東京マラソンへの道 【育児、そしてメルボルンで復活編】|Day 220/365
この note について
この note では、Stryd(ランニングパワーメーター)を用いたパワーベースのトレーニングを軸に、メルボルンマラソン(NIKEハーフマラソン)に向けた日々の練習とコンディション管理を記録しています。
50代でも再現性をもって走力を高めることを目的に、データ(パワー・負荷・フォーム)と主観(感覚・疲労)を統合して判断することを重視しています。
メルボルンマラソンまでの流れ
大まかには、こんな風に考えて進めています。
2025年12月上旬〜:テスト2025年12月中旬〜:ビルドフィットネス(基礎・再構築)2026年春〜:ハーフマラソントレーニング(前半)2026/5/17:軽井沢ハーフマラソン2026年初夏〜:10Kトレーニング(走力引き上げ) ← イマココ
2026/7/26:釧路湿原マラソン 10km
2026年夏〜秋:ハーフマラソントレーニング(後半)
2026/10/11:メルボルンマラソン(NIKE ハーフマラソン)
今日もランオフ
軽井沢ハーフマラソン明け、今日もランオフ。
昨日は、釧路湿原マラソン10kmをどう位置づけるかを整理しました。
メルボルンマラソン(ハーフ)で1:22:00〜1:23:00あたりを狙うなら、釧路湿原10kmは単なる調整レースではありません。
39分以内は最低ラインというより、メルボルンマラソン(ハーフ)の前方ブロックスタートの申請に必要な必達ライン。できれば38分30秒前後まで狙える状態に持っていきたい。
ただ、今の体重とCP(クリティカルパワー)では、StrydのRace Calculator上、ターゲットパワーの上限付近で走ってようやく届くかどうか、という予測になっています。

なので、今日はその続きとして、実際にこれから取り組む10kmトレーニングの中身を整理しておくことにしました。
どんなワークアウトがあり、それぞれ何を目的にしているのか。
目安となるペースはどれくらいか(その時のパワーはどのくらいか)。
いつ、どこで、どのシューズを使うのか。
ロードとオフロードはどう使い分けるのか。
走らない日だからこそ、こういう部分をあらかじめ整理しておきたいと思います。
10kmトレーニングの基本方針
今回の10kmトレーニングは、Strydのスティーブ・パラディノコーチの10kmトレーニングプラン(レベル4)をベースとし、軽井沢ハーフマラソンまでのハーフマラソン特化トレーニングからの身体の回復と、暑い時期であることを考慮して、週5日の計画とします。また、イージーランやロング走以外のポイント練習については、ペースも目安として入れていく予定です。
Strydなので、基本はパワー管理。
ただ、釧路湿原マラソン10kmで39分以内、できれば38分30秒前後を狙うなら、実際のペース感覚も必要です。
パワーだけでなく、
「3:54/kmがどのくらいの感覚なのか」
「3:51/kmをどこまで制御できるのか」
「3:48/km前後がどれくらい余裕を持って出せるのか」
を身体に覚えさせていきたい。
大きな流れとしては、こんな感じです。
5月は、軽井沢ハーフマラソンからの回復優先。
6月前半で、3:54〜3:56/kmを管理できる状態へ。
6月後半で、3:50〜3:52/kmの領域に入る。
7月前半で、3:40/km台のVO2max刺激を入れる。
7月中旬に、ヴェイパーフライ4で3:48/km前後を制御できるか確認する。
そして7月26日の釧路湿原マラソン10km本番へ。
ワークアウトの種類と目的
今回のプランには、いくつかのポイント練習があります。
それぞれ役割が違うので、まずはそこを整理しておきます。
HM Power Tempo
ハーフマラソン・パワー・テンポ。
名前の通り、10kmのスピード練習というより、ハーフ寄りの持続力を作るメニューです。今回の釧路10kmに向けては、10kmレースペースまで上げる必要はありません。
目的は、ある程度長い時間、強めの有酸素領域でフォームを崩さず走ること。軽井沢ハーフ明けの最初の週にも入っていますが、ここは無理に攻めず、下限寄りで十分だと思っています。
Near-Threshold Interval Workout
ニア・スレッショルド・インターバル・ワークアウトは、閾値付近の巡航力を作るメニュー。
10kmで後半に粘るためにも、メルボルンハーフで3:53〜3:56/kmを維持するためにも、かなり重要な練習です。
今回の目標は、6月中旬くらいまでに、3:54/km前後を「無理に出すペース」ではなく「管理できるペース」にすること。
特に6月18日の3×9分は、釧路10kmに向けた重要なチェックポイントになりそうです。
Supra-Threshold Interval Workout
スプラ・スレッショルド・インターバル・ワークアウトは、今回の主力メニューです。
10kmレースペース付近から、少し速い領域に入る練習。
釧路で38分30秒前後を狙うなら、平均ペースは3:51/km。
そのためには、練習では3:50/km前後、場合によっては3:48/km前後を制御できるようにしておきたい。
6月30日の5×5分。
7月14日の4×5分。
この2回が、かなり大事になりそうです。
Maximal Aerobic Power / VO2max Workout
最大有酸素パワー、いわゆるVO2max系のワークアウト。
10kmの上限を引き上げるための刺激です。3分前後の疾走が中心なので、ペースは10kmレースペースよりかなり速くなります。
ただし、全力で突っ込む練習ではありません。速いペースの中でも、フォームを崩さず、接地を乱さず、パワーを制御することが大事。
5月19日(今日)もこのメニューが入っていましたが、軽井沢ハーフ明けでGarminのリカバリータイムも長かったので、おとなしくスキップしました。
本格的なVO2max刺激は、6月9日以降で十分だと思っています。
Intensive Max / Reserve Work Capacity Intervals
日本語にするなら「最大有酸素パワー / 予備作業能力インターバル」といった位置づけでしょうか。1分疾走を中心とした、かなり短い高強度のメニューです。
これはスプリント練習というより、速い接地、ピッチ、反発、フォーム維持のための刺激。
7月9日と7月16日に入っています。
ここはストリークフライ、もしくはアウトレットで見かけて購入を検討しているストリークフライ2がかなり合いそうです。
ただし、出し切る必要はなく、レースペースを楽に感じるための刺激として、鋭く、短く、疲労を残さないように使っていこうと思います。
Testing(走力テスト)
6月24日に3分TT(タイムトライアル)。
6月28日に20分TT(タイムトライアル)、または5kmレース。
ここはかなり重要です。
現時点のCPは252Wですが、釧路湿原マラソン10kmで39分以内、さらに38分台を狙うなら、CP(クリティカルパワー)もPDC(パワー持続曲線:どの時間ならどれくらいのパワーを維持できるかを示すデータ)も、もう一段上げたいところです。
3分TTでは、短時間高出力の確認。
20分TTまたは5kmでは、実際に10kmへつながる巡航力を確認します。
6月28日の結果次第で、7月以降の目標ペースやレース本番の狙い方も少し見直すことになるだろうと思います。
Fartlek / Pre-Race
レース週に入るファルトレクとプレレースは、追い込む練習ではありません。
目的は、脚をシャープにすること。
7月21日は6×1分。
7月23日は4×1分。
7月25日は2×1分。
ここで疲労を作ってしまっては意味がないので、軽く、気持ちよく、終わったあとに「明日も走れそう」と思えるくらいで十分です。
ケイデンス・マトリクス
(釧路湿原マラソン10km版)
前のフェーズでお試しで導入していた「ケイデンス・マトリクス(ケイデンスの基準表)」。ランニングの基本に立ち返った感じがあって、意外と個々のトレーニングの強度やトレーニング全体の負荷の管理がうまく機能して、週6日で走っていても故障の兆しはまったくなし。
そこで、このフェーズでも10kmレース向けに少しアレンジした「ケイデンス・マトリクス(釧路湿原マラソン10km版)」を導入。
ケイデンス・マトリクス(ワークアウト別)

