中小企業診断士1次試験【財務・会計】過去問5年度分を徹底分析/頻出問題と並び順はこれだ!!
以前に公開した記事では、本番で、確率を味方につけて「心の余裕」を生み出す「スタートダッシュ作戦」を紹介した。
この記事に詳しく書いたが、高校時代の黒歴史から思いついた作戦である。
この「スタートダッシュ作戦」を理解したうえで、以下の「頻出問題と並び順」を読み進めていただくほうが、受験対策の効果が上がるので、まだの方は、是非、先に読んでいただきたい。
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スタートダッシュ作戦を実際に機能させるためには、周到な準備が必要だ。
それが、「どの問題が、どの順番で出題されるのか」を事前に把握しておくことである。
そこで今回は、過去問5年度分(令和3年度〜令和7年度)の全問題を徹底分析し、「頻出問題と並び順」を導き出した。
直近5年分の過去問すべてについて、1問ずつ目を通し、主なキーワードを手作業で拾い上げた。
※最初、生成AIで試してみたが、問題文の大事なキーワードが拾えていなかったりと、自分が受験生の立場なら使いづらいと感じたため、1問ずつ丁寧に、手作業で完成させた。
本記事では、その分析結果を共有したい。
1.令和3年度から令和7年度までの各問題の主なキーワード抽出
以下に、直近5年度分の過去間の各問題から、主なキーワードを抽出した結果を記載する。
なお、キーワードの拾い方は、人によって、問題文のどのワードを優先するのか、考え方が違う部分もあると思うので、あくまでも、私の目線で抽出したキーワードということで、ご理解いただきたい。
先に、一つ大事なことをお伝えする。
この5年度分すべての過去問の主なキーワードのリストは、単に眺めるだけでなく、過去問の問題文と照らし合わせながら、1問ずつ確認してほしい。
この確認作業により、1次試験の全問題が、どのような構成になっているのか、自分の目で問題文を見て、全体像を感覚的につかむことが重要だからである。
下記のキーワードを目で追うだけでは、この感覚は絶対につかめない。
私自身がそうだったが、必死に過去問を勉強していると、どうしても、目の前の1問に集中してしまう。
そして、「過去問全体を俯瞰的に見て、過去問の構成を理解すること」がおろそかになってしまう。
過去問の全体像を把握していなければ、どこから解くべきか、作戦を立てられない。
だからこそ、この確認作業が必要なのである。
そして、この確認作業により、下記「2.頻出問題と並び順」の内容が、より一層、理解していただけるようになるのである。
受験生の皆さんが一分一秒を惜しんで勉強されていることは、百も承知だ。
だが、ここは急がば回れ。
それほど時間はかからないため、まずは、各年度、5~10分程度で「ざっと全体を俯瞰する確認作業」の実施を強くおすすめする。
※1次試験の過去問は、以下のサイトからPDFファイルがダウンロードできるので、是非、活用していただきたい。このリンク設定は、日本中小企業診断士協会連合会への事前承諾済みである。
こちらをクリック↓ ↓
日本中小企業診断士協会連合会の過去問PDF掲載ページ
【令和3年度】
第1問:売上割引
第2問:本支店会計
第3問:固定資産除却損、定率法
第4問:のれん
第5問:引当金、非債務性引当金
第6問:収益認識基準
第7問:個別原価計算、製造間接費配賦
第8問:予算実績差異分析
第9問:キャッシュフロー増減要因
第10問:固定長期適合率、インタレスト・カバレッジ・レシオ
第11問:役務原価、仕掛品
第12問:損益分岐点分析
第13問:資金繰り、必要借入額
第14問:資金調達形態、直接金融、間接金融、内部金融、外部金融
第15問:WACC
第16問:株主還元、自社株買い、配当利回り
第17問:MM理論、資本構成
第18問:税引後キャッシュフロー
第19問:NPV法、収益性指数法
第20問:証券投資論、効率的フロンティア
第21問:配当割引モデル、理論株価
第22問:DCF法、WACC、企業価値評価、マルチプル法、PER、PBR
第23問:オプション取引
【令和4年度】
第1問:当座預金調整表
第2問:貸借対照表、財政状態変化
第3問:収益認識基準
第4問:外貨建取引
第5問:無形固定資産、のれん、減損、償却
第6問:非原価項目
第7問:繰越欠損金、繰延税金資産
第8問:預り金
第9問:退職給付会計
第10問:自己株式の会計処理
第11問:減価償却、直接控除法、間接控除法
第12問:直接原価計算、営業利益、損益分岐点売上高
第13問:資金繰り、借入額計算、資金繰り対策
第14問:現在価値計算、年金現価係数
第15問:ポートフォリオ理論、標準偏差
第16問:効率的フロンティア
第17問:サステナブル成長率
第18問:割引超過利益モデル
第19問:非上場株式評価
第20問:先物取引、先渡取引
第21問:投資評価基準
第22問:確実性等価法、リスク調整割引率法
第23問:配当政策
【令和5年度】
第1問:移動平均法、売上原価
第2問:収益認識基準、契約資産、契約負債
第3問:200%定率法、減価償却
第4問:連結会計
