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『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 人々を惹きつける18の法則』 読書共有【第101弾】

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はじめに

今回はカーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 人々を惹きつける18の法則』(井口耕二訳、日経BP社、2010年)からの共有です。

本書はジョブズの素晴らしいプレゼン術を引き合いに出しながら、私たちにも模倣できる18の法則について詳解したもので、これはプレゼン以外に仕事や人生のマインド形成にも役立つ内容となっており、私自身の仕事観や人生観にも大きな影響を与えた書物です。

前著(下記リンク参照)と併せて読むことでジョブズの様々な魅力に触れることができ、仕事や人生において非常に有益な観点が得られること間違いなしの一冊となっています。

その中でも今回は、ジョブズを例として「救世主的な目的意識を持つ」というテーマに沿って共有を進めてまいります。


救世主的な目的意識

ジョブズの有名な言葉に、「宇宙に衝撃を与えることが僕らの仕事だ」という情熱に溢れたものがありますが、著者はこうしたジョブズ自身の「救世主的な目的意識」について次のように語っています。

「ジョブズはコンピューターが作りたかったわけではない。人の可能性を束縛から解放するツールを作ること―それが、ジョブズの胸で燃えつづける欲求である」

著者が言うように、「人々をよりよい未来へといざなう」のが偉大なリーダーであるならば、ジョブズも「救世主的な目的意識」を持って「人々をよりよい未来へといざなう」リーダーであることに異論はないでしょう。

ジョブズは「救世主的な目的意識」において「人の可能性を束縛から解放するツールを作ること」に情熱を燃やし、Apple II、Macintosh、iMac、iPod、iPhone、iPadといった魅力的な製品を次々に生み出していきました。

まさに「宇宙に衝撃を与える」ような偉大な仕事を成し遂げてきたわけですが、その根源としてジョブズには「救世主的な目的意識」があったという著者の指摘は、私たちにとって何を意味するのでしょうか。

本書の意図から汲み取れるのは、「救世主的な目的意識」を持って「人々をよりよい未来へといざなう」のは何もジョブズ級の偉人だけでなく、程度の差はあれ私たちにもできるはずだということです。

「救世主的な目的意識」と言うと大それた感じがするかも知れませんが、意味合いとしては少しでも自分自身、会社、社会、世界を良くすることなどといったように、より良いものへの飽くなき追求と考えると理解しやすいでしょう。ここには、自分の人生の目的意識が「救世主的な目的意識」と合わさって広く他者のためになり得るよう働きかける情熱があるように見えます。

「人々をよりよい未来へといざなう」ことを目指す「救世主的な目的意識」においては、おそらく世の中だけでなく自分自身もまた救われるように思えてなりません。自分が向き合っている問題意識が「人の可能性を束縛から解放する」ことに繋がるとき、そこでは多くの人が幸せになると同時に自分自身の幸せも感じずにはいられないだろうからです。

何か自分自身の中に問題を秘めている場合ほど、「救世主的な目的意識」を大切にする必要があると私は考えています。

なおパーソナルトレーナーとしての私のテーマは、「ボディメイクを通じた心身の健康、自己実現、幸福」ですが、人生100年時代においてボディメイクは「人の可能性を束縛から解放する」ことに繋がる非常に有益な実践であると信じています。

例えば長寿化によって起こり得る問題として、身体機能の低下、生活習慣病の増加、介護リスクの上昇、精神的な不調、社会的役割の喪失、医療費・生活費の増大による不安などが挙げられます。これらはすべて「身体の衰え」から連鎖的に起こる問題であると考えられるならば、ボディメイクは根本的な解決策になり得ると言えます。

このように見れば、ボディメイクは人生100年時代をしなやかに生きるための土台になります。 身体を整えることは、病気や衰えという束縛から人を解放し、行動の自由、心の安定、自己実現の可能性を広げる力になるのです。 健康で動ける身体こそが、長い人生を自分らしく楽しむための最大の資産であると言えるでしょう。


大好きなことを見つける

上記で見てきた「救世主的な目的意識」を根底で支えているのは、ジョブズの表現を用いれば「大好きなこと」を見つけることだと考えられます。そんなジョブズが私たちに向けて語っているのは、私たちの仕事観や人生観に対する積極的な態度です。

