【あなたの2000年代を聞かせて】第8回ゲスト:さめない社交(その①)
サムオブメンバー(今回はカンノ)が様々なゲストを招いて2000年代についてトークする連載。第8回のゲストはシャーク鮫さんと柿内正午さんによる社交ユニット・さめない社交。(その①)では、3人それぞれの出会いと、2000年代後半から現在に至るまでのポッドキャストの関わりについて語りました。
カンノ:お二人と僕の出会いでいうと、先にシャークさんと会っています。明日のアーというコント演劇をやる団体があって、コメディについて考えるワークショップで出会ったんですよね。たしか2025年4月だったと思うんですが。
シャーク:「ユーモアのジム」という名前で、筋トレみたいな感じでユーモアの筋肉をつけていくという。
カンノ:ワークアウトミュージックを流しながらみんなでひたすら大喜利してましたよね(笑)。
シャーク:Bluetoothスピーカーから流れて(笑)。
カンノ:反復運動的にユーモアについてひたすら考える回があったんですよ。そこで出会って、お互いの活動のことを知って。で、翌月の文学フリマ東京でZINEを買ってくださって。
シャーク:そうそう。
カンノ:そのあとすぐに「さめない社交をやります」というのを知って。「柿内正午君とやります」と書いてあって、「えっ?柿内さんってLife出てたよな…?」と思って。そういうのがつながって、初回の「さめない社交」へ顔を出したんです。
カンノ:でも、その日は柿内さんとあんまりしゃべれなかったんですよね。
柿内:僕はとりあえず声のデカい人は遠ざけるから(笑)。
カンノ:社交の場ではフルスロットルで僕はしゃべってますからね(笑)。
シャーク:この日は初回っていうこともあったので、僕も柿内君もバタバタで余裕はなかったかもしれない。
カンノ:僕もシャークさんしか拠り所がなかったので。でも、パス出してもらいながら他の方々とも交流させてもらってね。で、柿内さんと話せなかったことが心残りの部分もあって、後日柿内さんと5時間くらいサシ飲みさせてもらいました(笑)。
柿内:あのときは楽しかったですね〜。
カンノ:そしてお二人の出会いはどういうものでしたか?
柿内:カンノさんとシャークさんの出会いが4月だそうですが、であれば僕の方がシャークさんの先輩ですね。今年の3月にシャークさんが東中野の雑談というスペースでイベントをやったんですね。『心の砂地#』をずっと聞いていて、どこかのタイミングで会いたいと思ってたので会いに行きました。
シャーク:東中野の雑談っていうお店はポッドキャスト収録スタジオも併設されているバーで、下北沢のBONUS TRACKでPODCAST WEEKENDというイベントをやってるけど、その主催とかもやっていて。で、その箱が主催のイベントに呼ばれたのでしゃべってきて。そのときでしたよね。
<明日開催!!>
— 雑談|Podcast Studio (@zatsudan_co_jp) March 20, 2025
3/21金 20:00-21:30 / TAPROOM👄#23
■GUEST: シャーク鮫くん / #kokosuna
■HOST: #真夜中コンビニの駐車場で
▼ 詳細はこちらhttps://t.co/NXTnFSSE8b|#東中野雑談 pic.twitter.com/CToKQVpxxk
柿内:僕もシャークさんと同じように結構ベテランのポッドキャスターのはずなんですけど、不思議とPODCAST WEEKENDに呼ばれないんですよ。だから「『ポイエティークRADIO』を見つけられないようなアンテナってどんなもんなんだ?」というのを観に行くっていう側面もありましたね。
カンノ:めっちゃ強気な姿勢で行ったんですね(笑)。そこで初めて会う。
シャーク:本当に展開が早くて、二言目には「飲みに行きましょう」って言われましたもん。
柿内:こっちは仲良くなりたいという強い目的意識を持ってイベントに参加しているから。
カンノ:番組のファンだし、そこから出てる人となりも知ってるから。
柿内:でも、仲良くなれるとはあんまり思ってなくて。当時、僕のポッドキャストはiPhoneのボイスメモで録って出しの雑談でしかなくて、『心の砂地#』は音質はもちろん、クオリティの追求においては妥協がない番組で、そこがかっこいいところなんだけど、対して僕は野良犬みたいな番組だから。僕は『心の砂地#』好きだけど、シャークさんは『ポイエティークRADIO』好きじゃないだろうと思っていて。
シャーク:なるほど(笑)。
柿内:だから嫌われると思って行った。でも、どっちにせよ一度喧嘩しておこうと思って。
カンノ:アハハハハッ!
柿内:でも、会いに行ったら普通に「えっ、いい人だ…」と。
カンノ:仲良くなれた(笑)。
シャーク:そういう経緯ですね。
カンノ:せっかくの機会なので聞きたいんですが、放送局の後ろ盾とかもない、野良のポッドキャストを、僕はシャークさんと出会ったことで聞き始めることになります。『心の砂地#』を起点として。
シャーク:ありがとうございます。
カンノ:そこから柿内さんとも出会って『ポイエティークRADIO』も聞くようになるんですけど、僕はこうやって直接的な縁があったので聞くようになるんです。でも、言ってしまえば肩書きもない、普通の人のポッドキャスト番組と出会うってなかなか難しいと思うんですよ。どうやって出会うものなんですかね?