第5問:会社法、計算書類の作成と開示
第6問:法人税等、益金不算入、損金不算入
第7問:剰余金の配当と処分
第8問:貸借対照表の表示
第9問:キャッシュフロー計算書
第10問:工程別総合原価計算
第11問:財務比率、設備投資と借入返済
第12問:付加価値率、労働生産性・設備生産性
第13問:キャッシュ・コンバージョン・サイクル
第14問:ROE、配当性向、1株当たり配当
第15問:資本構成の変化、ROE、MM理論、企業価値
第16問:機会原価、埋没原価、関連原価
第17問:IRR法、資本コスト、WACC
第18問:ポートフォリオ理論
第19問:効率的市場仮説
第20問:DCF法、株主価値
第21問:サステナブル成長率
第22問:市場リスク
第23問:為替予約、為替リスク
【令和6年度】
第1問:検収基準、貸倒引当金繰入額
第2問:金銭債権、金銭債務、経過勘定項目
第3問:金融商品に関する会計基準
第4問:会社法、会社計算規則、資本金の額
第5問:法定福利費
第6問:貸借対照表の表示
第7問:営業CFの計算
第8問:中小企業の会計に関する指針
第9問:法人税、欠損金、青色申告
第10問:個別原価計算、仕掛品、製品、売上原価
第11問:長期借入、財務比率
第12問:損益分岐点売上高、目標利益達成販売量
第13問:資金調達、内部金融、外部金融
第14問:WACC、リスクプレミアム
第15問:業績連動型の配当政策
第16問:株式分割、株主価値
第17問:IRR法、NPV法
第18問:投資プロジェクトの経済性評価
第19問:効率的フロンティア、資本市場線、リスクプレミアム
第20問:期待収益率、標準偏差、リスク中立
第21問:サステナブル成長率、株主価値
第22問:DCF法、継続価値
第23問:マルチプル法、EBITDA倍率
第24問:通貨オプション、為替リスク
【令和7年度】
第1問:貸倒引当金繰入、差額補充法
第2問:会社法、計算書類、会計帳簿
第3問:消費税、税抜経理方式
第4問:中小企業の会計に関する指針、棚卸資産
第5問:有形固定資産、無形固定資産、ソフトウェア
第6問:繰延資産
第7問:投資有価証券売却益、移動平均法
第8問:営業損益計算
第9問:税効果会計、繰延税金資産、繰延税金負債
第10問:連結財務諸表、のれん、非支配株主持分
第11問:材料消費価格差異、先入先出法
第12問:総合原価計算、平均法
第13問:営業レバレッジ
第14問:リース料計算、年金現価係数
第15問:資本コスト、リスクプレミアム
第16問:WACC、配当割引モデル
第17問:NPV法、正味現在価値
第18問:設備投資意思決定、NPV法
第19問:投資評価基準、IRR法、回収期間法
第20問:効率的フロンティア、資本市場線、リスクプレミアム
第21問:フリーキャッシュフロー
第22問:EBITDA倍率、株価CF倍率
第23問:先渡取引、先物取引
第24問:金利スワップ、通貨スワップ
2.頻出問題と並び順
上記1のキーワードを分析した結果、「頻出問題と並び順」は、概ね以下の通りとなった。
ただし、以下の並び順はあくまでも分析結果から導き出した「ざっくりとした目安」であることに、ご留意いただきたい。
<主な頻出問題と並び順(目安)>
①仕訳、決算整理(棚卸、貸倒、減価償却)、会社法、会計基準、税金
⇒ 第1〜8問
②連結会計、収益認識基準、税効果会計、キャッシュフロー計算書
⇒ 第4〜10問
③原価計算(個別・総合・標準)、差異分析
⇒ 第7〜12問
④経営分析(財務比率)、CVP分析、生産性分析
⇒ 第10〜14問
⑤資金調達、配当政策、株主還元、資本構成
⇒ 第13〜17問
⑥意思決定会計(NPV、IRR、投資意思決定)
⇒ 第16〜19問
⑦資本コスト(WACC、CAPM、リスクプレミアム)、MM理論
⇒ 第14〜18問
⑧証券投資論(ポートフォリオ理論、効率的フロンティア、資本市場線)
⇒ 第15〜20問
⑨企業価値評価(DCF法、配当割引モデル、マルチプル法)
⇒ 第20〜23問
⑩デリバティブ(オプション、先物、スワップ、為替リスク管理)
⇒ 第22問以降
※上記の出題順は、令和3年度〜令和7年度の過去問分析に基づく「目安」である。年度によって多少前後することがあるが、概ね同じ流れで出題される傾向がある。
さいごに
本番での攻略において、スタートダッシュ作戦を成功させる鍵は、この「並び順」を頭に入れておくことにある。
試験が始まった後、第1問から順番に解くわけではない。
重要なのは、「自信のある解答を積み上げやすい場所」を最短で見つけることである。
そのためには、過去問演習の段階から意識しておくことが大切である。
本記事で、ご紹介した「並び順」は、そのための“地図”である。
そして、この地図を頭に入れておくだけでも、本番の見え方はかなり変わるはずだ。
今回ご紹介した分析結果が、受験生の皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いである。
(完)
長文を読んでいただき、心より感謝申し上げます!!
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