R06【20原子力・放射線部門】必須問題Ⅰ『解答論文例』問題Ⅰ-1 - 技術士第二次試験 -
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🔷R06_I-1|過去問題
国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)では原子力の役割に改めて注意が向けられ、その有効性が決定文書に明記されるとともに、世界全体の原子力発電容量を増やしていこうという共同宣言も発表された。一方、日本国内に目を向けると、新たな発電用原子炉建設の機運は必ずしも十分高まっておらず、既存の原子炉を有効活用することが重要である。この現状を踏まえ、次の問いに答えよ。
(1)日本において火力発電を脱炭素電源で置換することを目指すときに解決すべき電力需給に関する技術的な課題を3つ抽出し、それぞれの課題を明記したうえで多様な観点から検討して、その内容を具体的に示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要だと考える課題を1つ挙げ、その課題に対する既存の原子炉を用いた解決策を複数考案し、技術部門の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項とそれへの対策について、技術的な検討を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
🔷R06_I-1|骨子案
1.脱炭素電源置換による電力需給に対する課題
〇観点1:原子炉の稼働率向上と安全確保の両立
・高稼働率維持と安全性確保
・経年劣化対策の必要性
〇観点2:使用済燃料の管理
・使用済燃料プールの容量限界
・放射性廃棄物処理・処分技術の進展
〇観点3:電力系統安定化への対応
・系統安定化の課題
・負荷追従運転への期待
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題
・系統不安定化の障壁
・系統安定化への貢献
▽解決策1:出力変動幅の最適化
・負荷追従運転の実現
・安全裕度内での運転
▽解決策2:蓄熱システム活用
・需給調整方式の導入
・熱流動設計上のリスク最小化
▽解決策3:デジタル制御技術応用
・原子炉雑音解析とAIの組み合わせ
・安全性の確保
3.新たな懸念事項及びその対策
◇懸念事項及び対策1:燃料健全性低下
・熱的、機械的疲労
・局所熱負荷の緩和
◇懸念事項及び対策2:運転複雑化への対応
・運転操作の複雑化
・ヒューマンエラー防止策
◇懸念事項及び対策3:設備経年劣化加速
・機器、配管の疲労蓄積
・安全裕度の確保
4.業務遂行に必要な要件
☆技術者としての倫理の観点
・安全最優先の価値観
・安全裕度向上への努力
☆社会の持続可能性の観点
・原子力の役割
・地域社会との共生
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