WEST EXPRESS 銀河 〜クシェットの残像と、執念の決済【キャンセル待ち編】
気づいた時には手遅れ?「WEST EXPRESS 銀河」争奪戦の幕開け
4月3日、WEST EXPRESS 銀河が走り出す。今回の目的地は春の出雲。
夜行特急。乗りたい。乗りたい。乗りたい!(三唱)
しかし、気づいた時には発売日はとっくに過ぎていた。もはや、キャンセル待ちという、わずかな希望に賭けるしかない。
今回は、
①「事前申込サービス」利用
乗車日の1ヶ月前になっていない切符を1週間前に事前申込
②乗車日の1ヶ月前の午前10時に購入
①②とも既に過ぎた私のキャンセル狙いの記録です
狙いはただ一つ。あの秘密基地感がたまらないクシェット(普通車指定席・横になれる席)だ。
通勤電車で検索。お昼休みに検索。帰宅の電車でも検索。もはや画面を直視せずとも指が動くようになった頃、奇跡は起きた。
「……え、あるじゃん」
画面に光り輝く「クシェット」の文字✨️
満員電車の中で、思わず声が漏れた。周囲からは少し変な人と思われたかもしれないが、構いはしない。私の指は迷わずクシェットを選択した。空席はCとD。上下の区別なんて咄嗟には分からないが、とにかくCを選択し、決済へゴー!
クレジットカードは登録済み。勝った。
……はずだった。画面に非情なメッセージが出るまでは。
「セキュリティコードを入力してください」
なんでやねん。
私は関西人ではないのだが、魂が叫んでしまった。「なんでやねん!」と。
JRセキュリティ・トラップ発動に注意!
事前登録してこの瞬間に全てを賭けていたというのに、ここでまさかのJRセキュリティ・トラップ発動である。
セキュリティコードなど、当然覚えていない。今は満員電車の中。どうする、どうする?
その時、途中駅でドアが開いた。
マイナー駅で降りるリスクと、最寄り駅まで待つリスク。私は天秤にかけ、最寄り駅までの数分間に賭けることにした。
いつもはすぐに着くはずの駅が、この時ばかりはシベリア鉄道並みに長く感じられた。
到着と同時にホームへ降り立ち、落ち着いて入力できる場所まで移動し、すぐに入力を再開する。これでいけるか――と思いきや、次はSMS認証のコード。必死で暗記し、入力、送信っ!
結果は、――敗北。
一瞬の夢だった。念願のクシェットが放出されたというのに、掴めなかった。
あのクシェットは、実は数万光年前の星の光のような、ただの残像だったのかもしれない。私が掴もうとしたのは、もうそこには存在しない過去の幻影だったのだ。
悔しさに震えながら帰宅し、晩御飯を作りながらも検索の手は止めなかった。
20時代にリクライニングが一席出たが、またしても敗北。
21時過ぎ、再びリクライニングが降臨。
今度は席の場所など見ない。CだろうがDだろうが、もはや無の境地でボタンを叩く。
再びのセキュリティコード、再びのSMS。画面がなかなか進まず、絶望の淵で「もうダメだ」と叫びかけたその時――。
予約完了。
銀河への切符は、執念で掴み取った。指先しか動かしてないのに、どっと疲れた。
往路は取れた、さて次は復路だ
さて、反射的にチケットは取れたものの、ここからが本番である。
帰りをどうするか。
今回の目的は週末に列車に乗ることなので、宿泊はしなくてもいい気がする。ぶっちゃけ、出雲に着いた瞬間に帰ってきてもいいくらいだ(乗るのが目的)
となると、
寝台特急「サンライズ出雲」: 出雲市(18:55) ➡ 大阪(04:28) の寝台リレー
ふたたび「銀河」: 往復銀河という贅沢(取れれば)
長距離バス: 現実的
特急スーパーおき & スーパーはくと: 鉄分濃いめルート
の選択が考えられる。
コスパを取るか、タイパを取るか。悩むのすら旅の一部。仕事帰りに銀河に乗る週末を楽しみにもう少し悩んでみたい。
