技術士『ゆっくりシリーズ風な解説』R06【1603情報工学部門-情報システム】問題Ⅲ-2
この解説は、
R06年度「1603情報工学部門-情報システム」
選択問題Ⅲ-2を基にして構成しています。
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R06年度「1603情報工学部門-情報システム」選択問題Ⅲ-1
👩🎓👧魔理沙と霊夢が自己紹介
👩🎓魔理沙:
「よっ! 霊夢、久しぶりだな! 今日からお前さんに、情報工学部門の奥深~い世界を教えてやることになったぜ!
わたしは、情報工学部門の技術士、魔理沙だ! 情報システムのことなら、大抵のことはお見通しなんだぜ。特に、お前さんのような素人にもわかりやすく解説するのが得意なんだ!」
👧霊夢:
「こんにちは、魔理沙! 霊夢よ! 情報工学って聞くと、なんだか難しそうだわ…。
でも、魔理沙が教えてくれるなら、きっと大丈夫よね! 色々教えてもらえるの、楽しみにしているわ!」
👩🎓魔理沙:
「任せておけ! わたしにかかれば、どんな難解な情報システムも、お茶の子さいさいだ!
まあ、気楽に構えていけ。ゆっくりと、しかし確実に、お前さんの知識レベルを上げていくからな!」
👧霊夢:
「ありがとう、魔理沙! 頼りにしてるわ!」
👩🎓魔理沙:
「それじゃあ、早速始めるか! 霊夢、準備はいいか?」
👧霊夢:
「いつでもOKよ!」
👩🎓魔理沙:
「それじゃあ、二人そろって…」
👩🎓魔理沙・👧霊夢:
「ゆっくりしていってね!」
📝R06「1603情報工学部門-情報システム」問題Ⅲ-2
経済産業省が取りまとめた「デジタルガバナンス・コード2.0(2022年9月13日改訂)」で述べられているように、企業においては経営戦略に基づくシステム戦略を策定することが重要である。経営戦略は目標実現の方針を定めたものであり、その実現に向けた施策を戦略マップなどで示す。戦略マップは、複数の視点(例顧客視点、財務視点、内部プロセス視点、学習視点)で戦略実現のための施策を示したものである。例えばインターネットによる商品販売をしている会社の顧客満足度向上と収益率向上の戦略として次のようなものが考えられる。
■経営戦略
顧客が真に必要な商品を選べるように、変化に応じた適切な情報提供を行い顧客満足度の向上と収益率の向上を実現する。
●経営戦略実現のための施策
【顧客視点の戦略】
商品選択に有用な情報をタイムリーに顧客に提供して、真に必要な商品の選択を可能にする。
【財務視点の戦略】
高収益商品の販売割合を増やし、収益率5%向上を実現する。
【内部プロセス視点の戦略】
顧客への有用な情報提供を可能とする方法の探索のために、仮説検証をベースとした業務プロセスを確立する。
【学習視点の戦略】
外部サービス利用を含む短期間・低コストのシステム企画力を有する社内技術者を育成する。
■情報システム戦略
-顧客の行動を可視化しどのような情報が必要かを分析する機能の実現
-収益率5%向上を阻害しない低コストでの開発・運用の実現
-様々な仮説の実施と結果の評価を容易に繰り返し実践するための機能の実現
このように情報システム戦略を策定するに当たっては、経営戦略に基づいた内容とすることが重要である。また、事業環境の変化に伴い経営戦略も変化するので情報システム戦略も更新していく必要がある。情報システム戦略を策定する技術者として、以下の問いに答えよ。
(1)経営戦略に基づく情報システム戦略を策定する際の課題について多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題の解決策を3つ、専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策を実行して生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
❓問題文の前提とは
[1] 🏛️ デジタルガバナンス・コードとは?
