R06【11衛生工学部門】必須問題Ⅰ『解答論文例』問題Ⅰ-1:廃棄物・資源循環 - 技術士第二次試験 -
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🔷R06_I-1|過去問題
経済や物流の国際的なつながりが密な現在、他国の災害や紛争、感染症の拡大などにより、必要な物資や原料等の供給が途絶えるリスクがある。また、国内で大規模な災害が発生した場合にも、エネルギー供給への影響や製造工場の被災、輸送経路の断絶から、必要な資材の供給が滞るリスクもある。以上のようなサプライチェーンの問題は、衛生工学関連の業務においても大きな影響及ぼす可能性がある。
以上を踏まえ衛生工学分野の技術者として以下の問いに答えよ。
(1)あなたの専門分野におけるサプライチェーンの問題について、技術者としての立場で多面的な観点から3つ以上の課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。
(2)抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)すべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)上記事項を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続性の観点から必要となる要件・留意点を述べよ。
🔷R06_I-1|骨子案:廃棄物・資源循環
1.専門分野におけるサプライチェーンの課題
〇専門分野:廃棄物・資源循環
〇観点1:国際資源循環依存の脆弱性
・耐火煉瓦原料の中国依存による供給不安定化
・国際規制強化による輸送コスト上昇と運営影響
〇観点2:中間処理施設の地域偏在リスク
・太平洋ベルト地帯への集中と災害時の脆弱性
・災害時BCP不備と地域分散型システム構築必要性
〇観点3:国際規制変化への対応遅延
・廃プラ輸出規制強化による国内処理需要増加
・処理容量逼迫と法制度変更対応メカニズム欠如
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題:マグネシア鉱石の輸入依存問題
・中国産鉱石独占供給構造による安定調達阻害
・供給停止時の国内在庫不足と安定供給体制必要性
▽解決策1:国産代替材料の開発
・廃炉コンクリート原料アルミナ系耐熱材の性能向上
・JIS準拠品質認証制度整備による国内供給体制強化
▽解決策2:調達先の多角化推進
・多国産鉱石活用と選鉱技術導入による原料確保
・サプライチェーン可視化技術によるリードタイム短縮
▽解決策3:省材設計への転換
・多層構造耐火壁とAI燃焼制御による材料使用量削減
・省材設計ガイドライン改訂と普及促進
3.新たに生じうるリスク及びその対策
◇リスク及び対策1:代替材耐久性の不確実性
・長期使用時熱疲労劣化メカニズム未解明
・常時監視システムと予知保全アルゴリズムによる早期検知
◇リスク及び対策2:多産地化による品質変動
・複数産地調達における熱伝導率変動可能性
・XRF分析装置活用と迅速検査体制による品質保証
◇リスク及び対策3:改修時の処理能力低下
・耐火壁施工期間中の処理量減少リスク
・モジュール型ユニットによる段階的改修と処理能力維持
4.業務遂行に必要な要件・留意点
☆技術者としての倫理の観点
・知的財産権適切管理とオープンイノベーション推進
・取引先選定透明性確保と環境影響評価実施公開
☆社会の持続可能性の観点
・地域循環共生圏構築と高資源循環率実現
・カーボンニュートラル技術導入と災害レジリエンス強化
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