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【気がつけば女一人旅】 九州・四国編 その34 お昼ご飯と真木大堂

 こんにちは。夕方に外を歩いていたら、風がずいぶん涼しくなったと感じました。昨日の雨のせいでしょうか。一雨ごとに秋が近づいてくるのかもしれませんね。

 それでは、九州旅行10日目、国東半島バスツアーの続きをどうぞ。

 前回はこちら。

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 富貴寺を見学した後は、お寺のすぐ近くにある「榧の木(かやのき)」というお食事処で、待ちに待ったお昼休憩です。お寺の木と同じ名前ですね。

6月後半なので紫陽花の季節です。

 事前にバスの中でガイドさんから、どの定食を食べるかを尋ねられたのですが、定食にはおかずがいっぱい付いていると聞いて、

「えっ、休憩は30分ですよね? そんな短い時間では絶対に食べきれない…!」

と、躊躇してしまった私。食べるのがとっても遅いのです。一人でゆっくりするのなら、もちろんその定食を食べてみたい。しかし、今回はグループ行動。モタモタして皆さんに迷惑をかける訳にはいきません。

 ガイドさんには「大丈夫、食べられるわよ〜」と笑顔で言われましたが、私は会食でいつも他の人たちにペースを合わせることができず、テーブルの上に料理が次々と並べられてしまうくらい、食べるのが遅いのです。

 ここは我慢して、単品の山菜そばを注文しました。

 同じバスに乗っていた、一人旅の女性に声をかけて、一緒に食べました。彼女は山梨から来たそうです。

 彼女が注文したのは、もちろんこちらの「田舎定食」でした。

「榧の木(かやのき)」のウェブサイトより

 お・い・し・そ・う〜♪

 つい、チラ見してしまいました(笑)。ガイドさんが言っていただけでも、ご飯、大分名物の団子汁、刺身こんにゃく、野菜の煮物、豆腐料理、酢の物、などなど、実にカラフルで盛り沢山です。

 本当はこっちが食べたかった〜(涙)。でも時間内に食べきれないのは明らかだし、かと言って食べ物を残すことはもっと嫌です。

 お手洗いに行ったりする時間なども考慮すると、今回はお蕎麦のみでちょうど良かった。お腹はちょっと物足りなかったけれど、お店の女将さんがサービスとして、お客さん全員のお皿に手作りの梅干しを一つずつ置いていってくださったので、ありがたかったです。

 お肉やお魚も好きだけど、こうした野菜中心のヘルシーなメニューもいいですね〜。

 もっと時間があったら、大分名物のおやつ「やせうま」も味わいたかった。

「榧の木(かやのき)」のウェブサイトより

 やせうまは、小麦粉で練った団子に甘いきな粉をまぶしたものだそうです。きな粉、大好き! しそジュースとのセットも美味しそう!

 食べるのが遅いくせに、たくさん食べたいんです。

 あっ、すみません。食べ物の話題で記事の半分ぐらいを占めてしまいました(笑)。

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 次の見学地へ寄る途中で、車窓からこのような鳥居が見えました。

 ガイドさんの説明によると、上部にある輪っか、「台輪」が神仏習合のしるし。神様と仏様が一体であることを示すと考えられているそうです。

 バスツアーの3ヶ所目、真木大堂(まきおおどう)に着きました。入口で仁王様が出迎えてくれます。

 この仁王様のお腹部分、今は御意見箱となっている部分に、昔は公衆電話があったそうです。そう聞くと、仁王様が受話器を持って、もしもしと言っているように見えます(笑)。

 これは何だかわかりますか?「庚申塔(こうしんとう)」と呼ばれています。

 読み方すら知らなかった私。もちろんそれがどんなものなのかも全く知りませんでした。

 ガイドさんの説明と、後で調べたことをまとめると、以下の通りです。

 60日に1度の周期で巡ってくる庚申(かのえさる)の日の夜、人間の体内に潜む三尸(さんし)という虫が抜け出して天に昇り、天帝に日頃の罪を報告すると、人の寿命が縮まってしまうという道教の考えがありました。

 このため、庚申の夜は「身を慎み、眠らずに三尸が抜け出すのを防ぐ」という「庚申待(こうしんまち)」という夜明かしの風習が生まれました。

 この供養の記念として建立されたのが「庚申塔(こうしんとう)」です。

 ちなみに、東京都目黒区のウェブサイトには、以下のような説明もありました。


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 身を慎むことから始まりましたが、徐々に米や野菜、お金を持ち寄り、皆で飲食・歓談して過ごす楽しい集まりになっていきました。また、さまざまな情報を交換し、農作業の知識や技術を研究する場でもありました。この集会を3年18回続けた記念に建立したのが庚申塔です。長寿や健康のみならず、家内安全や五穀豊じょう、現世や来世のことなどを祈り、それを碑面に刻みました。
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 楽しい集会になっていったんですね(笑)。最初は「三尸にチクられないように、皆で頑張ろうぜ!」だったのが、「せっかく徹夜するんだから、皆で盛り上がろうぜ!!」みたいになったのでしょうか(笑)。

 冗談はさておき、そんな怖い夜も、大勢で過ごせば恐怖も和らいだのでしょう。今と違って、電気もないし、スマホもないし、一人で徹夜はつらいですよね。共同体の結束力を高めるという効果もあったのかもしれません。

 これは別の庚申塔。下から2段目に3匹の猿がいます。

「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿(さんえん)です。「悪いことを見てはいけない、言ってはいけない、聞いてはいけない」という教えで有名ですが、この三猿が現れたのは江戸時代ごろ、三尸(さんし)との兼ね合いでこの庚申信仰と結びついたと考えられているそうです。

 いや、もう全く知らないことばかりでした。日本人なのに、全然知らない。もし外国から来た観光客に質問されたら、全く答えられなかったと思います。旅をすると勉強になりますね!

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 南天(なんてん)の花が咲いていました。花が終わると、赤い実をつけます。お正月飾りや仏花に使われる、あの房状の小さな赤い実です。

 南天は、名前が「難を転ずる」に通じることから、魔除けの効果があると言われています。邪悪なものを寄せ付けないように、ここに植えられたのでしょうか。

 最後に木造の仁王様を見ました。石像が多いこの土地では珍しいそうです。

 阿・吽(あ・うん)の2躯。

 阿形像は、筋骨隆々で、ダイナミック! 太い脚がしっかり踏ん張っています。飛び出した腕の部分も含めて、一本の木から彫り出されたものだそうです。

 それに対して吽形像は、阿形像と同様にどっしりとした体格ですが、やや控えめな感じ。

 この一対の仁王像が、邪悪なものからこの場所を守っているんですね。今ではもう魔物のように怖いものはいないけれど、焦げ付きそうな太陽光にちょっと頭がクラクラしました(笑)。

(続きます)

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