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【現在進行中】悪質な中国人オーナーの実態をレポート|#02—差押え物件の現実と供託の決断

消えたオーナーは“みかん”を持って現れた──

⚠️本記事に登場する人物やエピソードは、誹謗中傷や無用なトラブルを避ける目的で、個人・事業者の特定につながる一部表現は若干ニュアンスを変更していますが、実際のお話です。

🔁 前回のあらすじ

2023年秋、一棟のシェアハウスに“執行官”が現れた。建物はすでに差押えられており、所有者とは連絡不能。
賃料の扱いや今後の対応が不透明な中、私は自ら動き出すことを決意する──
そして今回、執行官との面談、供託の開始、さらには所有者本人との対面、債権者との接触へと進展していく。この記事はマガジン《【実録】ヤバいヤツらシリーズ》の建物所有者(オーナー)編です。


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🔍 この記事のポイント

  • 執行官との面談で、差押え物件の事実関係が明らかに

  • 所有者と連絡が取れず、賃料の支払い先が不透明なので選択した「供託」

  • 所有者との対面と謎の土産話

  • 債権者との連絡で見えてきた“問題の深層”


■|執行官との面談

2023年11月8日。東京・渋谷区にある弊社オフィスに、執行官の方が来訪しました。目的は、差押えとなった建物に関する現状確認と事実関係の整理です。

その執行官は、物腰の柔らかい中年の男性でした。うちと所有者との賃貸借契約書を確認したのち、丁寧に以下のような内容を説明してくれました

・ 債権者は金融機関であること
・ 建物に第三者(弊社や入居者)が居住・利用している事実を把握していなかったこと
・ 差押えとなった建物に関する現状確認および事実関係の整理のため訪問したこと
・ 弊社と所有者との間に賃貸借契約が存在することをその場で確認できたこと
・ これは競売時の3点セットに含まれる
・ 現在の所有者とは裁判所側でも連絡が取れていない状態であること
・ 差押えの原因は、建物に設定された抵当権に基づくローン返済が長期にわたって滞納されたためであること
・ 債権者からの申し立てにより差押えが執行され、競売手続きが進行中であること
・ 今後、裁判所による競売が予定されていること

この段階で、私は自分が「差押え物件の借主」になってしまったことを実感。そこで、賃料をどう支払うべきかという話題に。


■|「供託」という選択肢

この面談のなかで、私はひとつの判断を下します。

建物が差押えられたとはいえ、現状では債権者から「賃料に関する差押命令」が裁判所経由でこちらの元に届いたわけではありません。つまり、賃貸借契約が有効である限り、賃貸人(所有者)への賃料支払い義務は継続します。

一方、所有者は音信不通の状態。支払いを止めれば、借主である私たちが債務不履行と見なされ、契約解除となるリスクもある。しかし債権者から何かしらの介入の可能性も否定できず、誰に支払うべきか慎重な判断が求められる状況でした。

このように、賃料の支払先が不明確な場合に有効な手段が「賃料供託」です。

📌 賃料供託とは?
相手方が受け取れない連絡が取れない受取を拒否する等の状況でも、借主が供託所(法務局)を通じて賃料を納めることで「支払った」ことを法的に証明できる制度です。これにより債務不履行を回避でき、後から相手の権利が確定すればその人物が供託金を引き出せる仕組みです。

👉 [法務省:供託制度について](https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00054.html)

こうした背景を踏まえ、私は供託という選択肢を検討していると執行官に伝えました。すると彼は「それが安心でしょうね」と納得してくれました。

実際に供託の手続きの流れを調査し、進め、賃料支払いの意思を示しつつ、今後の動きに備える準備を整えます。
まさに「現所有者が行方不明」という特殊なケースにおける、安全策の一手です。

※なお、供託の具体的な手順や必要書類などの詳細については、別記事にてまとめていきます。


■|所有者との面談

早急に供託手続を始めてから間もなく、私のスマートフォンに知らない番号から着信がありました。電話の相手は──まさかの“現所有者本人”!!

その口ぶりは、事態の深刻さとは裏腹に、妙にのんびりとした印象で正直驚きました。

「今は地元の親類のところに身を寄せています」
「銀行に騙されたんです」
「今度、この件の対応で東京に行くんで、会いましょう。うちで作ったみかん持って行きますよ🍊」

うーん……みかん?🍊🍊🍊

話があまりに不可解で、所有者側が話す事実関係が真実なのか判断しきれないまま電話を切りましたが、その後SMSで予定を調整し合って、実際に彼は弊社オフィスに現れました。
その際しっかりみかんを手土産に持参して来てました。

対面でのやり取りは、電話の延長のようなものでしたが、新たに出てきたのは「競売にかかる前に、知人が物件を買ってくれるかもしれない話が現在進行している」という話。

その知人は不動産事業者らしく、運営しているという法人を調べてみると、登記上の所在地は現在は江東区のマンション。ほんの少し前に移転していて登記の履歴ではその前が六本木ヒルズ(ただしレジデンス棟)

──私的に違和感しかない。

“六本木ヒルズ”という立地は一見ハクがあるように見えるが、実際の所在はオフィス棟ではなくただの住居用の賃貸区画。現在は江東区のURマンションに所在地が移っていた。とはいえこの落差は一体・・・

私の中でさらに疑問が積み上がってくる。
ヒルズのレジデンス棟は法人登記が可能なのか?(無理な気がする)
URはどう考えても無理だと思う。
つまりいずれの登記・移転も管理者側へは報告はせずに無許可で行っているのではないか???

不動産売買の取引先としては超うさん臭さが際立っており、本当にこのルートで話が進むのか疑問を感じざるを得なかった。私は「話がまとまるといいですね汗」とだけ返し、もし進展があれば連絡をと告げて面談を終えました。

みかんはフツーに美味しかったです。
なのでシェアハウスの入居者さんへもいくつかおすそ分けしました。


■|債権者との初めての対話

その後、1週間ほど経って今度は、債権者と初めて電話でやり取りを行いました。執行官との面談の最後に債権者の方との取り次ぎをお願いしていたからです。

電話での応対だったものの、金融機関の担当者は非常に話しやすい雰囲気で、状況から判断して供託をさせてもらっている旨を伝えると、

「そのまま供託を続けてて結構ですよ」

とおっしゃってくれました。
「ただし、諸々の手続きが完了した際には還付の手続きをお願いしたい」と。私はこの担当者の方には筋を通してもらっていると思ったので、承諾しました。

このやり取りの中で、担当者がふと漏らした一言が印象に残りました。

「所有者さんは、たぶん誰かに騙されていますよ。このパターン、私の経験から過去にも似たような事例があるんですよね」

話が進まない理由。その一端が、ここで垣間見えた気がしました。


■|【#3】に続く。

こうして私はシェアハウスと入居者を守るべく、差押え物件の最前線で動くことになったのです。
次に向き合うのは、競売。そして競落によって現れる“新たな所有者”。
私自身が今話題になっているトラブルで更なる深みにハマるとはこの時思ってもいませんでした。

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