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中小企業診断士1次試験対策/本番で「心の余裕」を生むスタートダッシュ作戦(7科目合計491点の経験から)

「1次試験の本番で、頭が真っ白になってしまった」

これは、中小企業診断士試験でよく聞く話である。
知識不足だけが原因ではない。

本番特有の焦り、時間不足。
そして「問題の選択肢を1つに絞り切れない恐怖」が、あなたの冷静な判断力を削っていく。

だから私は、本番で実力を出し切るために、
最も重要なのは
早期に心の余裕を生み出すこと」だと思っている。

そこで、私が1次試験で実践した「スタートダッシュ作戦」を紹介したい。

この作戦の原点には、私の高校時代の黒歴史がある。
それは「地理のキング事件」である。


高校時代、「地理のキング」と呼ばれた男

高校時代、私は地理が壊滅的に苦手だった。
授業では、こんな説明があった。

「オーストラリアは、ボーキサイトの埋蔵量が多い」

「そんなの知ったことか?」
「知らないおっさんが住んでる国で、何が採れようが自分には関係ない」

そう思っていたのだ。

共通一次(現在の共通テスト)の模試を受けるたび、不思議なことに
点数は毎回20点前後(100点満点)なのである。

しかも、高校の同学年での地理選択者107名のうち、地理の模試での結果は2回連続で107位

つまり、堂々の最下位だったのである。

すると、友達がバカにしながら言った。
「お前、地理のキングだな」

ありがたいほどに、極めて不名誉な称号だった。

キング卒業宣言、そして悲劇が起こる!

私は、この汚名を返上しようと決意した。

「次こそ、キングを卒業する!」

そう友達に豪語し
いつもよりは、ほんの少し勉強して次の模試に挑んだ。

だが、本番では相変わらず全くわからない。
結局、最後は、いつも通りに鉛筆を転がして、マークシートに記入する展開になった。

後日、結果が返ってきた。

「あれ?106位だ!1位だけ順位が上がったぞ!!」

私は歓喜した。

ついに、キング卒業!

教室で騒いでいたところ
遠くからクラスメイトの声が聞こえた。

「お前もか?俺も106位だよ」

その瞬間、血の気が引いた。

なんと、106位が2人いたのである。
つまり私は、単独最下位から、同率最下位になっただけで
3回連続で最下位だったのだ。

私はその日から、自らを自虐的に、このように名乗った。
「いっそのこと、地理のキング・オブ・キングスと呼んでくれ!」

キング・オブ・キングスが学んだ真理

だが、この黒歴史から、私は一つの真理を学んだ。
それは、「確率は、驚くほど正確だ」ということである。

共通一次試験(地理)は5択問題だった。

つまり、鉛筆を転がして正解する確率は20%
そして実際、私は毎回20点前後だった。

「確率って、すごいな…」

高校生ながら、妙に感心したのである。

この黒歴史から1次試験の作戦が生まれた!

それから何十年もの歳月を経て
この黒歴史が自分を助けてくれるなんて想像もしなかった。

1次対策の勉強中、ふと、「確率の正確さ」を思い出した。
そして、次の作戦を思いついたのである。

名付けて、「スタートダッシュ作戦」である。

まず、試験開始の合図とともに
迷わず自信を持って解ける問題に優先的に取りかかる。

そして
試験前半で「自信あり」の問題を、全問の半数まで解き終える
これで、50点を確実に取りに行く。

すると、残り50点分は、仮に全くわからなくても
基本的に5択なので、鉛筆を転がしても、確率20%で正解になる。
※一部、4択問題もあるが、ここでは5択問題を前提に話を進める。

つまり、期待値として10点入る。
その結果
50点+10点=60点となり、
合格ラインに届く。

この「確率の正確さ」を生かした作戦によって、
試験中に「心の余裕」を生む
ことができるのである。

スタートダッシュ作戦の真骨頂とは?

