介護福祉士って、すごすぎる!
「介護福祉士って、こんなことまで考えているの?」
通所リハビリテーションで働き始めた頃、私は何度も驚かされました。
正直に言うと、当時の私は介護福祉士という仕事を十分に理解していませんでした。
食事を介助する。
入浴を介助する。
排泄を介助する。
生活を支える専門職。
もちろん、それだけでも素晴らしい仕事です。
でも、一緒に働くようになって気づきました。
介護福祉士は、「生活」を支えるだけではありませんでした。
「人」を見ていたのです。
ある介護福祉士は、送迎車を運転しながら、バックミラー越しに重度の利用者さんと会話を続けていました。
ほんの少しの目線。
わずかな表情。
それだけで意思を読み取り、笑顔で会話が成立しているのです。
私は思いました。
「どうして、それが分かるんだろう。」
認知症で入浴を拒否される利用者さん。
「どう説得しよう」と考えてしまいます。
でも、その介護福祉士は違いました。
何事もなかったように自然に話題を変え、
気づけば利用者さんは笑顔で浴室へ向かっていました。
まるで一つの舞台を見ているようでした。
演技力。
空気を読む力。
言葉を選ぶ力。
そのすべてが、一人の利用者さんの安心につながっていました。
レクリエーションになると、また別人です。
普段は静かなスタッフが、スイッチが入ったように場を盛り上げる。
歌う。
踊る。
笑わせる。
利用者さんが笑えば、自分も本気で笑う。
「ここまでやるの?」
そう思うほど、一人でも多くの笑顔を引き出そうとしていました。
身長145センチほどの小柄なスタッフが、大きなハイエースのリフト車を運転して送迎へ向かう姿も忘れられません。
運転するだけではありません。
車内では利用者さんの表情を見守り、
「今日は少し元気がないですね。」
そんな小さな変化も見逃さないのです。
認知症の利用者さんが、毎日同じ話を繰り返す。
それでも嫌な顔一つしません。
「それで、その続きは?」
「そうだったんですね。」
ユーモアを交えながら、まるで初めて聞くかのように耳を傾ける。
そして会話の中で、
「今日は少し違う。」
そう感じた介護福祉士がいました。
「どこか痛いのかな。」
「便秘かな。」
その小さな違和感が受診につながり、結果は新型コロナウイルス感染症でした。
また別の日。
送迎のときに、
「今日はなんか違う。」
そう感じて受診を勧めた結果、本当に脳梗塞だったこともありました。
リハビリを拒否される利用者さんもいました。
無理に体操を勧めることはしません。
好きな音楽を流し、
ゲームを始め、
気づけば腕を伸ばし、肩を動かし、身体を使っている。
本人は「遊んでいるだけ」。
でも実際には、しっかりリハビリになっていました。
私は思いました。
介護福祉士は、「介護」をしているのではない。
人の暮らしを支え、
人の心を動かし、
人の変化に気づき、
その人らしく生きることを支えている。
そんな専門職なのだと。
私は介護福祉士を理解しているつもりでした。
でも、本当は何も分かっていませんでした。
介護福祉士という専門職のすごさは、教科書には書いてありません。
毎日の何気ない関わりの中にこそ、その専門性が詰まっていたのです。
だから私は、介護福祉士を尊敬しています。
利用者さんの人生に、一番近い場所で寄り添い続ける専門職だからです。
私は、毎日のように「すごーい!」「かっこいい!」を連発していました笑
だって、本当にすごいんです!
どんどん介護福祉士のファンになっていきました!
WAKUWAKU
今日も、
楽しむ。自由に。そして選択する。
