Synology DS224+ 評価|2ベイNASは小規模事業者の答え
Synology DS224+(型番:DS224+/G)は、Synology社が展開する2ベイのデスクトップ型NAS(Network Attached Storage)です。
金属外装・2年メーカー保証・PCサイズに収まるコンパクト本体(約23.3×10.8×16.5cm)という構成で、小規模事業者・SOHO・在宅ワーク環境のファイル共有・バックアップ運用に最適化されたモデルです。
エントリー〜ミドルクラスのNAS市場で、信頼性とコストのバランスを取る現実的な選択肢として位置付けられます。
※本記事はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しており、記事内のリンクを介した適格販売により収入を得ています。
Synology DS224+とは

小規模事業者向けの2ベイNASストレージの特徴とビジネス活用を解説
【お断り】本記事はAmazon商品ページに明示されている情報および公開情報をもとにまとめた調査記事です。実機の長期使用レビューではありません。実際の性能・互換性は使用環境・搭載HDD・ネットワーク環境により異なります。
Synologyは、台湾本社のNAS(Network Attached Storage)メーカーです。DiskStation Manager(DSM)と呼ばれる独自OS(NAS専用Linuxベース)を提供しており、Web UIから直感的な操作ができるNAS製品を世界的に展開しています。
「DS224+」は、Synologyの製品ナミング規則に従うと「DS(DiskStation)」「2(2ベイ)」「24(2024年シリーズ)」「+(プラスシリーズ・高性能ライン)」を意味します。スタンダードシリーズの「DS223」と「Plusシリーズ」の上位互換にあたるモデルです。
2ベイ構成のため、RAID 1(ミラーリング)・RAID 0(ストライピング)・SHR(Synology Hybrid RAID)・JBOD・Basic構成に対応します。家庭用途から小規模事業者まで、ファイル共有・バックアップ・データ保護を一台でカバーする位置付けです。
基本スペック(Amazon商品ページより)
Amazon商品ページに明示されているスペックを整理します。
製品名:Synology DS224+/G
ブランド:Synology
メーカー:Synology
メーカー型番:DS224+/G
ベイ数:2ベイ
本体寸法(D×W×H):23.3×10.8×16.5 cm(コピペ表記の「233」は「23.3」と判断)
本体外装:金属
カラー:ブラック
保証:2年間メーカー保証
販売価格:実売価格はAmazon商品ページでご確認ください
詳細スペック(CPU・メモリ容量・対応HDD/SSD種別・LAN速度・最大ストレージ容量・USB端子数・対応RAIDモード・DSMバージョン・消費電力):Synology公式サイトでご確認ください
2ベイNASの実用性

NASは「何ベイか」で対応用途が大きく変わります。2ベイの位置付けを整理します。
1ベイNAS
HDD1台のみ搭載
データ保護機能なし(HDD故障=データ消失)
個人ファイル保管・写真ライブラリ用途
価格を最優先したい場合の選択肢
2ベイNAS(DS224+のクラス)
HDD2台搭載
RAID 1(ミラーリング)で1台分の容量をデータ保護に充てられる
1台のHDD故障時もデータ消失を防げる
小規模事業者・SOHO・在宅ワーク・家族共有用途
バックアップ・ファイル共有を1台でカバー
4ベイNAS
HDD4台搭載
RAID 5(パリティ)で1台分の容量をデータ保護に充てられる(実効容量効率が良い)
中規模事業者・写真スタジオ・動画制作用途
大容量+データ保護のバランス
8ベイ以上
大規模ストレージ
企業のメインストレージ・データセンター用途
2ベイがフィットする層
データ消失リスクを抑えながら、コスト・サイズ・運用負荷を抑えたい小規模事業者・SOHO層には2ベイが現実的です。10TB×2台でRAID 1構成なら、実効容量10TBで「1台故障時もデータが守られる」運用ができます。
QNAP TS-464・DS1825+との比較
NAS市場では、SynologyとQNAPが2大メーカーとして比較されます。当マガジンで取り上げた他NAS記事との位置付けを整理します。
Synology DS224+
ベイ数:2ベイ
想定用途:小規模事業者・SOHO・在宅ワーク
ポジション:エントリー〜ミドルクラス
QNAP TS-464
ベイ数:4ベイ
想定用途:中規模事業者・写真/動画制作スタジオ
Synology DS1825+
ベイ数:8ベイ
想定用途:大容量・企業メインストレージ
選び方の判断軸
2ベイで足りる小規模運用 → DS224+
4ベイ・RAID 5構成で実効容量効率を上げたい → QNAP TS-464
8ベイ・大容量・企業運用 → DS1825+
Synology vs QNAPの一般的な違い
Synology DSM:UIがシンプル・初心者向け・パッケージ管理が直感的
QNAP QTS:機能が豊富・上級者向け・カスタマイズ性が高い
NAS初心者・運用負荷を抑えたい層にはSynology、機能を使いこなしたい層にはQNAPが向く一般的な傾向があります。
DSMが「NASを使いやすくする」理由

