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塾教材を科目別に見てみた――英語・数学・理科・国語・社会、親が見るべきポイント――

前回の記事では、中学入学前に娘が塾から持ち帰ってきた教材を見て、全体の構成から塾の方針を考えてみました。

全体としては、学校の教科書に沿った基礎重視の教材が中心でした。
ただし、数学には発展的な教材があり、理科や社会には定期テスト対策用のワークも用意されていました。

そこで今回は、もう少し細かく、科目ごとに教材を見て感じたことをまとめてみます。

先生に確認した内容ではなく、あくまで家庭で教材を見ながら考えた父親目線の記録です。
教材や使い方は年度や塾によって変わる可能性がありますので、実際に検討される場合は、必ず各ご家庭で確認してください。


英語は「分かる」より「取り切る」ための教材

英語は、教科書準拠の教材が中心でした。

英語が得意な子にとっては、内容そのものは難しすぎるものではないかもしれません。

ただ、中学英語は「なんとなく分かる」だけでは点数になりません。

大切なのは、

・単語のスペル
・be動詞と一般動詞の区別
・疑問文、否定文の型
・語順
・リスニング
・教科書本文の理解

といった細かい部分です。

感覚的に読めていても、スペルミスや語順ミスで点を落とすことがあります。

そのため、英語の教材は、英語力を大きく伸ばすというより、学校英語で確実に点を取り切るためのものに見えました。

英語が得意な子ほど、「分かっているから大丈夫」で終わらせないことが大切です。

満点を狙える精度まで持っていく。
中学英語では、その積み重ねが大きな差になるように思います。


数学は2冊構成。ここが一番重要に見えた

教材の中で、特に気になったのは数学です。

数学だけ、

・標準問題を扱う教材
・発展的な問題まで扱う教材

という2冊構成になっていました。

これはかなり意味があると思います。

標準的な問題で基礎を固める教材と、もう少し発展的な問題まで扱う教材を併用している形です。

つまり数学は、

「標準問題を確実に解けるようにする」
「そのうえで、上位層向けの問題にも触れる」

という二段構えになっているように見えました。

公立上位校を目指すことを考えると、数学を厚めにしているのは納得できます。

ただし、最初から発展問題ばかりを追いかけるのは危険です。

中学1年生の数学では、難しい問題よりも、

・正負の数
・文字式
・方程式
・単位
・文章題の条件整理
・計算の見直し

の方がずっと大切です。

数学は、分かっているのに落とすことがあります。

符号を間違える。
単位を見落とす。
問題文の条件を読み飛ばす。
最後の確認をしない。

こうしたミスをどれだけ減らせるかが、中学数学ではとても大きいと思います。

数学の教材が2冊あるからこそ、親としては「どこまで進んだか」よりも、「間違えた問題をきちんと解き直しているか」を見ていきたいと感じました。


理科はかなり手厚い

理科は3冊ありました。

・授業内容を固める教材
・理解を補助する教材
・定期テスト前に仕上げるためのワーク

という構成です。

これはかなり手厚いと感じました。

理科は、中学に入ると急に差がつきやすい科目です。

小学校の理科よりも、覚える言葉が増えます。
さらに、ただ暗記するだけではなく、図や表を読み取り、実験の意味を理解し、条件を整理する力も必要になります。

理科で求められる力は、意外と幅広いです。

・図を読む
・実験の意味を理解する
・条件を整理する
・用語を正確に書く
・なぜそうなるのかを説明する

そのため、理科が複数冊あるのは納得できます。

ただし、教材が多いからといって、すべてを同じ重さで進めようとすると大変です。

普段は基礎教材。
分からない単元は理解補助の教材。
テスト前は定期テスト対策ワーク。

こうやって使い分けることが大切だと感じました。


国語は少し薄めに見える

国語は1冊だけでした。

もちろん、教科書準拠の教材があること自体は良いと思います。
ただ、他の教科と比べると、国語は少し薄めに見えました。

国語は、問題集を1冊やっただけで急に伸びる科目ではありません。

中学国語では、

・本文の根拠を探す
・設問に合った答え方をする
・記述で必要な言葉を入れる
・漢字や語句を落とさない
・説明文と物語文の読み方を分ける

といった力が必要になります。

「文章は読めているけれど、答えとして書き切れない」

そういう子は多いと思います。

国語については、塾の教材だけに任せるのではなく、家庭でも少し意識して見ていきたいところです。

たとえば、

「なぜそう思ったの?」
「本文のどこに書いてある?」
「聞かれていることに答えている?」

という声かけです。

国語は、学年が上がるほど全教科に影響してきます。
だからこそ、早い段階から丁寧に見ておきたい科目だと思います。


社会は定期テスト向きの構成

社会は、地理・歴史に加えて、定期テスト対策ワークがありました。

かなり定期テストを意識しているように見えます。

社会は、やれば点数に結びつきやすい科目です。
ただし、単純な暗記だけでは安定しません。

地理であれば、

・地図
・気候グラフ
・農産物
・工業地域
・資料の読み取り

歴史であれば、

・時代の流れ
・人物
・出来事の前後関係
・なぜそうなったのか

を理解する必要があります。

社会は「覚える科目」と思われがちですが、実際には資料を読み取る力や、用語を説明する力も求められます。

この教材構成なら、普段は地理・歴史の内容を整理し、定期テスト前に専用ワークで仕上げる流れになるのだと思います。

学校の定期テストで点を取りにいくには、かなり実戦的な組み合わせだと感じました。


親として見るべきポイント

この教材構成なら、親が見るべきなのは「何ページ進んだか」ではないと思います。

大事なのは、間違えた問題をどう処理しているかです。

具体的には、

・数学は解き直しまでしているか
・英語はスペルミスを放置していないか
・理科は用語を説明できるか
・社会は資料問題まで対応できているか
・国語は本文の根拠を言えるか

このあたりを見ていきたいです。

教材は十分あります。
あとは、使い方です。

塾に行って、授業を受けて、宿題をする。
それだけでも十分立派です。

ただ、成績につなげるためには、間違えた問題をそのままにしないことが大切だと思います。

「分かった」で終わらせず、「次は取れる」まで持っていく。

中学の勉強では、この差が大きくなる気がしています。


まとめ

この教材ラインナップを一言でまとめるなら、

「学校準拠で定期テストを確実に取りにいきながら、数学は上位校を見据えて伸ばす構成」

だと思います。

全体としてはかなり堅実です。

英語は、学校英語で満点を取り切るための精度づくり。
数学は、標準問題を固めながら発展問題にも対応する二段構え。
理科は、理解と定期テスト対策の両方を意識した手厚い構成。
国語は、教材としては最低限あるものの、家庭での補強も大切。
社会は、定期テストに向けてかなり実戦的。

娘にとっては、合う可能性がある教材構成だと感じています。

ただし、教材が多いぶん、全部を完璧にしようとすると疲れてしまうかもしれません。

大切なのは、教材をこなすことではなく、使えるようにすること。

「分かる」から「取り切る」へ。

中学の勉強では、ここが大きな分かれ道になるのではないかと思っています。

そして教材の構成からも、塾の方針として、理系の子どもを育てたいという意思を感じました。子どものやりたいが理系ではないのであれば、そのタイミングで塾を継続するかどうか考えなければならないとも感じました。