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特定教会に属さないという二人の信仰者に学ぶ「エホバの証人」

はじめに

今回、あるYouTube動画から「エホバの証人」について、多くの学びを得たため、その内容などについて紹介したいと思います。この記事で取り上げるのはあくまで「この動画に関しての学び」であり、お二人の活動全体を全面的に肯定するものではありません。キリスト信仰とは不思議なもので、信仰において大切な点では一致しながらも、他の考え方などにおいては見解が異なるということも多くあるように思います。動画で語られるお二人が持つすべての意見に賛同しているわけではありません。ただし、信教・思想・良心の自由を尊重したいため、様々な意見について同様に尊重したいと考えています。


YouTube動画について

動画タイトル:エホバの証人は何を信じてるの?
チャンネル:会いに行くシスターまいこ
動画出演者:まいこさん、ともみん(石川ともみ)さん
動画公開日:2025年8月16日


動画出演者であるお二人の背景

まいこさん

まいこさんは、エホバの証人の家庭で育ったといいます。幼少期から厳しい宗教教育の中で成長し、その過程で「愛よりも支配を感じた」と振り返っているそうです。その反動から「反宗教的」な生活に傾いた時期もあったといいます。劇団四季に入団したものの退団となり、人生のどん底にあった24歳のとき、「イエスの声を聞いた」と語る体験をきっかけにキリスト信仰者(クリスチャン)になったとされています。その後およそ15年間、4つの教会で奉仕を続けましたが、やがて組織の限界を感じ、現在は特定教会に属さず「会いに行くシスター」として活動しているとのことです。必要とする人のもとへ出向き、食事や祈りを共にし、声に耳を傾けることを大切にしていると紹介されています。

参考URL:https://sistermaiko.com/profile/


ともみん(石川ともみ)さん

ともみんさんは神奈川県逗子市の出身とされています。高校時代に親友の死を経験し、生と死を深く考えるようになった中で、大学時代にキリストと出会ったと語られています。その後、牧師として約10年間教会に仕えましたが、過労や重圧により燃え尽き、うつ病を発症したこともあったそうです。その経験を通して「自分は教会のために生きてしまっていた」と気づき、立場を手放して再出発することを選んだといいます。2018年からは「会いに行くキリスト教会」を立ち上げ、全国各地に無料で出向き、人々の悩みに寄り添う活動を展開しているとのことです。宗教制度を越えて「イエスさま大好き」と証しする姿は、多くの人に安心と希望を与えていると紹介されています。

参考URL:https://ainiiku-church.com/profile


動画内容の要約

エホバの証人は何を信じているのか

エホバの名前と性質

エホバの証人の信仰の中心は、唯一神「エホバ」を信じることにある。エホバの名前は旧約聖書の神聖四文字(YHWH)に由来し、本来は発音が不明だが、「アドナイ」の母音を組み合わせた結果「Jehovah」となった経緯がある。日本語聖書でも文語訳などで「エホバ」と訳されている。

エホバの性質は「愛・公正・知恵・力」の四つとされ、子供の頃から教えを暗記するように教育される。しかし体験的に「愛の神」と感じられるかといえば疑問で、むしろ「滅ぼす神」との恐怖心が強調されていた。組織に属さない者は終末に滅ぼされると教えられるため、強い排他性と不安が伴う。

イエス・キリストの位置づけ

イエス・キリストの位置づけもキリスト教とは大きく異なる。三位一体の神とはされず、「大天使ミカエル」と同一視される被造物とされる。確かに模範的存在であり神の品性を表すとされるが、神そのものではない。

そのため信仰の重心は旧約的・律法主義的な神理解に偏りやすく、恐怖の色合いが濃い。この点はユダヤ教の立法主義に通じる部分がある。ある牧師は、彼らを「クリスチャン」ではなく「エホビアン」と呼んだという。

救いの理解

救いについてもキリスト教と大きく異なる。エホバの証人にとって復活の命を持つのは「14万4000人」に限定され、すでにその枠は埋まっているとされる。その他の信者は地上の楽園で生きる希望を持つが、信じているだけでは不十分で、布教活動などの「行い」をもって証人となることが求められる。

信仰と行いは不可分であり、行動できない人も「できないなりに努力すること」が強調される。したがって彼らにとって「信仰」とは単なる神の存在への同意ではなく、証しの行為を伴うことが前提となる。

世界観の特徴

歴史観・世界観も独特である。キリスト教では「イエスの死と復活を信じることによって神の子とされ、永遠の命を得る」というアイデンティティが中心だが、エホバの証人は「エホバとサタンの宇宙的戦争に巻き込まれた存在」とされる。

