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【マンガ読書感想文】今週号の週刊少年ジャンプ(2026年8号)感想回~ざっくりいこうぜ!~

 今週号の週刊少年ジャンプが面白いと思ったので、本能と情熱の赴くままにこのnoteを綴ることにした。とりとめの無い内容になるだけではなく私が読んだ作品だけの感想になるので、気になる方は是非今週号の週刊少年ジャンプを購読して欲しい(投稿のタイミングはギリギリになってしまったわけだが)。


(1)『さむわんへるつ』

 今週号の週刊少年ジャンプの表紙は『さむわんへるつ』であり、そのまま巻頭カラーを貰っているというおめでたい回である。紙の少年ジャンプには付録で『さむわんへるつ』の「ラジオプレイヤー風クリアカード」が付いてくるので、『さむわんへるつ』ファンの読者は普段は電子版で少年ジャンプを購読していたとしても久しぶりに紙の少年ジャンプを購読しては如何だろうか。

 今週号のジャンプに掲載されていた第17話は「リスナー甲子園」の結果発表がなされていた。未明君は努力賞的なものには選ばれ、海月(くらげ)さん(うなぎポテト)は惜しくもリスナー甲子園準優勝(2位)という結果に終わった。結果を聴いた直後の海月さんは最初は落ち着いた対応を未明君の前でしてみせたが、未明君が見ていないところで本気で悔し涙を流していたところに思わず私の心も動かされてしまった。そして、このシーンを読んで本気で『さむわんへるつ』という作品にハマったことを感じた。

 『さむわんへるつ』について詳しくない読者向けの投稿もしたので、よければ以下のリンクの投稿も読んで頂けると幸いである。

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【マンガ読書感想文】令和のラジオ風マンガがオモチロイ~『さむわんへるつ』と『妹は知っている』はいいぞ~|4浪U太郎

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(2)『呪術廻戦三(モジュロ)』(以下『モジュロ』)

 私が現在の少年ジャンプ連載作品におけるバトル漫画の中で一番楽しみにしていると言っても過言ではない漫画である。第18話では冒頭から「呪いの女王」こと折本里香を纏った乙骨真剣(つるぎ)が自前の膂力(りょりょく)と里香由来の膨大な呪力のゴリ押しによってマルに立ち向かう。

 一方で、今回の話の主役は、本来は地球人類の敵であるはずの「異星の王」ことダブラさんである。ダブラさんの術式に適応した摩虎羅が反撃を開始し、ダブラさんは生涯初めて追い詰められる事態になる。これまであまり内面描写や過去描写がなされることの少なかったダブラさんだが「俺は今負けそうだ。痛いし、怖い……!!」とまるで初期の『呪術廻戦』の虎杖悠二君みたいなことを思い始めている。『モジュロ』の主役って誰だっけ?と思い始めている。何なら「異星人最強」「両面宿儺並みの特級案件」という肩書きを持ちながら地球人類最強格の「両面宿儺」や「五条悟」よりもよっぽど「弱さ」が見えた分人間味が溢れていると思った。強すぎるが故に対等な相手がおらず自身の健全な成長が見込めなかったのは『黒子のバスケ』における帝光中時代の「キセキの世代」の5名(特に青峰君)を想起させると平成生まれのジャンプ読者は思った。それはさておき、ダブラは摩虎羅との「戦い」を経て、以下のように悟りを開き覚醒する。

そうか。戦いたいから戦う。戦いたくないから戦わない。それはどちらも「戦い」ではなかったんだ。戦わなきゃいけないから、戦う。それが「戦い」。それができる者が、「戦士」なんだ。

週刊少年ジャンプ2026年8号掲載『呪術廻戦三』第18話「それができる者」より引用

 そして覚悟を決めたダブラさんは「戦士」として自身も未だ試したことのない「本気」の肉体強度と速度を出すことを決意する。次回の戦闘も気になる引きである。細かい話の流れが分からなくても単純にバトル漫画として面白いのが『呪術廻戦三』という作品の魅力である。『呪術廻戦』はアニメも放送中なので、漫画もアニメも両方盛り上がって欲しい所存である。

(3)『ONE PIECE』

 今回の話で長い回想が終わり現在時点に戻った。久しぶりにルフィを見た気がする。シャンクスをもう少し見ていたかった気もするが、このエルバフ編の回想で結構な過去が判明した。まだシャンクスについて謎な部分はあるものの、基本的には気さくな兄さん気質であることは間違いないだろう。一時期「天竜人」「神の騎士団」に所属していたのも何かしらの情報収集のため(おそらくはイム様の弱点を見つけるためか、ワンピースの手がかりを見つけるためか)とみるのが妥当だろう。

 今回の話で長らく「無敵」「何でもありのチート的強さ」を読者に見せつけてきたイム様が「完全にリスクなし」でなんでもかんでもできるわけではなく、イム様にもそれなりの制約があるということが判明した。例えば梧老星を全員倒すとか、何かしらの方法で「契約」を解除なりどうこうしさえすればイム様にもダメージを与えられそうと思えるようになったのは一歩前進だろうか。そして「『エルバフ』はDである」とはどういうことだろうか。巨人族の末裔が「Dの一族」とかそういうことだろうか。普通の人間サイズの種族でも巨人族の力の一部を有していれば「Dの一族」になるとか、ある種『進撃の巨人』における「九つの巨人」「知性型巨人」に似たような能力の継承がなされるとかそういう感じになるのだろうか。それはそれとしてネットの感想をチラッと覗いたら「エルバフはEだろ」とか言われてて思わず笑ってしまった。「フレン・E・ルスタリオ」が「Dの親戚」みたいなノリで言うなよ。

