【社会人の大学院進学】入口(入試対策)より出口(論文掲載)を見据えた準備が成功の鍵
大学院の受験は、「入試(筆記試験)対策が重要」と考えがちですが、大学院における評価は、入試の難易度(入口)ではなく、学術誌掲載(出口)によって評価されます。ここが大学(学部)とは異なります。
つまり、単なる研究論文(修士論文等)ではなく、その分野の専門家による厳しい審査(査読)を経て、学術的に認められた「査読付き論文」によって評価されます。
入口(入試対策)に時間を費やしても、必ずしも評価が得られるとは限りません。社会人の大学院進学は、入口よりも出口が重要です。
この記事では、社会人が大学院で研究成果(査読付き論文)を出すための戦略として、「入学前の準備」と「社会人入試」について解説します。
1.大学院での評価軸は入口(入試難易度)ではなく出口(研究成果)
◆大学(学部)と大学院の評価軸の違い
大学(学部)では、「入学試験の難易度=学位の価値」という見方が多数派で、難関大学に合格(入口)がその後のキャリアにも影響することが多いと言われています。
しかし、大学院の場合は、入口(受験に合格)ではなく出口(学術誌掲載)によって評価されます。
難関の大学院に合格したかではなく、大学院の課程でどのような研究成果(査読付き論文)を出したかが評価基準です。
研究発表(学会発表)でも、研究ノート(査読無し論文)でもありません。
大学院での研究論文(修士論文等)が査読に合格し、学術誌(紀要も含む)に掲載されることを指しています。
査読付き論文が研究成果として評価されるのは、学術的な信頼性と質(新規性・独自性・創造性)を保証する重要な指標だからです。
◆入試難易度よりも研究成果
つまり、この評価基準を踏まえると、
入試難易度の高い大学院を研究成果(査読付き論文)なしで修了する場合と、
入試難易度の低い大学院で研究成果(査読付き論文)を出して修了する場合では、
後者の方が評価は高くなります。これは修士課程でも同じです。
大学院が研究機関(研究の場)である以上、当然の帰結です。
2.研究成果を出すためには入学前からの準備が必要
一方、働きながら大学院で学ぶ社会人が、大学院課程(修士の場合は1年または2年)で研究成果を出すのは容易ではありません。入学後はコースワーク(講義)の課題をこなす必要があるため、自分の研究に集中できる時間は、想像していたほど多くないのが実情です。
では、どうすれば社会人が大学院で研究成果を出すことができるのか。
それは、「入学前」から研究の準備をしておくことです。
入学してからでは時間が足りないため、入学前から準備をしておくことが大切です。
私自身も、入学前に十分な準備をした上で大学院に進学しました。
準備の詳細については、過去記事でも紹介しています。よかったら参考にしてみてください。👇
入学前の勉強時間を「研究の準備」に使うことで、時間的制約の厳しい社会人でも研究成果を出すことは十分に可能です。
一方で、大学院進学を目指す社会人の中には、筆記試験対策(入口)に多くの時間を費やしている人も少なくありません。
しかし、大学院で評価されるのは入口ではなく、出口(学術誌掲載)です。
入口に多くの時間をかけたからといって、研究成果(査読付き論文)が出せるとは限りません。
社会人の場合は、筆記試験対策よりも、入学前の「研究の準備」に時間を使う方が有効的と言えます。
もちろん、大学院進学の目的が学位取得のみであれば、こうした準備は必要ではないかもしれません。ですが、高額な学費と時間を投資する以上、学位取得だけで終えるのは、費用対効果の面ではもったいない学び方です。
社会人が大学院進学によって得られる大きな恩恵の一つが、研究成果の発表(=論文を学術誌に掲載)機会が与えられていることです。この機会は、大学(学部)では得られません。
大学院での研究を学術的知見として学術誌に掲載することは、仕事とは異なる軸での実績となり、キャリアにもつながります。こうした大学院における恩恵に挑戦しないのは、非常にもったいないことです。
3.社会人入試という選択肢もある
実は、大学院の入試には「社会人入試(社会人枠)」を設けている大学院も多く存在します。
社会人入試で受験すると、筆記試験対策に多くの時間を割く必要がなくなるので、その分、研究成果を見据えた準備に時間とエネルギーを向けやすくなります。
時間的制約が厳しい社会人にとって、筆記試験対策に多くの時間を割くよりも、「研究成果を出すための準備」に時間を使う方が、大学院での学びの成果を発表(学術誌に掲載)できる可能性は高まります。
大学院課程で問われるのは、大学院のブランドではなく、どのような成果を残したかです。
社会人入試という選択肢は、社会人が研究成果(査読付き論文)を出すための入口と言えます。
出口(学術誌掲載)を見据えて、入学前の時間をどう使うか。
この視点を持つことこそが、社会人ならではの大学院入試戦略です。
より詳細な内容(具体的な準備など)はソーシャル・クエストのページにも掲載しています。👇
📄「社会人の大学院進学は、入口(入試対策)より出口(論文掲載)を見据えた準備が成功の鍵」
社会人の大学院進学を個別サポートする「ソーシャル・クエスト」では、
あなたの関心事を研究テーマに落とし込み、分析手法から学術誌掲載・政策提言まで、一人ひとりの学びを研究成果へとつなげます。 働きながら大学院を首席で修了、主要学術誌に複数論文を掲載し、3年で博士号を取得した実績をもとに、経験者しか伝えられない、成果につながる実践的なアドバイスを行っています。ご関心のある方は、ぜひ👇をご覧ください。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!