自分の使命はエホバの正しさを証言し続けることであり、それを果たした者だけが滅びから救われるという世界観を持つ。

結論──「恐怖の神」と福音の希望

このように、エホバの証人の信仰は「存在を信じる」だけでは足りず、「行いによって証人となること」が必須である。そこには「復活の命を信じる者全てに与える」という福音的な希望が欠けており、恐怖による支配や律法主義的な色合いが強い。

結論として、独自訳の聖書に基づくとは言っても、イエスの十字架と復活を信仰の中心に据えなければ、信仰は行いに傾き続け、「恐怖の神」のイメージから抜け出すことはできないのではないか。


筆者による考察と感想

お二人への印象

まず、お二人のこれまでの歩みに敬意を表したいと思います。宗教的トラウマや挫折を経験しながら、それでもイエスを愛し続けるという姿勢は、日本に生きる人々にとって大きな励ましになり得ると思います。動画を通して語られる「宗教制度ではなく、キリストの愛」というテーマも、信仰の本質をあらためて思い起こさせてくれるようです。

また、キリスト信仰者でありながら、教会の外での活動をメインにされている姿は、日本の現状を踏まえると特に意味深いものがあります。というのも、日本においてキリスト信仰者自体が少なく、さらに教会に通い続けている人々はごくわずかです。そのような状況の中で、「教会に通わずともキリストを信じる」という生き方を実践されていること自体が注目される存在ではないかと感じています。

そして、顔や名前を公にして活動されていることもすごいことだと思います。多くの人はそこまでの勇気を持たないでしょうし、私自身も同様です。ただし一点、既存の教会という組織を批判し続けるとするならば、それはとても危うい面もあるように感じています。大切なのはバランスではないかと思っています。信仰が個人の歩みと共同体の両方によって育まれるものであることは忘れてはならないように考えているところです。


エホバの証人の教えへの印象

個人としても、エホバの証人の教えではなく、歴史的に継承されてきたキリスト教の教えこそが正しいと考えています。ただしキリスト教の教えも、実態としては様々であると言えるのかもしれません。キリスト教の全てを知ること、信じることは土台不可能な話だと思います。しかし、歴史的なキリスト教の中にこそ真理があるのではないかと考えています。そして、この内容は単純に割り切れる問題ではなく、非常に難しい課題を含んでいるとも感じています。

エホバの証人の実践者が真剣に宗教的生活を営んでいることは率直に認めたいと思います。加えて、日本の中で生活するエホバの証人は、私たちと同じ日本人です。だからこそ、同じ日本人として幸福であってほしいと願うとするならば、それは自然な思いと言えるのではないでしょうか。個人としてもキリスト信仰が正しいと信じているため、願わくはエホバの証人の方々もキリストを信じてほしいと考えています。しかし、おそらく彼らも同じように「こちらの教えを信じてほしい」と思っていることでしょう。その意味においては、互いの思いは対等であり、信教の自由の中で真剣に向き合うべき関係だと思っています。


復活派からの視点

動画出演者のお二人の語りを通して強く感じたのは、お二人とも「復活したイエスが今も生きておられる」という信仰を持っているということです。絶望の淵で聞いたとされる「わたしのために生きなさい」という声も、組織を離れて続けられている活動も、すべて「復活のキリストがおられる」という信仰に根ざしているように思います。したがって彼女たちは、どの教派に属するかということは抜きにして「復活派」と呼ぶことができるのではないかと、復活派的な視点からは考えています。そして、信仰の中心が復活にあるということは、その思いがキリストの福音に直結しているものであると感じています。

そして復活派の一人が大切に思うのは、キリストの復活が「本当にあったのか、なかったのか」という一点に行き着く、ということです。真実は相対的なものではなく、どちらか一つにしか存在しないものではないかと考えています。キリストの復活は誰かにとって事実で、別の誰かにとって虚構である、というものでは決してないと考えています。真実なら真実、虚構なら虚構。その考え方を、重く見たいと考えています。


おわりに

日本においてキリスト教は少数派です。しかし、まいこさんやともみんさんのように、自らの活動を通して信仰を表す人がいることは、日本社会にとって大きな意味を持ち得ると感じています。これが全く正しいとは言えないと思うものの、お二人は「制度がなくても信仰は続けられる」という現代的な姿を示しながらも、「イエスの愛」という普遍の核心を語り続けているように考えています。こうした姿は、すでに信仰を持っている人だけでなく、多くの人に、信仰を考えるきっかけを与えてくれるのではないでしょうか。

今後ももし機会があれば、お二人の動画を紹介し、そこから得られる学びを共に分かち合いたいと思います。


参考記事(続編を追加)

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