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アラフィフ英語苦手勢の会議室イングリッシュ

友人の子どもの英語学習と、私たちの苦労の歴史

友人の子どもの英語学習の話をしていたときに、お互いに英語がつらい思い出を語りました。

友人も私もラグジュアリーブランドのマーケティングで働いています。
かつて同じ職場だったけれど、転職してそれぞれ別の会社に。
二人とも外国語系学部卒ではなく、留学経験なしで、働きながら苦労して英語を身につけたタイプです。
私たちの英語は、いわば会議室イングリッシュ。

30代に出会い、彼女はすぐに転職してしまったけれど、細くつながっています。

英語苦手勢の連帯

英語苦手勢として、英会話スクールに課金して講師の良し悪しを寸評したり、
どの訛りが一番ハードか、非ネイティブで一番共感できる英語はどこ出身の英語かを語り合ったり(一位・韓国人、二位・スペイン人)、
TOEICの勉強を励まし合いながらやったり(点数は言わない。受験会場がどこかを発表しあう。いろんな大学で楽しかった。理系大学にも足を踏み入れたが、普通だった)していて、英語をともに学んだ仲間です。

私は、30代の学びを結集して、ようやく900点台に。読み書きはだいぶできるようになったけど、リスニングとスピーキングは苦しい。

英会話レッスンで印象に残ったこと、言葉の共有もしました。
二人とも膝を打ったのが、会議スタイルの形容詞。なるほどね。すごく腹落ちする内容で、今も脳に刻み込まれています。実戦でも役に立つ会議スタイルの形容詞たちです。

スペイン人・spontaneous 自然発生的
イタリア人・dramatic 劇的
フランス人・analytical 分析的
ロシア人・formal 形式的
アメリカ人・optimistic 楽観的
日本人・contextual 文脈的

スペイン人の彼は、脈絡見当たらず自然に生まれるように仕事してたね。
イタリア南部出身の人々は、流麗に盛り上がってドラマチックに霧散させるし、フランス人の社長は物事を分解して詰めるのが好きだった。
ロシア人女子(←二人の共通の知り合いというか敵)は、カタチにこだわり、フォーミュラが崩れると顔を真っ赤にして、鬼女子になった。
アメリカ人は、ポジティブで楽観的。でも意外とコミットしてて、成果を生み出していく。あれはアメリカ人のスキル。とりあえず手柄を総取りするスタンスはやめてほしいけど。
日本人の文脈を大切に、調和して進行するスタイルに安心する。
私が英会話で仕入れたボキャブラリーを彼女に共有して、二人にわかりみの嵐が吹き荒れました。

彼女は喋れる方で、私は書けるタイプでした。リスニングは二人とも苦手。
20年近く前のテレカンでは目が泳いで固まり、会議の後には、椅子やスターフィッシュと呼ばれていたスピーカーフォン(Polycom製の黒いスピーカー)を片付けながら、

「ぜんぜん聞き取れなかった。スピーカーの音質以前の問題ね。聞こえてるけど、聞き取れない」
「途中までまったくわからなくて、◯◯さんの質問で会議の進み具合がわかった。コートニーがミニッツ送るって言ってたよね」
「私もページNo.と最後は聞き取れた。コートニーってアシスタントだよね。いつもミニッツ作ってくれてありがたい子だよね」
「会ったことないけど、いい子。日本語なら率先してやるが、英語は無理だよね」

などと、反省なのか慰めなのかよくわからないやり取りをしていました。

無謀だった英語チャレンジの時代

リスニングが苦手な私たちは、英語で映画を観るなどのチャレンジをしても聞き取れず終了。
15年くらい前は、英会話アプリなんてないし、TEDトークもないし、YouTubeには英語を学ぶコンテンツがほとんどなく、TSUTAYAで観たことがあってあらすじがわかる洋画のDVDを借りて、ぜんぜん学べず撃沈したものです。

そういえば彼女は、ネイティブと電話で話すというレッスンも受けていました。訛りが強いシンガポール人と20分くらい話すだけ。テキストらしきものは形骸化し、ただのおしゃべりに。人生で一番無駄な時間とお金だったと言ってました。

“棚ぼた”婚とオーバカナル再会

友人は「彼氏がネイティブなら英会話も上達する」派閥で、外国人を狙っていた時期もあったそう。彼女が狙うは日本人が好きで日本語もまあまあできるエリート。しかし、30代の英語ができない日本人女子と付き合いたい属性で、高収入なネイティブ男性は現れず。
気がついたら、めちゃドメスティックで安定した会社に勤める日本人男性と結婚していました。少し年下。本人は、“棚ぼた”婚と言ってました。

何年かに一回、オーバカナルや伊勢丹でばったりと再会します。百貨店の社員通用口で会ったことも。オリンピックの頻度くらいに会って話しています。
前回会ったのは、2019年の秋。ラグビーW杯に来た欧米系ツーリストが、私たちのとなりの席に座っていて、賑やかだった記憶です。アイルランド戦の直後だったはず。「アイリッシュ系だから、聞き取れないだけだよね」「だよね。アクセントが難しい」と、盗み聞きができないことをアイリッシュアクセントのせいにしていました。
いや、たぶん普通に聞き取れてなかっただけ。アイルランドじゃないかもしれない…スコティッシュだって、オージーだって聞き取れないんだから。

後編 英語プロジェクト名の狂気へ続く

https://note.com/shiny_azalea3507/n/n37738060b318?sub_rt=share_b



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