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NASのRAID構成で初心者が失敗しないための選び方を整理する

NASを買おうとすると「RAID 1にしますか、RAID 5ですか」と聞かれて、そこで固まってしまう人、結構多いと思います。正直、最初は呪文にしか聞こえません。

今回はRAIDの種類を、できるだけ数式抜きで、初心者向けにかみ砕いて整理します。

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そもそもRAIDって何のためにあるのか

スーツ姿のエスワン代表OMASAが、「そもそもRAIDって何のためにあるのか」という見出しを背景に、RAID 0・1・5・6・10のHDD配置とデータの書き込まれ方の解説を提示しているアイキャッチ画像。
そもそもRAIDって何のためにあるのか?
RAID 0・1・5・6・10のHDD配置と、データの書き込まれ方を整理して解説します。

【お断り】本記事は各メーカー公式情報・NAS関連の一般的な技術情報をもとに作成した調査記事です。実機の長期使用レビューではありません。実際の性能・冗長性は搭載するHDDの構成・台数により異なります。

RAIDは、複数のHDDを組み合わせて「1台が壊れてもデータが消えないようにする」仕組みです。逆に言えば、RAIDを組んでいないHDD1台だけの構成では、そのHDDが壊れた瞬間にデータが全部消える可能性があります。

ただし、RAIDにも種類があって、それぞれ「守れる範囲」と「使える容量」のバランスが違います。ここを理解せずに買うと、「思ったより容量が少ない」「実は冗長性がなかった」ということになりかねません。


代表的なRAID構成を、ゆるく解説する

スーツ姿のエスワン代表OMASAが、穏やかに微笑みながら「代表的なRAID構成を、ゆるく解説する」という見出しと、2ベイ・4ベイ・8ベイのNASベイ数対応表を背景に提示しているアイキャッチ画像。
代表的なRAID構成を、ゆるく解説する。
NASのベイ数(2ベイ・4ベイ・8ベイ)ごとに組めるRAID構成を、対応表でやさしく整理しました。

RAID 0:冗長性ゼロ、速度と容量が最優先

複数のHDDにデータを分散して書き込むことで、読み書き速度と使える容量を最大化します。ただし1台でも壊れたら全データが消えます。バックアップ用途には絶対に向きません。

RAID 1:ミラーリング、一番わかりやすい安心設計

2台のHDDに全く同じ内容を書き込みます。1台が壊れても、もう1台にデータが残っているので安心です。ただし使える容量はHDD1台分だけになります(2台分の容量のうち半分しか使えない)。

RAID 5:3台以上で、容量と冗長性のバランス型

データと「誤り訂正情報」を複数のHDDに分散させる方式です。1台までの故障には対応でき、RAID 1よりも容量効率が良くなります。3台以上のHDDが必要です。

RAID 6:2台同時に壊れても耐えられる

RAID 5の発展形で、誤り訂正情報を2重に持つため、同時に2台のHDDが壊れても耐えられます。より安全性を高めたい場合の選択肢ですが、4台以上のHDDが必要です。

RAID 10:RAID 1とRAID 0の合わせ技

ミラーリングした組を、さらに分散して書き込む方式です。速度・冗長性ともに優秀ですが、4台以上のHDDが必要で、使える容量は搭載したHDDの半分になります。


結局、初心者はどれを選べばいいのか

2ベイNAS(HDD2台)を使うなら:RAID 1一択

2台構成の場合、実質的な選択肢はRAID 1(ミラーリング)かRAID 0(非推奨)しかありません。バックアップ目的なら迷わずRAID 1です。小規模事業者向けの[Synology DS224+ 評価]は2ベイモデルの代表例です。

4ベイNAS(HDD4台)を使うなら:RAID 5が現実的な標準

容量効率と冗長性のバランスが良く、多くの家庭・小規模オフィスで採用されている構成です。より高い安全性を求めるならRAID 6も検討できます。中規模オフィス向けの[Synology DS925+ G評価]や[QNAP TS-464 評価]は4ベイの代表例です。

8ベイNAS(HDD8台以上)を使うなら:RAID 6またはRAID 10

台数が多くなるほど、同時に複数台壊れるリスクも上がるため、RAID 6のような二重の冗長性が安心です。速度も重視するなら、RAID 10も選択肢に入ります。大容量向けの[Synology DS1825+ 評価]は8ベイモデルです。


RAIDを組んでも安心しきってはいけない理由

RAIDはあくまで「HDD故障」への備えです。誤ってファイルを削除した、ランサムウェアに感染した、NAS本体そのものが壊れた、火事や水害にあった——こういったケースには、RAIDだけでは対応できません。

本当に大事なデータは、NAS内のRAIDに加えて、外付けHDDやクラウドへの別バックアップも用意しておくのが安全です。


よくある疑問(FAQ)

Q1. RAID構成は後から変更できますか?
A. 製品によって対応状況は異なりますが、多くのNASではHDDの追加・容量拡張時にRAIDレベルの変更(マイグレーション)に対応しています。ただし作業には時間とリスクが伴うため、最初から用途に合った構成を選ぶのが無難です。

Q2. RAID 5と6、迷ったらどちらを選ぶべきですか?
A. 業務利用でデータの重要度が高い場合はRAID 6、個人利用や比較的軽い用途であればRAID 5で十分なケースが多いです。搭載するHDDの容量が大きいほど、故障時の復旧(リビルド)に時間がかかるため、大容量HDDを使う場合はRAID 6のほうが安心です。

Q3. RAIDを組むと使える容量はどれくらい減りますか?
A. RAID 1・RAID 10は搭載容量の半分、RAID 5は「HDD1台分」を冗長性のために使うイメージです。例えば4TBのHDDを4台使うRAID 5なら、実際に使える容量は12TB程度になります(構成や製品により変動)。

Q4. HDDは何を使えばいいですか?
A. 24時間稼働を想定したNAS専用HDD(WD RedやSeagate IronWolf等)の使用が推奨されています。一般的なPC用HDDは連続稼働を想定していないため、故障リスクが高まる可能性があります。

Q5. RAIDを組まずに使うのはアリですか?
A. 単純にHDDを束ねて容量を増やすだけの構成(Basic・JBOD等)は、冗長性がないため1台の故障で即データ消失につながります。重要なデータを扱うなら推奨できません。

Q6. リビルド(復旧作業)中に別のHDDが壊れることはありますか?
A. あり得ます。故障したHDDと同時期に稼働していた他のHDDも寿命が近い可能性があるため、リビルド中に追加で故障するリスクはゼロではありません。これもRAIDだけに頼りきらない理由のひとつです。


まとめ|ベイ数が決まれば、RAIDの選択肢は自然と絞られる

RAID構成は難しそうに見えますが、実は「NASのベイ数(HDDを何台載せられるか)」が決まれば、選べる構成はかなり絞り込まれます。2ベイならRAID 1、4ベイならRAID 5または6、8ベイならRAID 6または10が現実的な標準です。

そして、RAIDを組んだからといって完全に安心できるわけではなく、誤削除やランサムウェア、本体故障には別のバックアップが必要という点も忘れないでください。

まとまった投資になるので、即決よりも比較検討をお勧めします。まずAmazonのカートに保存しておくことで、ベイ数・容量・用途をじっくり見比べられます。

▼ まずカートに保存して、じっくり比較検討する

規模別の選び方は[NASの選び方完全ガイド]、NASと外付けHDDの使い分けは[NASと外付けHDDの違いを比較]もあわせてご覧ください。


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