エスコンフィールドと札幌・函館満喫旅の記録(15/16) 〜五稜郭
エスコンフィールド北海道でのプロ野球交流戦観戦を主目的に、3泊4日の北海道旅行をした時の記録第15弾。
前回の記事はこちら。
前回の記事では、旅行最終日の函館朝市での朝食と、空港近くでレンタカーを借りたところまで書いた。今回はレンタカーに乗って訪れた五稜郭について書く。
五稜郭タワー
1人でレンタカーを借りに空港まで行ったので、ホテルまで戻って妻と長女をピックアップしなければならなかった。函館の市街地は交通量が少ない割に道が広く走りやすい。レンタカーステーションからホテルまでの道のりは6km程度だが、車載ナビに従って難なく到着できた。
ホテルのすぐ隣にはスーパーマーケットがあり、そこの駐車場に停めさせてもらって妻と長女のチェックアウトを待った。こちらの写真はそのスーパーで撮ったものだ。

妻と長女をクルマに乗せた後、最初の目的地五稜郭に向かった。この道のりも実に走りやすく、車載ナビだけでなく遠くから見える五稜郭タワーも良い目印になった。

五稜郭タワーは函館市内で最も高い建物らしく、かなり遠くからでもその姿を確認することができる。ホテルの部屋の窓からもはっきり見えていて、最初見た時は空港の管制塔かと思ってしまった。いくらなんでも空港とは異なる方向にあったのだが。
目的地である五稜郭タワーからは少し離れた函館市営の駐車場にクルマを停め、堀に沿って歩いてみた。さすがにこの角度からでは、あの星型の要塞は想像できない。

姫路城、松本城、熊本城といった、日本の城郭建築は天守閣こそが「顔」であり、それは普通に地上から見上げても十分に魅力が味わえる。しかし五稜郭の魅力は、なかなか地上からは把握できない。
このように、高い位置から見下ろしてこそその魅力を堪能できるのだ。

上の写真はiPhone 13 Proの広角レンズで撮ったもので、下の写真は同じiPhoneの標準レンズで撮ったもの。どちらで撮っても五稜郭は美しい。

Wikipediaの記述によると現在の五稜郭タワーは2代目で、初代のタワーは1964年に開業したとのこと。タワー建設の発案者は、当時の函館市の観光課長らしいのだが、その慧眼はもっと称えられて良いと思う。
タワーからは五稜郭そのものだけでなく、函館の街全体も見渡せる。

眺望自体を比べれば函館山の頂上からのほうが函館全体を見渡せて良いのだろうが、その函館山の存在感がよく分かる点で、ここからの眺めも貴重だと思う。
五稜郭公園
続いて五稜郭の堀の内側にも行ってみた。てっきりここでも入場料がいると思っていたら、無料で誰でも入れるようになっていた。
こちらの写真は堀を渡る橋とその先にある入口を写したもの。「箱館奉行所」という看板が掲げられている。

五稜郭内部の目玉は箱館奉行所の建物だ。

元々の箱館奉行所は明治維新前の1864年に建てられたのだが、意外なことに土方歳三が最期を迎えた戊辰戦争で焼失したわけではなく、意図的に解体されたらしい。
なんと、明治新政府が「開拓使」の本庁舎を札幌に新築するための建築資材として転用することが目的だったというのだ。さらにはその解体された木材が実際に札幌に運ばれることさえも無かった。歴史的建造物保存の観点では実に勿体ない話だ。
既に書いたことの繰り返しだが、五稜郭は地上から見ただけでは魅力の薄い史跡である。タワーを建てて高い位置から見下ろすことで魅力を高めることも必須である一方、函館奉行所のような「下から見上げる建築物としてのアイコン」も観光地としては重要なのだろう。
奉行所内部に入るためには入場料を払う必要があるのだが、外から見ているだけで十分に楽しめた。
また、奉行所建物の裏側にはこのような美しい芝生が広がっている。

土手の上の木々は桜のはずで、季節が合えば美しい桜も楽しめるのだろう。さすがに我々が訪れた6月は、桜を楽しむには遅すぎた。
実は前日の夜にタクシーに乗って函館山山頂に行った際、運転手さんの「函館でお勧めする観光地」のリストの中に五稜郭は含まれていなかった。運転手さん曰く、「クルマがあるなら大沼公園、恵山、松前がお勧めですよ」とのことだった。
そのお勧めには従わず、実際に五稜郭に来てみて彼の言っていたことも十分に理解はできた。確かにここは何度も行って楽しめるようなところではない。地元民視点でならなおさらだ。ある程度の金額を払って五稜郭タワーに上がってみてなんぼの観光地だ。
例えば東京タワーの展望台のようなものだろうか。遠方、特に海外から来た観光客にとって東京のシンボルである東京タワーの展望台に登ることはそれなりに意味のあることだ。だが、東京近辺に住む者にとってはありがたみはかなり薄れる。私は上京してから四半世紀が経つが、一度も東京タワーの展望台を訪れたことはない。
五稜郭も同じだろう。函館観光の「シンボル」ではあっても、それ自体から得られる楽しみはそれほど多くはない。
それでも五稜郭に行って良かったとは思う。五稜郭タワーの展望台には、五稜郭だけではなく国際都市函館が経験した数奇な歴史を解説する展示があり、それはとても興味深いものだった。その歴史の学習は、旅行から帰った後も続いている。そのような興味が喚起されたことが最大の成果だ。
五稜郭を後にした我々はレンタカーで大沼公園方面に向かって、その近辺でランチを取る計画だ。いよいよ3泊4日の北海道旅行も最終盤。おそらく次の記事が最後になると思う。
<つづく>
