私的映画録…「もしも徳川家康が総理大臣になったら」2024年 [映画感想文]
あちこちでいろいろな文章を書いたり、本を出したり、セミナーで話したり、Web関連を中心としたPRのディレクションをしたり、音楽作品を出したり、アーティスト紹介サイトの運営をしたり、うさぎの動画を作ったり…なんてことをしているけれど、そのどこでも書けていない、これまでに観た映画等の感想でも書いておこうかと書き始めた第408弾。
今回は、悪ノリに爆笑モノだけれど中身は現代政治への皮肉に満ちていてとても面白い作品「もしも徳川家康が総理大臣になったら」のお話。
先に書いておくと、原則としてネタバレとかまったく気にせず書いているので、まだ観てない方やネタバレが気になる方はお読みにならない方がいいかもと思います。
ちなみに先に言い訳しておくと、この感想もだいぶ前に書いているものをちょっとなおして載せているので、まさに今の情報とは違っていることもあるかもしれませんので、そういった点もお許しください(毎回冒頭から言い訳が多い)。
公開:2024年7月26日
監督:武内英樹
脚本:徳永友一
原作:眞邊明人
製作:稲田秀樹、小池祐里佳、窪田義弘
製作総指揮:臼井央
出演者:浜辺美波、赤楚衛二、GACKT、髙嶋政宏、江口のりこ、池田鉄洋、音尾琢真、小手伸也、長井短、観月ありさ、竹中直人、野村萬斎、等
制作:TOHOスタジオ
製作:「もしも徳川家康が総理大臣になったら」製作委員会
配給:東宝
あまりの悪ノリに冒頭から大爆笑してしまったけれど、やってる内容はあの新型コロナに対して実際の政府が無策に近かったことに対するとんでもない皮肉が込められまくっていて、本当にとんでもなく面白かった。
しかも、コロナに対する対応だけではなく失業対策やら食料自給率対策やら、数々の難題への対応策を打ち出すあたりとか、野党議員への「代案を出せ」にその野党議員が黙るあたりとか、寝てる議員をGacktさん演じる信長が叩き起こすところとか、とんでもなく面白かった。
また、民衆に対しても辛辣とも思えるメッセージを発しているが、それが届かないというくだりも、つまり歴史上繰り返されてきた愚行をも見事に表現していると思える。
小籔千豊さん演じるワイドショーの司会者なんて、本当に皮肉効いてるもんねぇ。
そしてこの内閣が暴走し始めるあたりの表現もうまいなぁ。
これこそまさにヒトラーが生まれた過程ではないか。
民主主義の危うささえも描いて観せるこの作品の作者は、本当に歴史と政治と社会をよく知っていると感じる。
「安寧は簡単には手に入らない。」
今まさにこれだけ世界中が不安定になっていることにさえ言及して見せるんだなぁ。
本当に恐ろしい作品だと感じる。
そして豊臣秀吉の土壇場でのセリフ、
「思考の停止した民。」
「政を民に任せるからこんな貧相な国になったのじゃ。」
「選挙の投票率はいくつじゃ?」
「このわしがおまえたちのすべてを決めてやる。」
等には強烈な意味がある。
そしてその後の家康のスピーチはまさに真であると思える。
この映画、どのくらいの人が観たかなぁ。
ものすごく大切な示唆を含んでいるんだけれど…きっと多くの人が観てないんだろうなぁ。
だって歴史に興味がない人多すぎるし。
政治に興味がない人多すぎるし。
しかもそれをこんなふざけたテイストでやって観せるんだもんなぁ。
すごい…だって、国会の廊下で野村萬斎さん演じる家康とGacktさん演じる信長がすれ違うシーンはまるで「小説 吉田学校」だし。
そんな中でもちゃんと美しい見せ場がある。
Gacktさんが舞う、そして野村萬斎さんが舞う、お能のシーンも素晴らしかったなぁ。
もっと長く観たかったなぁ。
きっと本職である野村萬斎さんがちゃんとプロデュースしたんだろうなぁ。
それを実現できちゃうGacktさんもすごい。
そういえば日本党幹事長・御子柴を演じている酒向芳さんって、大河ドラマで明智光秀を演じてたなぁ。
この作品でも似たような立場だなぁ。
しかもこれが竹中直人さん演じる豊臣秀吉(何回目の豊臣秀吉だ?w)と組んで信長を暗殺するとか、本当に本能寺の再現だなぁ。
赤楚衛二さん演じる坂本龍馬と山本耕史さん演じる土方歳三が共闘するのもなかなか胸アツだったなぁ。
個人的には長井短さんの聖徳太子が爆笑だった。
この人絶対仕事を面白いかどうかで決めてるよなぁw
「賭ケグルイ」とか「地獄の花園」とか「新宿野戦病院」とか、出てくるたびに面白いもんなぁ。
…と、ちょっと話が逸れたけど、これを機に普段からよく言っていることを繰り返したい。
「選挙に行こう!」
分からなくてもいいから自分なりに考えて判断して選挙に行こうぜ! みんな! そしたらアホな政治は少しでも減らせるって。
この映画のように、せめて投票率70%…どうやったらいくかなぁ…考えつづけていきたい。
そういえば、龍馬が好きだったさな子って誰だっけと調べたら千葉さな子だと分かった。
そっか〜、龍馬が行っていた千葉道場のあの子か〜。
確かにあれは叶わなかった恋だったかもな…なんてことも思ったりして。
え? なんのことか分からない?
そんなあなたは是非本編をご覧ください。
マジで面白いから絶対損はないですぜw
そういえばこの記事を書くにあたって確認したスタッフや出演者のリストで…え? この作品ってあの駆け出しの記者を演じた浜辺美波さんが主演っていう扱いなの?…なんて思ったり。
そして2番目に坂本龍馬を演じた赤楚衛二さんなの?
なんか…違和感あるなぁと思ってみたり…自分的には徳川家康の野村萬斎さんだし、豊臣秀吉の竹中直人さんがつづいて、次は織田信長のGACKTさんだけどなぁ…。
で、浜辺美波さんはヒロインという位置付けならストンと落ちるけど…これって事務所のパワーバランスとかなの?
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