 さて、長らく続いたロキの誤解も解け、いよいよ本格的にロキの戦闘が繰り広げられる。ロキというか「鉄雷(ラグニル)」の能力や存在がまだまだ不明な点が多く、今後の戦闘でどうなるのか期待が高まる。地上ではドリーとブロギーが反転悪魔化してしまったので、何とか元に戻して欲しいところである。次週は休載なのが痛いところである。

(4)『魔男のイチ』

 しばらく読んでいなかったうちに展開が分からなくなってしまった。私の記憶の最後にあるのはデスカラスちゃんの過去回想だったと思うのだが、いつの間にか何か戦闘を始めていた。

 それはともかくとして、センターカラー回にふさわしい大ゴマを多用した迫力のある戦闘シーンであり、読了した満足度は高い作品であると思い知らされる。個人的に作画担当の宇佐崎しろ先生の「絵」「作画」が好きなので今後も期待していきたい作品だと思っている。

(5)『逃げ上手の若君』

 そろそろ物語の終わりも見えそうな気がする。長い「鬼ごっこ」においてやっと足利尊氏が北条時行を捕まえた直後の話である。憑物の取れた足利尊氏と時行が北条の天下の頃の松の樹を見ているのが随分昔のように感じられる。

 時行は処刑までの時間を郎党達と一緒に心穏やかに過ごしていたようなのが幸いであった。他にも残してきた家族や領主・領民にも色々事後のことを伝えきるあたり北条の責任者としての仕事を果たしている。それはそれとして、最期に何かを仕掛けるよう名動きも見せている。どのような最期を見せてくれるのか、作品としてどのような最終回を迎えるのかとても楽しみにしている。私は松井優生先生の作品のファンであり、過去作の『魔人探偵脳噛ネウロ』も『暗殺教室』も大好きなので、『逃げ上手の若君』も良いラストを描ききってくれることを信じている。

(6)『SAKAMOTO DAYS』

 篁(たかむら)さんをインストールした「×(スラー)」と赤尾晶との戦闘で物語はスタートする。そして二人の戦いを撮影する映画監督の京(かなぐり)さんが個人的に良い味を出していると思っている。

 私は『SAKAMOTO DAYS』の中では京さんが一番好きである。殺し屋でありながらそれ以上に映画監督として並並ならない情熱と狂気を兼ね揃えているのが作品を通しても唯一無二感を持っていると言えるからである。さながら週刊少年ジャンプナイズされた『ファイアパンチ』のトガタのようでもあるのである。

 京は「赤尾晶を主役にした復讐劇」を撮影することに拘ってきたが、そんなことお構いなしに主人公の坂本産が乱入してくる。ついでに京の「映画」を坂本商店の広告として使うというちゃっかりしたこともしている。坂本的には京の思い通りにもさせないということだろうか。主人公としてこの混沌とした状況にどう決着をつけるのかが見物である。

(7)『あかね噺』

 「死神稽古編」を記念してのセンターカラーである。あかねは師匠の演目『死神』をトレースして演じてみるが、まだ現時点では十分に「死神」の、あるいは「死」の本質に近づき切れていないためか、まだ舞台の上で『死神』を披露する許可は貰えていない状態である。

 『死神』は少し前のジャンプに掲載されていた『あかね噺』において見開きの「死神」を見てから自分の心に残っている演目であるので(そして『あかね噺』で「死神」という落語の演目の存在自体を知ったので)、今後あかねがどのように「死神」の本質を掴むのか注目である。

 さて、全然『あかね噺』とは関係ないが、「死神」といえば『DEATH NOTE』のリュークだったり、それこそ『BLEACH』は死神(代行)が主人公のバトル漫画だし、存外週刊少年ジャンプという作品は「死神」と縁の深い雑誌だなと感じた。多分探せばもっと色々な作品に死神は出ていたかもしれない。「週刊少年ジャンプから見る『死神』像の変遷・民俗学」というテーマで誰か論文を書いてくれまいかと思った次第である。あるいは「にじさんじ」の「月ノ美兎」委員長あたりが面白がってこのテーマを取り上げて動画にしてくれるかもしれない、もしくはGAMABOOKS所属の書店員VTuber「諸星めぐる」が少年ジャンプの「死神」像を民俗学的アプローチから何かしら言及してくれるかも、なんて妄想をしてみたりする深夜テンションでこの原稿を書いている。

(8)『僕とロボコ』

 うっかり今週号の『僕とロボコ』を最後のページから覗いてしまったら、見開きで『トリコ』の「デビル大蛇(おろち)」が出て来たのを見て「前にもこんな展開無かったか?あるいはうっかり昔のジャンプを開いてしまったか?」と思ったのだが、今週号の展開で間違いなかった。以前は「ガララワニ」が出て来たが、これは『僕とロボコ』のネタを履修するためには『トリコ』もちゃんと履修すべきか迷うところである。


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