詩『バラッド』
『バラッド』
朝は寒いのに 昼は汗ばむ
季節の風も 上着脱ぐ
うつむく日々も アスファルトの中
割って出ていきゃ 引き抜かれ
ぶらっと立ち寄る 老舗の喫茶店
ケチャップ多めの ナポリタン
メールを打たずに 便箋広げる
ごめんと書きかけ 水を飲む
何かを求めて 何かを許せず
心に背いた 秋がある
白鳥ボート 漕ぐ勇気もなく
見つめるだけだった 冬の公園
未来は来ては 答えも教えず
ぼくらは会えない あの日のままで
書いた手紙は バラッドのように
あなたを泣かせて 春にするだろうか