今回は練習メニューだけではなく、レース本番のこともあらかじめ想定して、練習に取り組んでみようと思います。
釧路湿原マラソン10kmのコースは、微妙な上り2.5km → 微妙な下り2.5km → 微妙な上り2.5km → 微妙なアップダウン(ほぼフラット)2.5kmなので、ケイデンスも完全固定ではなく、このくらいの範囲を想定して走ってみようと思っています。
ケイデンス・マトリクス(レース本番の区間別)

レースなのでケイデンスは「固定しない」という前提ではありますが、後半にケイデンスが自然に上がる、または少なくとも落ちないのが理想。
まとめると「ケイデンス・マトリクス(釧路湿原マラソン10km版)」では
180 / 185 / 190 / 190+ の考え方は残す
各ギアは ± 2〜4 spmのレンジで運用する
Supra・VO2max・1分刺激を同じ190+にしない
リカバリーの日は175〜180も許容する
レースは固定せず、後半に落ちないことを重視する
といった感じで、ハーフ用のケイデンス・マトリクスを、10km用に少し高回転側へ細分化する、といったイメージです(そんなに厳密でもないです)。
日付ごとの目標ペースの目安
イージーラン、リカバリーラン、ロング走はペース指定なし。パワー、RPE(主観的運動強度)、疲労感を優先します。ここでは、それら以外のポイント練習だけを日付順に整理します。パワーベースのトレーニングなのであくまでも(ちゃんと走ったらこのくらいになるはず、といった)目安です。

数字だけ見ると、7月前半のVO2maxや1分刺激はかなり速く見えます。ただ、これは10kmレースペースではなく、あくまで短い刺激。
大事なのは、ゼーハーしながら毎回上限で揃える(こらえる)ことではなく、練習の目的に合わせて、余裕を残してこなすことです。
Testing(走力テスト)の走り方
3分TT(タイムトライアル)は、固定ペースでは走りません。
最初から突っ込みすぎると、最後まで持たないからです。
目安としては、
最初の1分は3:30〜3:25/km感覚。
2分目は3:25〜3:20/km感覚。
最後の1分は出せるだけ。
1分30秒までは制御して、そこから本気で出し切るイメージです。
20分TT(タイムトライアル)または5kmは、釧路湿原マラソン10kmの目標を再設定する重要なテストになります。
5kmで走るなら、最初の1〜2kmは3:54〜3:53/km。
3〜4kmは3:51〜3:50/km。
ラスト1kmは出せるだけ。
結果の目安としては、
19:20前後なら釧路湿原マラソン10kmで39分以内の可能性あり。
19:10前後なら38分台後半が見える。
19:00前後なら38分30秒前後が現実的。
18:50以内なら38分前半も視野。
6月28日は、かなり大事な日になりそうです。
シューズローテーション
今回の10kmトレーニングでは、シューズの役割もかなりはっきり分けます。