👧霊夢:
「魔理沙、問題文の最初に『デジタルガバナンス・コード2.0』って出てくるけど、これって一体何かしら?」
👩🎓魔理沙:
「霊夢、いい質問だぜ! 『デジタルガバナンス・コード』っていうのは、経済産業省が企業に向けて出した、デジタル技術を活用して企業価値を高めるための指針みたいなものなんだ。
簡単に言うと、企業がデジタル技術を上手に使って、経営を良くするための『お約束集』みたいなもんだな。このコードには、経営戦略と情報システム戦略をしっかり連携させることが大事だって書いてあるんだぜ。」
[2] 🎯 経営戦略と戦略マップ
👧霊夢:
「経営戦略っていうのはわかる気がするけど、戦略マップって何かしら? それと、どうして経営戦略に基づいてシステム戦略を立てることが重要なのかしら?」
👩🎓魔理沙:
「なるほどな。まず『経営戦略』っていうのは、企業がどんな目標を達成したいか、どうやって達成するかを決める大まかな計画のことだ。
そして『戦略マップ』っていうのは、その経営戦略を実現するために、色々な視点から具体的な施策を示した図のことなんだ。例えば、顧客視点、財務視点、内部プロセス視点、学習視点、といった具合にな。
経営戦略に基づいてシステム戦略を立てることが重要なのは、システムがただの便利な道具じゃなくて、企業の目標達成に貢献するための『戦略的な武器』になるからなんだぜ。システムが経営戦略とズレてたら、宝の持ち腐れになっちまうんだ。」
[3] 🛒 インターネット販売会社の例
👧霊夢:
「問題文には、インターネットで商品販売をしている会社の例が出ているけど、顧客満足度向上と収益率向上を両立させるには、どんな戦略が必要なの?」
👩🎓魔理沙:
「いいところに気が付いたな、霊夢! この例では、顧客が本当に必要な商品を選べるように、適切な情報提供をすることが重要だって言っているんだ。そのためには、次のような施策が必要になる。
顧客視点: 商品選択に役立つ情報をタイムリーに提供する
財務視点: 高収益商品の販売割合を増やし、収益率を向上させる
内部プロセス視点: 顧客への情報提供方法を改善するために、仮説検証を繰り返す
学習視点: 短期間・低コストでシステムを企画できる人材を育成する
これらの施策を実現するために、情報システム戦略では、顧客の行動を分析する機能や、低コストでの開発・運用、仮説検証を容易にする機能が必要になるんだぜ。」
[4] 🔄 情報システム戦略の更新
👧霊夢:
「情報システム戦略は、一度作ったら終わりじゃないのね。事業環境が変わるたびに更新が必要ってことかしら?」
👩🎓魔理沙:
「その通り! 事業環境は常に変化するものだ。顧客のニーズが変わったり、新しい技術が出てきたり、競合他社が新しい戦略を打ち出したり… そういう変化に合わせて、経営戦略も情報システム戦略も柔軟に対応していく必要があるんだ。
つまり、情報システム戦略は『生き物』みたいなもんで、常に手入れをして、時代に合わせたものに育てていく必要があるんだぜ。」
[5] 🙋 技術者に求められること
👧霊夢:
「なるほどね。情報システム戦略を策定する技術者には、どんなことが求められるのかしら?」
👩🎓魔理沙:
「技術者には、経営戦略を深く理解し、それを情報システム戦略に落とし込む力が必要だ。さらに、事業環境の変化を敏感に察知し、戦略を柔軟に修正していく能力も求められる。
今回の問題では、まさにそういった能力が問われているんだぜ。技術者として、企業がデジタル技術を最大限に活用できるように、戦略を策定・実行していくことが重要なんだ。」
👧霊夢:
「よくわかったわ! ありがとう、魔理沙!」
👩🎓魔理沙:
「どういたしまして。これで問題文の前提はバッチリだぜ。さあ、次のステップに進むとしよう!」
✅(1)課題はなに?3つの観点から徹底解剖!
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