時間が空いたので、同じ敷地内にある「グラスロック」の2階・3階の「magmabooks(マグマブックス)」に立ち寄ってみた。
※虎ノ門ヒルズのイベント記事はこちら

「magmabooks(マグマブックス)」
ここは丸善ジュンク堂書店が手掛けた新しいスタイルの書店で、「知は熱いうちに打て」というコンセプトを掲げているそうだ。外から見える、ガラス張りのシックな佇まいと青い炎のようなロゴに惹かれ、ふらりと中へ入る。

2階のエントランス

ジャンルレスな「知の森」へ

店内は深緑色を基調とした、曲線が美しいモダンな書棚が並んでいる。
2階の書棚エリアは「知の森 – Forest of knowledge –」と名付けられ、過去・現在・未来という3つのテーマで構成されているという。

本の木に誘われて知の森の奥へ

ここでの一番の魅力は、完全に「ジャンルレス」な本棚であることだ。例えば「アメリカ」に関する棚を覗くと、政治や歴史の硬派な専門書のすぐ隣に、地図の絵本やポップなイラストの解説書が並んでいる。あるいは「地球・科学」のようなテーマの棚にも、図鑑から小説までが混在している。専門書も文庫もコミックも、既存のジャンル分けの垣根を越えて、一つのテーマに沿って同居しているのだ。

1つのテーマを様々な書籍の形で

並んだ背表紙を眺めながら歩いていると、検索して探すのとは違う、思いがけないテーマの本にふと目が留まる。自分の中にある好奇心の輪郭が、少しずつ広がっていくような感覚がある。

この雰囲気は京都恵文社の感覚にも近いかもしれない。恵文社が歴史を感じさせるモダンさなら、こちらは現在未来を感じさせるイメージ。

「問い」を片手に歩く時間

入り口付近には「問い散歩」と書かれたコーナーがあった。

さまざまな「問い」が書かれたしおりサイズの紙片が置かれており、その問いに対する「回答」となる本が店内のどこかに隠されているという。たとえば「地球は何かの実験台なのか?」といった壮大なものから、「私達はなぜ、植物を見ると癒やされるのだろう?」といった身近なものまで。

トラベラーズノートのカードサイズと大きさ比較
しおりにもなります

一枚手にとり、その問いを頭の片隅に置きながら書棚の間を縫うように歩くのは、まさに森の中を探索しているような体験。探している過程で目当てとは違う本に出会うのもうれしい。

小さな雑貨コーナーと、後ろ髪を引かれた鳥のランプ

同じく2階の一角には、文具や雑貨が並ぶコーナーもある。スペース自体はそこまで広くないものの、色とりどりのシーリングワックスのビーズ、紙もの、プチプラから少し高級路線まで、ちょっと面白い文具がぎゅっと詰まっていて見飽きない。

ここで見つけた、鳥の形をしたデザインのランプ。インテリアの展覧会を見たあとだったのもあってか、すごく心をひかれて、結構長い時間商品を取ってみたり、また見に戻ったりと最後まで買おうか悩んだのだけれど、今回はひとまず置いてくることに。
家族と買い物に行くと、買っちゃえって背中を押されるのですか、1人だと決めきらなくて、後で買っておけばってことがよくあります。
次にまた出会えたら、その時は連れて帰るかもしれない。(いや、もうAmazonで買ってしまいそうだ…)

※Amazonアソシエイトの広告を使用しています。私も欲しい!という方はぜひ。コロンとかわいいライトです。鳥さんに優しく照らされたい。

文学の言葉が並ぶ階段

3階へと続く木目調の階段も、単なる移動の通路ではない。壁一面に、様々な文学作品などから引用された言葉が記されている。「知識はあまりにもうすく、そしてせまい」といった言葉を目で追いながら上っていくのも、この本屋ならではの面白さだ。

誰かの「好き」と交差する3階

3階に上がると、こちらも美しい曲面を活かした書棚が広がっている。

ここで目を引いたのが「ほんの福袋」と「本の伝言板」。
「ほんのひとやすみ」といった短いフレーズだけを手がかりに、中身がわからない状態で直感で選ぶ本の福袋。そして、来店した人が「こんな本探してます」「この本置いてください」と付箋で声を寄せ合い、スタッフがそれに答える伝言板。ただ本を売るだけでなく、本好きたちの静かな交流が生まれる温かい仕掛けが随所に散りばめられていた。

目的の本を探して買うだけではない、「思いがけない言葉やアイデアとすれ違う時間」そんな体験ができるとても楽しい書店だった。

日常の中で少し思考を広げたいときや、新しいインスピレーションに触れたいとき。ふらっと立ち寄りたい場所をまた見付けることができた。

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