シャーク:あぁ~、どうなんでしょうね。
カンノ:言ってしまえば、プロの喋り手のほうがおもしろいという先入観はどうしても拭えないので。なので、誰でもポッドキャストを始められる時代において、自分にフィットするポッドキャストを見つけるってみなさんはどうやってるのかなと思って。あと、自分の周りでもポッドキャストを聞いてるっていう人があんまりいなくて。
シャーク:まぁ、そうだよね。たしかに、このあたりの回答はちょっと難しいな。
カンノ:そもそものことを言うと、「なぜポッドキャストを始めようと思ったのか?」という話にもなるんですが。
シャーク:僕は2020年1月から。
柿内:僕は2020年4月ですね。
シャーク:これは今使っているSpotify for Creatorsっていうアプリが使えるようになったのが2019年後半くらいで、「無料でポッドキャストができるんだ」というのはあって。
柿内:当時はAnchorでしたね。
カンノ:そうだ、そうだ!『SOMEOFTHEM OF PODCAST』を始めたときもまだ名前はAnchorでした。
シャーク:で、僕は『東京ポッド許可局』の影響はデカいですよ。許可局メンバーのサンキュータツオさんがやられている『熱量と文字数』も聞いてるし、「こういう感じで言いたいことをポッドキャストで配信していく、というのが理想的な形かな」というのは先に頭のなかにあって、ポッドキャストがすぐにできるサービスが登場したことで同世代の若い子がポッドキャストを始める、という動きがちょっと出てきてたんですよ、2019年くらいから。
カンノ:その時期がシャークさんと柿内さんで被っていたと。
柿内:そこがちょっと違っていて、僕がポッドキャストを始めた理由は明確に緊急事態宣言だったから。
カンノ:2020年1月と4月は明確に「コロナ禍だった」という意味で違いますね。
柿内:僕のそもそものポッドキャスト体験はiPodにキャスティングしてた、TBSラジオのアーカイブ。僕は名古屋出身なので、『JUNK』が1時間しか聞けなかったんです。編成の都合上、途中で終わっちゃうんですよ。そのあとの展開を聞くためにポッドキャストを活用していました。それが原体験。で、自分でポッドキャストをやり始めたのは、また別で。僕は、明らかにマッチングアプリで出会ったであろうカップルとか、大学生くらいの初々しいカップルとか、男のほうが調子乗っているような、もうさっぱり会話がうまくいってない、なんもおもしろくないけど、もうどうにもならない。そういう二人組の弾んでない会話を、喫茶店の隣とか飲み屋の隣とかでこっそり聞くのが好きだったの。
カンノ:フフッ。
柿内:奥さんとふたりで飲みに行くと、基本的に僕らは黙ってるんです。で、隣の全然うまくいってないカップルの話を聞いて、それを肴に酒を飲んで、帰り道に「あのときのあの発言ってさ…」というのを楽しむことをやってたんです。悪趣味ですね〜。それがコロナ禍でできなくなってしまって、でも、こういう悪い趣味をやりたい人はたくさんいるはず。
シャーク:それを自分たちで自家発電すると。
カンノ:アハハハハッ!
柿内:自分たちが率先しておもしろくない二人組の会話を垂れ流しておこうという、お裾分けの精神ですね。それが最初の動機。
カンノ:やっぱりね、狂ってる行動にちゃんと理屈が伴ってるのが怖いよね。
柿内:アハハハハッ!
シャーク:そんなやつ見たことないもんね(笑)。
カンノ:それでついでに出会いの話でいうと、2010年代に僕はOK?NO!!というバンドで活動していたんですが、当時、シャークさんは名古屋でライブを観ていたという(笑)。
シャーク:アハハハハッ!
柿内:僕、せっかく名古屋にいたのに知らなかったな……(苦笑)。
カンノ:2025年に10年ぶりにOK?NO!!でライブをやりましたが、そこにシャークさんも来てくれて。
シャーク:俺、そのライブを観ている途中で気がついたんですよ。カンノ君としゃべってて、ずっと脳裏にはあったんだけど。それこそOK?NO!!の話もしてくれてたと思うんだけど、なんか脳みそでつながってなくて。それがライブを観て一気に全部つながって。
カンノ:10年以上前に観てくれた曲を何曲もやったので、それでつながったかもしれませんね。名古屋はKDハポンでしたね。
シャーク:僕は当時大学生で、名古屋へ遊びに行ってたんだよね。で、OK?NO!!は好きで聴いてたから。
カンノ:そのころから縁があったんだと思うとびっくりしましたね。
『さめない社交 ~まだボケていてくれ~』開催!
2026年1月16日(金)
19:00~23:00
チャージ1,000円
@ Communicative bar HANABI(高田馬場駅徒歩5分)


カンノも遊びに行く予定なので、みんなで社交しましょう!
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