1次試験の過去問を5年分ほど分析してほしい。
科目ごとに以下の傾向があることがわかる。

・問題の並び順が、ある程度、決まっている
・頻出問題が、ところどころに散りばめられている

ここで重要なことは、試験当日までに

・頻出問題のなかで、自分が得意な問題を作り上げておくこと
・本番では、自分の得意な問題から優先的に解いていくこと

これが「心の余裕」を生むための基本戦略である。

ただし、「中小企業経営・中小企業政策」など
直前の休憩時間での「最後の暗記」が重要となる科目については、それよりも先に、一分一秒を争って実行すべきことがある。

それは、この「最後の暗記内容」の得点化だ。

試験開始の合図とともに、「最後の暗記内容」
頭から飛ばないように、問題用紙の余白にすぐさまメモをする。

そして、その暗記メモが使える問題を探す。
私は、この問題のことを「暗記ほやほや問題」と呼んでいる。
「暗記がほやほや」のうちに解くべき問題、という意味である。

得意な問題よりも、「暗記ほやほや問題」を先に解くのである。

いわば「暗記内容の賞味期限」が切れる前の緊急作業である。

写真1:令和5年度「中小企業経営・中小企業政策」問題用紙の一部(赤は自宅での自己採点結果)

ちなみに、私の場合、「中小企業経営・中小企業政策」では、最初の3問が「暗記ほやほや問題」だった。
上の写真1の第1問・第2問に加えて、第3問も。
試験開始直後、5分で9点をゲットし、絶好のスタートを切った。

さらに、この写真の中には、よく見ると、案外、地味に大切なことがある。
それは、どちらが問われているのか、ケアレスミスしないように
問題文の「最も適切なもの」「最も不適切なもの」に下線を引くこと。
ここでミスしたら、元も子もないのである。

さて、再び、スタートダッシュ作戦に話を戻す。

この「緊急作業」を片付けた直後、「得意な問題」へと進む。
そして、得意な問題の中でも
「時間のかからない問題」を優先して解くのである。

決して、「最初から順番に」解いてはいけない。
いかに試験前半で「自信あり」を積み上げられるか。


この「スタートダッシュ作戦」を成功させる鍵は
試験本番ではなく「事前準備」にある。

あらかじめ、頻出問題と並び順をしっかりと覚えておくこと。

この準備があって初めて、本番で、この作戦が有効に機能するのである。

さいごに

1次試験は、知識だけの戦いではない。

・事前準備(頻出問題と並び順を理解しておく)
・時間配分(試験前半で早めに勝負を決める)
・心の余裕(焦らない状態をつくりだす)

これらを含めた総力戦である。
そして、本番で最も危険なのは「最初に焦ること」だと私は思う。

焦ってしまえば、自分の実力を出し切れない。

この日のために、どれだけ勉強をしてきたのだろう。
そう考えると、自分の実力は出し切りたいものだ。

そこで、有効なのが「スタートダッシュ作戦」

前半で「自信あり」の問題を確実に積み上げる。
これにより、「心の余裕」を生み出す

これは、高校時代の黒歴史から学んだ「確率の正確さ」を生かした作戦なのである。

この作戦を着実に実行したことで、
かつて「地理のキング」と呼ばれ、
暗記が苦手な私でも
1次試験を「7科目合計491点」で合格することができた。

本番で必要なのは、100点満点を取ることではない。
そのため、完璧主義は捨ててよいのである。

「取れる問題を最優先で確実に取ること」
「そして、選択肢を絞り切れなくても心配しないこと」
「最後に、確率を信じて、マークシートに記入すること」

その割り切りが、自分の平常心を保ってくれる。
そして、実力が発揮できるのである。

選択肢を絞り切れないままだと、どうしても焦ってしまう。
でも、心配しなくてよい。

確率が、適当に選んだ解答のなかから
その一部を、ほぼ期待値通り、「正解」に変えてくれる。

そう信じて、最後はマークシートに記入してほしい。

以上が「スタートダッシュ作戦」の紹介となる。

今回、ご紹介した上記の作戦が
受験生の皆さんにとって、少しでも、参考になれば幸いである。

(完)

長文を読んでいただき、心より感謝申し上げます!!
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