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Smatoy Music Sketch |真夏の影




Sketch〔即興詩〕 #002|真夏の影

夏と聞くと、

青空。

向日葵。

海。

花火。

そんな眩しい景色を思い浮かべる人が多いのかもしれません。

でも、この日、私が足を止めたのは光ではありませんでした。

影です。



アイスクリームも容易く溶けてしまうような暑さ。

何をするにも少し億劫になる昼下がり。

そんな中で聞こえてきた風鈴の音。

その音に誘われるように木陰へ入ると、

そこだけ時間がゆっくり流れているような気がしました。

ほんの少し涼しくて、

少しだけ懐かしくて。

理由は分からないけれど、

この景色を、そのまま残しておきたい。

そんな気持ちになったのです。



Sketchシリーズは、

完成度を競うための作品ではありません。

もちろん、これまで通り一曲一曲を磨き上げるSmatoy Musicも作り続けます。

でもSketch〔即興詩〕では、

その瞬間にしか存在しなかった空気を何より大切にしています。

磨けば磨くほど、作品として完成していく一方で、

あの日、その場所で感じた温度は少しずつ姿を変えてしまうことがあります。

だから今回は、

歌詞も大きく書き換えず、

アレンジも必要以上に作り込まず、

その日に感じた夏の空気を、そのまま音へ写し取ることを選びました。

まるで、一枚の水彩画を描くように。



lyric|Sketch #002『真夏の影』

アイスクリームも
容易く
溶けるような
真夏の陽射し

やる気も削がれる
そんな日でも

懐かしい
風鈴の音色に
誘われて…

そして…

木陰に伸びた影
たどれば

泡沫のように

真夏の影に
待ち焦がれて…



木陰に伸びた影
たどれば

Summer Time…

泡沫のように

Ah… Summer Time…

真夏の影に
待ち焦がれて…



Summer Time…

Summer Time…

Summer Time…

Look up at the sun…

…the shadows…

Summer Time…



数年後、この作品を聴き返したとき。

思い出すのは、

メロディーではなく、

木漏れ日だったり、

風鈴の音だったり、

真夏の陽射しがつくる木陰だったりするのかもしれません。

もし、そんな夏の記憶がふと蘇る作品になれたなら、

このSketchは、きっと役目を果たせたのだと思います。


Sketchは、完成させるための創作ではありません。

その瞬間にしか存在しなかった感情を、未来へ保存するための創作です。

『真夏の影』は、2026年の真夏に見つけた、小さな木陰の記録です。

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