直感的なインターフェースと豊富な機能で初心者でも安心して使えるOSを解説
SynologyのDSM(DiskStation Manager)は、NAS専用OSとして世界的に評価されているソフトウェアです。「NASは難しい」という先入観を変える存在です。
主要パッケージ
File Station:Web UIからのファイル管理(Dropbox的な操作感)
Photo Station:写真ライブラリ管理・自動振り分け
Synology Drive:PC・スマホとの同期(Dropbox/Google Drive的な機能)
Hyper Backup:他NASやクラウドへのバックアップ
Snapshot Replication:ファイル変更履歴・ランサムウェア対策
Surveillance Station:監視カメラの録画・管理
Active Backup:PC・サーバーの丸ごとバックアップ
これらのパッケージはDSMの「パッケージセンター」から無料インストールできます。NASを「ファイル共有サーバー」だけでなく「写真ライブラリ」「バックアップサーバー」「監視カメラ録画装置」として多目的に使えます。
ランサムウェア対策のSnapshot Replication
DSMのSnapshot Replicationは、ファイルの変更履歴を時系列で保存する機能です。万一ランサムウェアに感染しファイルが暗号化された場合も、感染前のスナップショットから復元できます。中小事業者・個人事業主にとっては「業務継続性」を担保する重要機能です。
具体的な対応バージョン・機能制限の有無はSynology公式サイトでご確認ください。
小規模事業者・SOHOでの実用シーン
ファイル共有サーバー
社内・チーム内のファイル共有を一元化できます。複数台のPCからアクセスでき、Dropbox・OneDriveのような「クラウド利用料の継続コスト」を発生させずに自社運用できます。
バックアップサーバー
各PCの自動バックアップ先として運用できます。Active Backupパッケージを使えば、PC全体(OS含む)の丸ごとバックアップ・差分バックアップを自動化できます。
写真・動画ライブラリ
家族共有・社内資料の写真や動画ライブラリとして運用できます。Photo Stationを使えばスマホからもアクセスでき、容量制限のあるクラウドサービスから移行する選択肢になります。
監視カメラの録画装置
Surveillance Stationを使えば、複数台の監視カメラの録画・管理を一元化できます。店舗・事務所のセキュリティ運用に活用できます。
RAID 1での「1台故障時のデータ保護」
2ベイ+RAID 1構成では、1台のHDDが故障してもデータは守られます。故障したHDDを交換すれば自動的にデータが再構築されます。「データ消失」という最大のリスクを回避できる構成です。
こんな方に向いている
小規模事業者・SOHO・在宅ワーク環境でファイル共有運用を始めたい
データ消失リスクを抑えたい(RAID 1構成)
Dropbox・OneDriveのクラウド利用料を抑えたい・自社運用したい
写真・動画ライブラリを家族・チームで共有したい
NAS初心者でシンプルなUI・運用負荷の少ない製品を探している
監視カメラの録画装置として使いたい
こんな方には向いていない
中規模以上の事業者で大容量ストレージが必要(4ベイ以上推奨)
4K動画制作で大容量・高速ストレージが必要(4ベイ以上+10GbE推奨)
上級者向けカスタマイズ機能を最大限使いたい(QNAPが向く場合あり)
8人以上のチームでの同時アクセスが頻繁(より上位機種推奨)
よくある疑問
Q. 別途HDDの購入が必要ですか?
A. NAS本体にはHDDが含まれていません。別途、NAS対応HDDの購入が必要です。NAS用HDDは「24時間運用」「複数台での同時運用」に最適化された設計のため、デスクトップPC用HDDではなくNAS用HDD(WD Red・Seagate IronWolf等)の使用が推奨されます。対応HDDの詳細はSynology公式サイトでご確認ください。
Q. SSDも使えますか?
A. DS224+はHDD・SSDの両方に対応する設計ですが、対応するSSD種別(SATA・NVMeキャッシュ用)はSynology公式サイトでご確認ください。SSDキャッシュを使うことでアクセス速度を向上できる場合があります。
Q. RAID 1構成だと実効容量はどうなりますか?
A. RAID 1(ミラーリング)構成では、2台のHDDに同じデータを書き込むため、実効容量は1台分になります。10TB×2台ならば実効容量10TBです。1台が故障しても、もう1台にデータが残るため、データ保護を優先する構成です。
まとめ
Synology DS224+/Gは、2ベイ構成のデスクトップ型NASです。コンパクト本体・金属外装・2年メーカー保証・SynologyのDSMという構成で、小規模事業者・SOHO・在宅ワーク環境のファイル共有・バックアップ運用に最適化されたモデルです。
「2ベイ・RAID 1で十分な小規模運用」「DSMのシンプルUI・運用負荷の少なさ」「Dropbox・OneDriveの代替として自社運用したい」という3つの条件が揃う場合、DS224+は現時点で最も合理的な選択肢のひとつです。
NAS運用は長期的な投資となるため、即決よりも比較検討をお勧めします。まずAmazonのカートに保存しておくことで、在庫状況・価格の変動を確認しながら、HDDの選定・他NAS製品とじっくり比較できます。
▼ まずカートに保存して、じっくり比較検討する
NASは「データを守る」「業務を止めない」ためのインフラ機材です。RAID 1構成・DSMの運用性・将来の拡張性を含めて判断していただければと思います。
いいなと思ったら応援しよう!
この記事が、あなたの1日を少しだけ彩るヒントになっていれば幸いです。
いただいたサポートは、大切に、そしてありがたく使わせていただきます。またふらっと、この記事の続きを覗きに来てくださいね。心からの感謝を込めて。