「大好きなことを見つけてほしい。仕事というのは人生のかなり大きな部分を占めるわけだけど、本当に満足するには、すごい仕事だと信じることをするしか方法がない。そして、すごい仕事をするには、自分がすることを大好きになるしか方法がない。まだ見つかっていないなら、探し続けてほしい。あきらめちゃいけない」

これを著者に倣ってシンプルに結論づけるならば、「成功するにはおもしろいと思うこと」をし、「大好きなことを追求し、自分の使命を果たす」ことが大切だということです。まずは自分自身にとっておもしろいと思うこと、大好きなことがなければ、他者や世界に対してその魅力や必要性を訴えることは困難でしょう。

オプラ・ウィンフリーも、ジョブズの成功の秘訣を次のように語っています。

「情熱に従う。大好きなことをする。そうすればお金はついてくる。みんな信じないけど、でも本当のことなの」

著者が指摘しているように、確かに「みんながコンピューターを作り、人々の暮らしや仕事、遊び、学びを大きく変えているわけではない」というのは事実でしょう。以下では、この点をめぐってさらに考察を進めていきたいと思います。


自分の中にある壮大なストーリーを語る

しかしながら、誰もが「お客さまの暮らしになにがしかのメリットがある製品を売ったり、そういうプロジェクトを推進したりしていることが多い」という点で、「農業、自動車、テクノロジー、金融……どういう分野の仕事をしていても同じだ」と考えてもよさそうです。

そういった意味で、「誰しも他人に語れるストーリーを持っている」と著者は言い、それを周囲の人たちに伝えていくことの重要性を訴えています。

「誰の中にも、語るに足る壮大なストーリーがある。自分が一番情熱を燃やせるものは何なのか、それを自問してほしい。自覚したら、その気持ちを聞き手に伝える。人というのは、感動する話を聞いて刺激を受けたいと思うものだ。何かを信じたいという想いもある。聞き手には、あなたのことを信じさせてあげよう」

このように、「自分が一番情熱を燃やせるものは何なのか」を自問するのみならず、その答えを周囲に向かってストーリーとして語り伝えていくことが肝要なのです。夢や理想を実現していくにあたっては、それが大きければ大きいほど多くの人に語り聞かせ、理解してもらい、協力してもらう必要があると言えるでしょう。

ジョブズも、救世主的な目的意識、情熱、夢を自分自身のうちにのみ秘めておくようなことはせず、その実現に向けて多くの人々に語り歩いたのでした。

「ジョブズは、世界中の人がひとり1台、アップルのコンピューターを持つという夢をジョン・スカリーに語った。ジョブズがすごいのはそこで止まらなかったこと。聞く耳のある人、みんなにその夢を語って歩いたことだ」

もちろん、誰もがジョブズのように偉大な企業や製品を作ることができるわけではないでしょうが、それでも私たち一人ひとりにも語れる独自のストーリーが必ずあるはずです。それは所属している会社の理念に基づく場合もあるでしょうし、また人生や仕事に対する自分自身の信念に基づく場合もあるでしょう。

信頼関係の構築には適度な自己開示も必要である分、各人が人前で語れるストーリーを持ち、そして実際に語ることが大切であるように思います。特に私自身は「自分がどういった目的意識で仕事をしているか」をお客様やスタッフにお話しすることが多いです。私のnoteも、そうした目的意識を読書共有という形で表現したものであると言えます。

これは決して自分語りを目的としたものではなく、自分の夢や理想が聴き手や読み手に対しても大きな意味があり、自分事化されることを願ってのことです。

こうした文脈において、私は人生100年時代に生きるパーソナルトレーナーとして、「ボディメイクを通じた心身の健康、自己実現、幸福」をテーマに掲げながら、「人の可能性を束縛から解放する」ことに情熱を燃やしているところなのです。

ボディメイクを通して病気や衰えという束縛から人を解放し、行動の自由、心の安定、自己実現の可能性を広げること、つまり長い人生を自分らしく楽しむための最大の資産を築くことに貢献する人財こそが、人生100年時代に求められるパーソナルトレーナー像であると私は考えています。


おわりに

今回も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。
日々少しずつ閲覧数やリアクション数、フォロワー数も増えてきて嬉しい限りです。今後も最低週1回の更新を目指して頑張ってまいります。

あえて本の要約といったことはメインとせず、私なりの観点から面白いと思った箇所の共有という限定的な内容にしております。それが少しでも皆様の記憶に残り、日々の読書体験の深まりや具体的な行動・実践に繋がるのであれば幸いでございます。

今後とも宜しくお願い致します。

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