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ゴーヤはハーブですか?久しぶりに届いた一通のメールから考えたこと

先日、とても懐かしい方からメールをいただきました。

JAMHA認定校で講師をしていた頃の生徒さんです。

今ではご自身もハーブ講師として活動され、生徒さんに教える立場になられたそうです。

メールには、こんなことが書かれていました。

生徒さんから『ゴーヤはハーブなのですか?』と質問されました。

林真一郎先生の『メディカルハーブの事典』には、ニガウリ(ゴーヤ)が紹介されていますよね。ということは、ハーブと言っていいんですよね。

昔、先生がハーブの定義について話してくださったことを思い出したのですが、記憶が少しあいまいで……。もう一度教えていただけませんか。

※掲載にあたっては、ご本人の了承をいただいています。

メールを読み終えたとき、とても嬉しい気持ちになりました。

もちろん質問をいただけたことも嬉しかったのですが、それ以上に、10年以上前の講座を思い出し、こうして連絡をくださったことが何より嬉しかったのです。

そして、この質問は、一見シンプルなようでいて、実はとても奥が深いものでもあります。

ゴーヤはハーブなのでしょうか?

私の答えは、「どちらとも言えます。」です。

少し曖昧な答えに聞こえるかもしれません。でも、それには理由があります。

この問いは、「ゴーヤという植物が何なのか」を考えるよりも、「どの立場から植物を見ているのか」を考えると、とても分かりやすくなるからです。

同じ植物でも、見方によって呼び方は変わる

料理の世界では、ゴーヤは夏野菜です。

スーパーの野菜売り場に並び、炒め物や天ぷら、サラダなどに使われる身近な食材です。

一方、メディカルハーブの世界では少し違った見方をします。

林真一郎先生編『メディカルハーブの事典』では、「ニガウリ」として紹介され、植物の特徴や活用についても触れられています。

つまり、健康維持やセルフケアという視点から見ると、メディカルハーブとして扱われる植物でもあるのです。

だからといって、野菜ではなくなるわけではありません。

料理という立場では食材。

メディカルハーブという立場では、健康維持やセルフケアに活用される植物。

どちらも間違いではなく、見ている立場が違うだけなのです。

大切なのは「どの立場で見ているか」

以前、メンバーシップの記事で、「ハーブ」「スパイス」「メディカルハーブ」の違いについて書いたことがあります。

そのときにもお伝えしたのは、「定義は立場によって少しずつ変わることがある」ということでした。

例えば、「葉はハーブ、種はスパイス」と説明されることがあります。

もちろん、それで分かりやすく整理できる植物もあります。

でも実際には、フェンネルやコリアンダーのように、部位や分野によって呼び方が変わる植物もありますし、ゴーヤのように、野菜としてもメディカルハーブとしても扱われる植物もあります。

だから私は、「これが唯一の正解です」とお伝えするよりも、

「誰の定義なのか」「どの立場から見ているのか」を考えてみましょう。

とお話しするようにしています。

植物は変わらない。変わるのは、私たちの見方

今回のメールをいただいて、改めて思ったことがあります。

植物そのものは何も変わりません。変わるのは、私たちがどんな目的で植物を見ているかです。

美味しく食べるために見れば、ゴーヤは夏野菜。

健康維持やセルフケアという視点で活用するなら、メディカルハーブとして語ることもできます。

どちらか一方が正しくて、もう一方が間違っているということではありません。

だから私は、生徒さんから「ゴーヤはハーブですか?」と聞かれたら、「あなたは、どんな立場でその植物を見ていますか?」そんな問いも、一緒にお返ししたいと思うのです。

おわりに

今回メールをくださった生徒さんは、もう10年以上前に私の講座へ通ってくださっていた方です。

今ではご自身が講師となり、生徒さんからの質問に向き合っている。そして、迷ったときに昔の講座を思い出し、連絡をくださいました。

講師という仕事は、その場で知識を伝えて終わるものではないのかもしれません。

何年経っても、ふとしたときに思い出していただけること。そして、その方がまた次の誰かへ知識や考え方を伝えていくこと。

そんなつながりが続いていくことは、講師として本当に幸せなことだと感じています。

今回いただいた一通のメールは、ゴーヤがハーブかどうかを改めて考えるきっかけになっただけではありません。

「答えを伝えること」以上に、「考えるための視点」を伝えることの大切さを、私自身がもう一度思い出させてもらった出来事でもありました。

だからこれからも私は、植物の名前や使い方だけではなく、その背景や歴史、そして「なぜそう考えるのか」という視点も大切にしながら、お伝えしていきたいと思っています。

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以前、定義についてもう少し詳しく書いたメンバーシップ記事があります。興味のある方は、こちらも読んでいただけると、今回のゴーヤのお話がより理解しやすくなると思います。


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