インヴィンシブル3は退役、代わりに購入済みのボメロプレミアムを投入。回復ジョグやロング走、脚を守りたい日はボメロプレミアム。
テンポ走や閾値走は、基本的にズームフライ。
VO2maxや1分刺激は、ストリークフライ(またはストリークフライ2)。
重要練習やテスト(タイムトライアル)はヴェイパーフライ3。
本番はヴェイパーフライ4。
アルファフライ3も候補ではありますが、10kmで安定して3:55〜3:50/kmを刻むことを考えると、現時点ではヴェイパーフライ4が第一候補です。
日付ごとのシューズ候補リスト
シューズローテーションを、日付順に落とし込むとこんな感じになります。

こうやって見ると、シューズの役割はかなり明確になっていることがわかると思います。
回復系はボメロプレミアム
有酸素系はボメロプラス
軽快なジョグはペガサスプラス
オフロードはペガサストレイル4
ポイント練習前半はズームフライ
重要練習はヴェイパーフライ3
本番確認と本番はヴェイパーフライ4
短い高強度はストリークフライ系
このように練習の目的や路面に合わせて、あらかじめシューズを決めておくと日々の迷いがかなり減るだけでなく、年間のシューズの予算を立てることができます(フェーズごとの走行距離の計算は必要です)。
ロードとオフロードの使い分け
このフェーズの日曜のロング走については、テスト週を除いて、ロード寄りとオフロード寄りを隔週で入れていく予定です。

ポーラ・ラドクリフの10kmトレーニングプランでは、ロング走は「できればオフロード」とされていました。
これはかなり納得で、オフロードではロードの反復衝撃を減らしつつ、足部、足首、股関節、体幹を自然に使えるメリットがあります。
ただし、釧路湿原マラソン10kmはロードレースなので、全部をオフロードに寄せるのではなく、身体づくりとしてオフロードを使いながら、ロード感覚も定期的に確認していく。
テスト週を除いて、隔週でロード寄りとオフロード寄りを交互にするのが、今のところ一番バランスが良さそうかな、ということでこのような計画にしています(…というより、ポーラ・ラドクリフ式に寄せて全部オフロードにしてしまうと、それはそれで回復が間に合わなくなりそうw)。
レース本番の走り方
釧路湿原10kmのコースは、完全なフラットではありません。

前半2.5kmはゆるやかな上り
次の2.5kmはゆるやかな下り
5kmから7.5kmは、もう一度ゆるやかな上り基調
最後の2.5kmは、細かいアップダウンがあるものの、ほぼフラット
このコースなら、完全なイーブンペースではなく、一定のパワーで走りながら、自然なペース差を許容するのが良さそうです。
38分30秒前後を狙うなら、最初の2.5kmは3:54〜3:56/kmでもいい。
下りで3:47〜3:49/kmあたりまで自然に上がる。
5km通過は19分10秒台〜20秒台。
5〜7.5kmの上りで粘って、最後の2.5kmをしっかり上げる。
メルボルンマラソン(ハーフ)の前方ブロックスタート申請に必要な「39分以内」を必達ラインとするなら、最初の2.5kmは3:57〜3:59/kmでも問題なし。
前半で無理に貯金を作らず、後半に崩れないことが大事です。
ここまで細かく決めておくのは、練習中に迷わないためでもあります。疲労がある日は無理をせず、状態が良い日は目的に沿ってしっかり走る。その判断基準を、先に作っておくイメージです。
今日の結論
今日もランオフ。
走らない代わりに、釧路湿原10kmに向けた具体的なトレーニング内容の細かい部分を整理してみました。
ワークアウトの種類
それぞれの目的
釧路湿原10km版の「ケイデンス・マトリクス」
目安となるペース
シューズローテーション
ロードとオフロードの使い分け
レース本番の走り方
こうして整理してみると、やることはかなり明確です。
5月は、軽井沢ハーフ明けの回復を優先
6月前半で、3:54〜3:56/kmを管理する
6月後半で、3:50〜3:52/kmに入れる
7月前半で、3:40/km台のVO2max刺激を入れる
7月中旬に、ヴェイパーフライ4で3:48/km前後を確認する
そして本番は、最初の上りで焦らず、最後の2.5kmで勝負する
釧路湿原マラソン10kmは、メルボルンマラソンのハーフに向けた大事な通過点。39分以内を必達ラインにしつつ、38分30秒前後を狙える状態を作っていきたい。
まずは今日も、しっかり休むところから。
明日以降、身体の回復具合を見ながら、少しずつ通常練習に戻していこうと思います。
