【読書記録 -102】本なら売るほど
ボクは子供の頃から漫画を読む習慣がなかった。
だから今でも漫画を買おうという考えになることがない。書店に行っても漫画コーナーに足を踏み入れないので、そもそもあまりアンテナに引っかかる作品が少ないのだ。
ボクのアンテナに引っかかるとするなら、例えば「るろ剣」とか「キングダム」のように映画から入るケースだ。しかし、映画化される頃にはすでに漫画の方が十数巻まで進んでいるわけで、そこから原作を追っかけていこうとするのはちょっと億劫だったりする。
だけど、今日は漫画の書評だ。
なんでボクが普段買わない漫画を買ったかというと…
以前、新しくなった三省堂に行った記事を書いたが、
その全フロアを徘徊していた時にこのPOPに出くわした。

そこで、ボクのアンテナに『本なら売るほど』というタイトルが引っかかったのだ。古本屋が舞台ってのも気になったポイントだ。やっぱりPOPって効果があるんだな。
本作の著者 児島青は、2023年に漫画誌『ハルタ』でデビュー。本作『本なら売るほど』が初の連載となった。現在まで3巻が既刊となっていて、ボクはKindleで購入した。

興味深いのは、作中に主人公の名前が出てこないことだ。ずっと「十月堂の店主」という呼ばれ方をしているのだが、それは「(名前を持たない)店主」という存在が、あくまで物語の「聞き役」であり、主役は一冊の本、そしてその本を手に取る人だということなのだろう。
ボクにもやむなく手放す本がある。
それでも、手放した本が「誰かにとっての運命の一冊」となるかもしれない。そんなことを想いながら3巻一気に読破したのだった…
古本屋好きの人には是非読んでいただきたい。
きっと昔ながらの古本屋に行きたくなるだろう。
