京都大学サマーセミナー参加レポートテーマ:社会的インパクト評価を理解する(2025年8月25日@京都大学医学部 G棟セミナー室A/Zoom)
参加の経緯
2024年11月に新設された「京都大学大学院医学研究科・社会的インパクト評価学講座」による第1回サマーセミナーに、代表理事のつぼんぬがWEBで部分的に参加しました。

「社会的インパクト評価」を学問として体系的に学べる貴重な機会であり、政策・医療・福祉・地域づくりに関わる自分にとって非常に示唆に富む内容でした。
プログラム概要
開会講演:「社会的インパクト評価とは何か」 高木大資 特定准教授
インパクト投資の潮流:青柳光昌氏(社会変革推進財団)
地域での取り組み:藏重嘉伸氏(YMFG ZONEプラニング)、吉田泰治氏(ドリームインキュベータ)
基本的手法の解説:石村奈々・川内はるな 特定助教
ロジックモデル入門:高木大資 特定准教授
実践事例紹介:近藤克則 特任教授(千葉大学)
学んだポイント
1. 社会的インパクト評価とは
事業や活動が社会に与える変化を定量・定性の両面から測定・分析し、価値判断を行う枠組み。
医療や介護のみならず、地域づくり・環境・経済成長とも深く関連する。
2. インパクト投資とSIB/PFS
成果に応じて報酬を決める「成果連動型」仕組みが広がりつつある。
経産省資料

豊田市の介護予防SIB事例では、介護費削減と地域活性化の両立が実証されつつある。
3. 評価の基本的手法
プログラム評価の5階層(ニーズ・セオリー・プロセス・アウトカム・効率性)。
EBPM(根拠に基づく政策形成)に直結する実践的な評価デザイン(RCT、DID、プロペンシティスコアなど)。
4. ロジックモデルの重要性
活動(インプット・アクティビティ)からアウトカム、最終的なインパクトまでの「事業の設計図」を可視化する。
施策の修正点や他組織との連携の必要性を浮かび上がらせるツールとして有効。
5. 実践事例
「通いの場」や「グリーンスローモビリティ」導入による介護予防効果が定量的に検証されている。
社会参加の促進が、介護リスクや医療費削減に直結することが示された。
所感
今回のセミナーで強く感じたのは、「評価」は単なる後付けの報告ではなく、事業設計そのものの一部であるということです。
ロジックモデルやSIBの仕組みを学ぶ中で、地域医療・介護の分野でも「成果を可視化し、社会に還元すること」が求められていると改めて実感しました。今後は、自分の関わる高齢者施設や地域健康づくりの取り組みにおいても、社会的インパクト評価の考え方を積極的に導入していきたいと思います。
次回は9/22月曜日に第2回を開催とのことで、今から楽しみです。
おまけ
話を聞いていて以下の本を読んだり動画を見るといいのではないかと思いました。
