Step12 プログラムの拡張--小さなアプリを大きく育てていく考え方
前回は、関数を使って「おみくじ」「計算機」「成績判定」「質問アプリ」など、少しだけ実践的なプログラムを作りましたね。
今回は、「小さなアプリをどうやって大きくしていくか」 という考え方や感覚を身につけていきましょう!
1. 小さく作って大きく育てる
プログラミングでは、最初から完璧な大きなアプリを作ろうとしたり、大きなアイディアを企画しようとすると、途中で挫折しがちです。
まずは
小さく動くものを作る → 改良を重ねる → 新しい機能を追加する
という流れで、アプリを「育てる」感覚を持つことが大切になります。
アジャイル開発という考え方
ソフトウェア開発の世界では、アジャイル開発 という考え方があります。
これは「最初から大きく完璧なものを作るのではなく、小さく動くものを作って、少しずつ改良していく」という方法で、
まずはシンプルに動く「最小限のアプリ」を作る
改良や機能追加を繰り返しながら育てる
動かしながら確認 → 改善 → 次の機能を追加
といった考え方であり、「変化が激しく顧客のニーズが変動しやすい現代」において、「短期間のサイクルを繰り返しながら、機能ごとに開発を進める」など、迅速に成果物を提供していくことを意識した開発手法のことです。
実は、これはプログラミング学習時においても重要な考え方となります。
最初に完璧を目指すよりも、「まずは動くものを作り、少しずつ成長させていく」 ほうが、基礎を固め学びを深めながら、達成感も得られる大切なことなのです。
2. 具体例:おみくじアプリを育てる
前回作ったシンプルなおみくじを少しずつ改良してみます。
Step 1:基本のおみくじ
import random
def omikuji():
results = ["大吉", "中吉", "小吉", "凶"]
print("今日の運勢は…", random.choice(results))
omikuji()Step 2:結果に応じてメッセージを追加
単に「リスト」を作るのではなく、ここは「辞書」に変更して、結果と共に当たったときのメッセージもセットにしてみましょう。
※ choice ➤ 運勢(キー)
※ results[choice] ➤ メッセージ(値)
def omikuji():
results = {
"大吉": "最高の一日になりそう!",
"中吉": "いいことがあります。",
"小吉": "ちょっといい日になるかも。",
"凶": "気をつけて行動しよう。"
}
choice = random.choice(list(results.keys()))
print("今日の運勢は…", choice)
print(results[choice])
omikuji()Step 3:何度でも引けるようにする
一回だけよりも、何回でもチャレンジできるようにするといいかもしれませんね。(ん?10連ガチャ形式でもいいかも・・・)
「While True:」と「Input」を利用して、特定のキー(y以外)が入力されるまでは何度でも繰り返せるようにしてみましょう。
def omikuji():
results = {
"大吉": "最高の一日になりそう!",
"中吉": "いいことがあります。",
"小吉": "ちょっといい日になるかも。",
"凶": "気をつけて行動しよう。"
}
while True:
choice = random.choice(list(results.keys()))
print("今日の運勢は…", choice)
print(results[choice])
again = input("もう一度引きますか? (y/n): ")
if again.lower() != "y":
print("終了します。")
break
omikuji()いかがでしょうか?(*^^*)
こうして、少しずつ機能を追加していけばだんだんと「遊べるアプリ」に成長してきました!
また、作成途中に「他の面白そうなアイディア」をひらめいたり、「もっとこうしたらいいのにな・・・」といった改善点が思い浮かんだりしたのではないでしょうか?
それこそがまさに、「ちょっとずつ作成する」ことのポイントであり、きっとそう感じることが出来たのなら、あなたはもう「エンジニア的な思考」になりつつあるのだと言えるでしょう(*'▽')
3. 改良・拡張のアイデア
UIを工夫する:表示を見やすくする、絵文字や飾りを追加
データを増やす:運勢の種類を増やす、日替わりの結果を作る
複数機能にする:占いだけでなく、ラッキーカラーやアドバイスを表示
外部ファイルを使う:結果やメッセージをテキストファイルに保存して読み込む
4. 学びのポイント
完璧じゃなくても動くものをまず作る
追加機能は「一度に一つずつ」
改良したら実行して確認 → うまく動けば次のステップへ
小さな成功体験を積み重ねることで、プログラミングの楽しさと自信がどんどん育ちますよ!
練習問題
※前回(Step11)の内容を参考にして取り組んでみてください。
おみくじに「ラッキーカラー」を追加して表示してみましょう。
計算機に「べき乗(aのb乗)」を追加してみましょう。
成績判定プログラムに「平均点」を表示する機能を追加しましょう。
質問アプリに「好きな色」「好きな動物」など複数の質問をする機能を追加しましょう。
自分で作ったプログラムに新しい要素を1つ追加してみましょう。
まとめ
プログラムは「小さく作って大きく育てる」のがコツ
1つずつ改良していくことで、自然に学びが深まる
改良するたびに動作を確認して、達成感を味わおう
次回は、こうして育てたアプリをさらに発展させるために、ファイル操作や外部データの活用 に挑戦していきましょう!
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