こんな時どうする?障がい者雇用でよくある困りごととその解決例5つ
──中小企業のための障がい者雇用・実践編 Vol.4
※前回は「定着率が上がった会社がやっていた“意外な工夫”」をご紹介しました。
障がい者雇用を進める中で、「雇ったはいいけれど、こんな場面で困った…」という声をよく耳にします。
実はその多くが、ほんの少しの工夫や仕組みの見直しで解決できることばかり。今回は、中小企業の現場で実際に起きやすい“困りごと”とその解決法を5つご紹介します。
① 話しかけても返事がない。反応が薄くて不安。
「聞こえていないのか、無視しているのか…」と感じてしまうことも。
🔍解決のヒント:
本人と一緒に「返事の方法」を決めておきましょう。たとえば、「うなずく」「親指を立てる」など、“反応のかたち”を可視化することで、お互いに安心できます。
② 業務をすぐに忘れてしまい、やり直しが多い。
「さっき教えたばかりなのに…」とつい思ってしまうことも。
🔍解決のヒント:
声での指示は流れてしまいがち。写真付きマニュアルや、チェックリスト形式のToDo表を活用しよう。“見て分かるしくみ”にするだけで、ミスや不安が減ります。
③ 急な予定変更に混乱して、作業が止まってしまう。
「会議が延びたから」「配送が遅れたから」など、職場では予定変更は日常茶飯事。でもそれが強いストレスになる方もいます。
🔍解決のヒント:
「変更がある可能性がある日にはカレンダーに☆マーク」など、事前に“心の準備”ができる工夫を。変更があった後は、一緒に振り返って再確認するのも有効です。
④ 困っていても、自分からは相談してこない。
「何かあるかも?」と感じても、本人が言い出せないと対処が遅れがち。
🔍解決のヒント:
毎週1回、簡単な「ひとことメモ」を書いてもらう時間をつくるなど、“非言語的に伝えられる場”を用意しましょう。絵カードや「今日の気分シール」を使っている会社もあります。
⑤ 他の社員が「どう接していいか分からない」と距離をとってしまう。
これはよくある“無意識の壁”です。
🔍解決のヒント:
「特別扱い」ではなく、「お互いの違いを知る」ことがポイント。10分程度のミニ勉強会や、お互いの“得意なこと・苦手なこと”を共有するワークなども効果的です。
📝まとめ:困りごとは“関わるチャンス”
障がい者雇用での困りごとは、決して「特別な問題」ではありません。ちょっとした工夫で、働く人も、サポートする側も、ぐっとラクになることがあります。
困ったときこそ、“どうすればうまくいくか”を一緒に考えるきっかけに。
職場の中に、そんな関係性があることが、定着にもつながっていきます。
🔗次回予告:実践編Vol.5では「よくある誤解と“ほんとうのこと”」についてご紹介します。▶︎ フォローして続きをチェック!
