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唄う茶道家の小唄鑑賞⑦|鶴八鶴次郎〜芝居小唄の代表格

前稿では、小唄の人気ジャンルの一つ「芝居小唄」について、代表曲「鶴八鶴次郎」を紹介しました。
人気の芝居を題材に、その名場面や名台詞をあしらった芝居小唄は、ある意味で最も小唄らしい小唄かもしれません。
日本の文芸は、短くなればなるほど、鑑賞する側の教養が問われます。なにしろその限られた語数の中で美学を表現しなければならないのですから。ですから、引用や比喩が多用されます。受け手は、そのような引用元を心得ておく必要がありす。そうでなければ、その文芸は成立しません。和歌はその代表格だと思います。
音曲の中では、小唄がその最たるものかもしれません。

前稿で紹介した「鶴八鶴次郎」も、歌詞は僅か52音。その限られた言葉の中で情景や感情を伝えるには、引用が必須です。芝居小唄では、その引用元が人気を博した芝居や映画ですから、誰でも知っていると言っていいのではないかと思います。その芝居の名場面を思い起こしながら聴くことによって、小唄の世界はぐっと広がります。

「鶴八鶴次郎」この芝居の最後の名場面、理で別れた「鶴八」を想い、場末の酒場で一人酒を煽る「鶴次郎」。実はこのシーンを唄った小唄がもう一つあります。

松峰照作曲の「夜啼鳥」です。次稿では、「夜啼鳥」を紹介しようと思います。

他にも小唄について書き連ねております。

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