はるきと光の『労働相談室🪴』|カスタマーハラスメントと「誠実」の呪縛【第3話】
👆 第2話より 👆
🥀 梅雨の足音と、正義という名の壁
🏢森本さん
……光さん、はるきさん。
6月に入って、冷たい雨の降る日が多くなりましたね。
先日教えていただいた通り、
毎日の事実を客観的に記録して、
それをもとに
「窓口対応の明確な基準を作ってほしい」
と勇気を出して上司に提案してみたんです。
これで、
少しは現場の苦しさを分かってもらえると思ったのですが……。
👩⚕️篠原 光
森本さん、よく勇気を出して行動されましたね。
梅雨の重たく冷たい空気の中、毎日の記録をつけるだけでも、
どれほどエネルギーのいる作業だったことでしょう。
上司の方からは、
どのような言葉を返されてしまったのでしょうか。
ここでゆっくり、吐き出していってくださいね。
🏢森本さん
上司は私の記録を見て、
困ったような顔をしてこう言ったんです。
「君の苦労は分かるが、
私たちは税金で働く『全体の奉仕者』だ。
特定の市民を拒絶するような基準を作れば、
公平性を欠くとしてメディアや議会から激しいバッシングを受ける。
市民の怒りを受け止めるのも、公務員としての重い責任であり、
それこそが真の『誠実さ』じゃないか」
って。
👩⚕️篠原 光
それは……。
森本さんが必死に訴えたSOSを、
「奉仕者」や「公平性」という
誰も反論できないような大きくて正しそうな言葉ですり替え、
ひたすら耐えることを強要するなんて。
せっかく集めた事実という盾が、
あまりに残酷な「公的な正論」で押し返されてしまったのですね。
🥀 「全体の奉仕者」という呪い
🏢森本さん
はるきさん、
やはり私が公務員として失格なのでしょうか。
市民の皆様のために働くのが私の仕事なのに、
暴言から逃げたいだなんて、
ただの甘えや責任放棄なのでしょうか。
「奉仕者」と言われると、
私は自分の人権すら主張してはいけないような気がして、
何も言い返せなくなってしまいました……。
👨💼はるき
森本さん、決してそんなことはありません。
上司が使っているのは、
組織がクレーム対応という面倒な問題から逃げるための、
極めて悪質な「精神論へのすり替え」です。
「全体の奉仕者」という言葉は、
一部の理不尽なクレーマーのサンドバッグになることを
法的に義務付けるものではありません。
🏢森本さん
サンドバッグになる義務はない……?
でも、上司は
「市民を拒絶すればバッシングを受ける」
と恐れていました。
👨💼はるき
そこが、この「正論」の最も破綻している部分です。
一人の理不尽な対応に何時間も窓口を占拠されることこそが、
他の善良な市民への「公平性」を著しく損なう行為です。
上司は、組織としての危機管理の怠慢を、
「公務員の誠実さ」という美しい言葉で
森本さん個人の忍耐に丸投げしているだけなのですよ。
森本さんがご自身を責める理由は、一ミリもありません。
🥀 公の言葉から自分を取り戻すために
👩⚕️篠原 光
はるきさんが紐解いてくれたように、
森本さんが今感じている罪悪感は、
組織が都合よく押し付けてきた
「呪いの言葉」に絡め取られているだけなんですよ。
森本さんの責任感が足りないわけではありません。
このまま「誠実」という見えない檻に閉じ込められ、
心が壊れてしまわないために。
集めた記録をどう使って次の扉を開けるか、
もう一度、私たちと一緒に作戦を練り直しましょうね。
👇 第4話へつづく 👇
#小泉士郎 #技術士 #労働相談 #メンタルヘルス #カスタマーハラスメント #カスハラ #公務員 #全体の奉仕者 #クレーマー対応 #安全配慮義務 #自己犠牲 #大人の発達障害 #HSP #毎日note #エッセイ
ここから先は

🕊️ASD青年の成長物語(セルフケア特別編)
🍀ASD青年「陽樹」の小学1年生~50代までの壮大な物語。 🍀孤独~不和~国家資格取得~挫折~転職~異動~休職~社会復帰。 🍀仕事を辞めた…

🍀自分らしくいること💚(セルフケア特別版)
🍀心をそっと労わるためのセルフケア特別版です 🍀ネガティブな感情も受け止めながら、時には笑いも交えて、『自分らしくいること』を大切にする内…
🌸チップのご支援、本当にありがとうございます👨💼小泉士郎です🌳いただいたご厚意は学びや発信活動の糧として、大切に使わせていただきます。📘noteでは技術士試験対策の情報に加え、セルフケアや心に寄り添う言葉も日々綴っています。🌻温かく見守っていただけたら幸いです🐱✨
