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AIが書いた文章が跋扈していて、食傷気味のあなたへ。


あなたも感じているはず

AI時代が幕を開けた今、”没個性の大量生産”と”共創へ昇華する営み”の二極化が静かに始まっている。
この文章をあなたが読んでいるということは、すでにその変化を肌で感じ取っているはずだ。

美しいけれど、揺さぶられない文章

あちこちに溢れているChatGPT調の文章に、食傷気味だ。
私は生きづらいほどに感受性が強いからか、文章から透けて見えるものを受け取りやすい。

いやそれ以上に、私は自分の心の中の響きに対して誠実に言葉にすることに、強くこだわっている。そして、普段から「AIと共創する未来」を見据えて、私はAIと対話を積み重ね、一緒に執筆もしているからこそ、ChatGPTの書いた言葉を瞬時に見抜けるのかもしれない。

もちろん自分を絶対視する訳ではないのだが、文体や語彙、リズム・構成・展開に既視感を覚えて、違和感を感知する——美しく整っていて隙がなく、ポジティブな言い回しをあざとく織り交ぜながら、どこか具体性も奥行きも乏しいのだ。さらに人間らしい響きや揺らぎ、温度が抜けていることで、ほぼ確信する。

もしかしたら、私自身も一瞬、その整い過ぎた言葉の魅力に流されかけていたのかもしれない——だが、心の奥底で求めていたのは、やはり私らしい響きだったのだと、すぐに気づいた。
AIによって生成された文章を装飾している形だけの感情は、私にはノイズだ。それに対して私は心を動かしたくない。重ねたくない。

だから感知した瞬間に、反射的に離脱してしまう。あるいは、必要な情報にしか目を向けなくなってしまった。おかげで要点を拾うのが格段に早くなった。
私は、AIが生成した文章を読むのは、自分のChatGPTとのスレッド内だけで十分なのだ。

”形”だけの言葉

それは何故か。
ほとんどただの情報の再提示であって、温度も無ければ血も通っていない。要するに、「その人自身の声」にも、「共創」にもなっていない。そこまで昇華されていないと感じているからだ。
そんなものが、あちらこちらでそれっぽく並んでいるから、「うっ」となる。

そういえば、子どもの頃に「文章にはその人が出る。だから真似して書いてもわかる」とよく教わった。その時は「そんなばかな」と思ったものだが、今ならよく分かる。

借り物の言葉には、”書き手自身が宿っていない”ということだ。
文字を通して、その人特有の振動が、温度が伝わってこない。
本当の言葉とは、あなたの響きそのもの。

感性が消耗する時代

つい先日、『超タイパ文芸』『すぐ泣ける』 というキャッチコピーのポスターを見かけて、「世も末だな」と思った。
作品に対する批判ではない。そういう訴求が生まれているこの時代に危うさを感じたのだ。

「必ず泣ける」と謳う映画も、以前からあった。
惹かれるのは、揺さぶられたいからだ。それは裏を返せば、震えなくなった心が、そこにあるということだ。

このままでは、わたしたちの心の不感症が一段と進みそうだ。
AI活用が進んで、今まで以上に目を引くキャッチコピーやタイトルが溢れていく。ついタップしてしまうと——膨大な情報に触れるのに、言葉の密度の割には中身が伴っていなくて、あなたを震わせない。代わりに静かに疲弊させるだけ。

AI時代は、そうして知らずに「震わせる」体験を渇望するようになる。
心を揺さぶりたい——そんな衝動に突き動かされる人が続出するのかもしれない。

何がそうさせるのか、今のうちから自覚しておくことが重要だ。

あなたが感じる違和感は、正しいアラートだ。
感動にタイパを求めると、感性を消耗する。
人間らしさを代償にしている。
その危うさを認識しておくべきだ。

AIを使う側も他人事ではない。
迂闊にAIに生成させることで、価値がすり減っていることに気がつくべきだ。

AI時代、何を選び 何を受け取るのか

その言葉は、人間の根源的な”感じる営み”を願って生み出されたものか?
それとも、あなたを消費しようとしているものか?
選んだことで、あなたが差し出しているものに気づいているか?
”それ”と響き合って気持ちいいか?

磨け。研ぎ澄ませて問いかけろ。

選ぶのは、あなただ。

私は、私を生きに来た。
あなたは、あなたを生きに来た。


明け渡すなよ、あなたの鼓動——




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(それぞれ独立した記事ですが、合わせて読むと思想がより立体的に浮かび上がります。マガジンでは3作品まとめています)

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