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聴く愉しみ 2

物質は振動している

3月のはじめに、クリスタルボウル瞑想の演奏会を、ささやかに開きました。
クリスタルボウルとは、大雑把に云えば水晶を素材とした鉢状の楽器のこと。
マレット(バチ)で縁をこすったり、軽くたたいて音を出します。
音自体は決して大きくはありませんが、響きを体感したり、音が微細な波のように広がるのを楽しむことができます。

クリスタル瞑想をファシリテートしてくださったのは
高井和美さん。
宮城県出身で、この日使用した幾つかは
東日本大震災の直後、被災地のコンサートで
使用されたものを譲り受けたとか。


クリスタルボウルには、癒しの効果があるとされています。
彼女は招かれて、各地で演奏されてきましたが、末期がんの患者さんが演奏を聴いた夜、深い眠りに包まれたという感想が寄せられたそうです。

当日、我が家の和室に、クリスタルボウルたちを設置し終えたとき、マレットを使わなくても、すでに響きが始まっていることが感じられました。
そして、お皿や茶碗などの器も、椅子やテーブルなどの家具に至るまで、とても、とても小さな揺らぎをみせていたとも。

ボウルを参加者ひとりひとりのチャクラに
近づけると、人によって響きが微妙に変わります。

それって物質は波動でできているってこと(?_?)

演奏が始まりました。
参加者がそれぞれ横たわって、およそ2時間。
この間、予期せずプリンターが動き出したり、宅配業者がインターフォンを鳴らしたり、夫のぼぶさんが突然入ってきて「出かけるよ」と声をかけてきたり…(・・;)

しかし参加者の方々、気になさらず(聴こえてはいるんでしょうが)。
それどころか、ビジョンを見たり、爆睡したり、ぱっちり目を開け、ご自分で身体の滞りをほぐして、気を通していたりと様々でした。
私自身は、思わぬ雑音に動揺し、皆様に申し訳ないと思いつつ、でもクリスタルボウルの響きが浸透して広がり、身体の水分という水分が、ゆらいでいるのを感じていました。

演奏が終わり、トークタイムに移りました。

神秘思想家の松村潔氏によれば、意識が遠くに飛んで地球(現実)にしっかり戻れない(グラウンディングできない)場合は「歌舞伎揚げ」(関西では「ぼんち揚げ」)を食べればいいと。
つまりジャンキーなものが有効だと云っておられました。
それを思い出して、ポテチなどを用意し演奏の後は体感をシェアしながら、ジャンクフードをバリバリ食べて、お茶をがぶがぶ飲み( ´艸`)
楽しい歓談のひと時に。

とはいえ不思議なことに、ゆらぎの感覚は収束することなく、床に就いても続いていました。

奇跡(私にとって)のギフト

3月半ばのある日、ボイトレ講座の先輩女子から電話がありました。
「ねぇ、CATEENのコンサートのチケットがあるんだけど、行かない?」
いつか、と訊くと
「今日の13時開場なの。サントリーホールで。突然のお誘いで、ごめんなさい。ご一緒するはずの方が急に具合が悪くなってしまって」
「え?あ、はい。行きます!行きます!!」
と二つ返事で答えた私。
だってCATEEN(角野隼斗さん)のコンサートですもの。
いや、正確にいえば角野隼斗さんもジョイントされる、ジャズコンサートでしたけれどね。

返事をしたものの、時計を見ると開場まで、あと3時間じゃないの!
しかし、これってまるで宝くじの当たり券を、拾ったような出来事ぢゃないですか。
何を差し置いても、行かねばなるまい。

さてさて、ナマCATEENはどうだったか。

それはそれは素晴らしかったですよ!
キラキラと輝く微細な光の欠片が、空からサラサラと零れ落ちてくるような音の連なり。
うっとりとしちゃいましたよ。
貴公子のような佇まいも美しい。
このとき、音って粒子なんだ、と体感しました。
さて、奇跡はさらに続くのだ。

休憩が終わり、満席の会場全員が席に着いたところで、4つ隣の席の男性がスクっと立ち上がり
スタスタと舞台に上がっていくではありませんか。
なんだなんだ、と会場がちいさくザワつきましたが、司会者が英語で「ナンチャラカンチャラおぞーね、ナンチャラ」と最後まで言わないうちに、大拍手が沸いて会場は騒然となり。
音楽について造詣のないアタシですら、小曽根真さんの名前は知っていました。
どうやらスゴイ人らしい、という程度ですが。

彼がピアノを弾き始めると、軽やかな音が優しく深く広がり、セッションになると相手の音を引き出すかのような、包容力のある音へと変わっていきました。
おおおおおおおおお!!!
先輩女子と私は顔を見合わせ、素晴らしさに泣きそうになりました。
そして感動のあまり、スタンディングオベーションを。
コンサートに慣れていないのですが、お隣の巨漢アメリカ人がスゴイ勢いで立ち上がって拍手しだしたので、尻馬に乗って立ち上がりましたよ( ´艸`)
先輩女子も、オーバー80で膝の調子がイマイチだというのに、ゆるゆると立ち上がり「ブラボー!!!」と叫ぶこと数回。
このとき、音は粒なのだが奏者によって、粒の形も大きさも広がり方も違うのだ、と感じました。
あくまでも、個人の感想です。

コンサートが終了して、アークヒルズのスタバへ。
なぜかスタバのお兄さんの対応まで、洗練された優しさを感じて、嬉しくなりました。

オーダーしたのは、ハーブソーセージの石窯フィローネ。
ボリュームあるソーセージの皮のパリッとした食感と
フィローネの外はカリっと中はモッチリ食感のコントラストが
いつもよりいっそう美味しく案じたのは
たまたまでしょうか…。

コンサート直後は、世界がフワフワして夢のようでした。
そんな高揚した気持ちが収まるまで、かなり時間がかかり、4月に入ってから、やっと平常心に戻りましたとさ。




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