DebianのパッケージマネージャーaptがRust依存性ツールの導入必須に。Rust未対応CPUは非サポートへ
いやー、すごいニュースが来ましたね。Lundukeがいち早く動画化してくれているので見ていきます。
aptにRustへの依存性の導入の発表、Rust未対応なCPUはDebianが非サポートになる変更
NotebookLMで要約させましたので、貼りますね。
Debianプロジェクトは、パッケージマネージャーであるaptに、Rustプログラミング言語およびRustツールチェーンに対するハード依存関係(必須の依存関係)を導入するという、重要な変更を発表しました。これは2026年5月以降に実施される予定です。
この変更の要点は以下の通りです。
Rustへの依存性の導入: aptの主要メンテナーである人物が、Debianのコア部分にRustのコードと依存関係を導入する計画を発表しました。特に、Debianアーカイブ(Deb R TAR)の解析コードやHTTP署名検証コードにおいて、メモリ安全な言語の恩恵を受けることが目的です。
アーキテクチャの廃止の可能性: この新しい依存関係は、Power PC、Alpha、Motorola 68Kなど、Rustツールチェーンが完全にサポートしていない(例えば、RustのサポートチャートでTier 3に位置する)アーキテクチャへのDebianポートに深刻な影響を及ぼします。
ポート開発者への要求: これらのポートのメンテナーは、「次の6か月以内に(Rustツールチェーンを)動作させるか、ポートをサンセット(廃止)するように」と通告されました。
プロジェクトの方向性: 開発者側は、プロジェクト全体が「現代のツールとテクノロジーに頼って前進し」、「レトロなコンピューティングデバイスに最新のソフトウェアを無理やり詰め込もうとして引き止められないようにすること」が重要であると述べています。
この発表は議論を呼んでおり、一部のDebian開発者は、この「対立的なアプローチ」に不満を表明し、Rustが一部のプラットフォームのサポートを保証していないという懸念を示しました。
いやーどうですか皆さん。APTって言ったらもうUbuntuとDebianの骨格でしょう。なんのソフトをいれるのも、apt-get installってみんなやってたでしょ?私はapt install派だけども、まあほぼすべてのソフトの導入とアプデはこのAPT経由でかんたんに行えるから、このエコシステムがDebian系のディストロの根幹ですよ。
そんなものにRustのツールを強制するらしいです。
なんでRustを導入?
このユーザーはなんかAPT最近速くなった?で、見てみると最近sqvっていうRustで書かれた電子署名の確認ツールがAPTに組み込まれていることを発見!
🏮Noticed `apt` speed improved in latest debian and ui also nice
— AstraKernel 💫 (@AstraKernel) October 29, 2025
Just out of curiosity, checked
- It now uses Sequoia(sqv) to verify package signatures. Written in Rust
- Not sure it contributed in end-user performance but happy to know Rust in apthttps://t.co/ndmXasyhAd pic.twitter.com/XueQuWQpzE
このお陰で速くなったのかまでは確認できなかったけど、その可能性は高いよね?!!
と興奮気味です。
まあ速くなるのは喜ばしいことですが、それをいきなり強制して半年間の猶予でもってPowerPCとかRustのツールチェーンが未対応でコンパイルできないようなCPUを使ったPCにはDebianもUbuntuも導入できなくなっちゃうってすごくないっすか?
RustはこれらのCPUはTier 2か3に指定していて、今後も対応する予定はないです。
つまりPowerPCとかのDebianのポートを管理している少数ボランティアの人たちがなぜかRustのコンパイラに半年間で猛烈に貢献してTier 1並の品質にしないとDebianもUbuntuもそれらの派生ディストロも動かなくなりそうです。
Rustのデベロッパーでも捨てたTier 2か3を周りがサポートするのはまあ無理でしょうな。しかもRustってまだ未成熟で言語仕様が大きく変わるから一回コンパイラ作ったら終わりではなく、延々とアプデが必要なので実質無理でしょう。
で書いたようにDebianもUbuntuも最近かなりおかしいのですが、DebianはUbuntuよりは保守的に行くだろうと読んでおりましたのでびっくりです。
なぜか自爆中のUbuntuは今後、sudoなどのセキュリティの問題を抱えることになる可能性が大で、来年あたりから恐らくシェアを減らします。
Debianはsudoの問題は大丈夫でしょうけどもペドだしWokeだし、個人的にはさよならしたいので終わり。世間的に終わってほしい。そうなったらシェア減らすかも。
まあ確かにsudoまでUbuntuみたいにRustにすることはなさそうですが、それでもRustプッシュのゴリ押しが予想以上に来ております。
で、なんでこんなRust大プッシュなのかというとこの動きをしているのがカノニカルだからです。
Julian Andreas Cloという人が、APTの主要メンテナーであり、Ubuntuのコア開発もしているCanonical社員で、今回の発表をした人です。
Debianも実質まあカノニカル製品ですよね。資金と人員の流れからいって。
そのカノニカルにはRustを大プッシュしろという何かしらの圧力があり、技術的な判断というよりは政治的な判断でRustの普及を加速しているようです。
これと反対側向いているのが最近流行りのオマーチーでしょうか。
Hyperland(ハイパーランド)はRustを一切使用していないプロジェクトであり、その開発者は
Hyperland doesn't need Rust just so you knowとわざわざRustつかう気がないことをXにて公表しております。OmarchyはHyperlandを使ったArch系のディストロで最近人気です。
個人的にはLinuxでゲームするならWaylandは避けたほうが良いと思うのでHyperlandもOmarchyも使う気はありませんが、Rustを避けるのにはこのあたりがわかりやすいですね。
Arch系は少なくともpacmanなのでapt依存がないし、もう本当にCachyOSに全部乗り換えていく所存でございます。
