病院にも通い、薬も飲んだ。それでも変われなかった私を変えた3つの考え方
「薬を飲んでいるのに良くならない」
「ちゃんと病院へ通っているのに、症状が変わらない」
私はその状態をなんと20年以上も続けていました。
もし今、あなたが同じような気持ちでいるなら、
この記事はきっと読んでほしい内容です。
私は15歳でパニック障害を発症しました。
そこから25年間、予期不安と付き合いながら生きてきました。
(私がパニック障害になった経緯はこちら)
・電車に乗れない。
・バスに乗れない。
・美容院でじっと座っていられない。
・渋滞や行列を見るだけで胸が苦しくなる。
「また発作が起きたらどうしよう」
その一言が頭から離れず、少しずつ行動範囲は狭くなっていきました。
もちろん病院にも通いました。
薬も飲みました。
それでも、
「また発作が起きたらどうしよう」
という恐怖だけは、なかなか消えませんでした。
だから私は長い間、
「自分はずっとこのままなんだ」
そう思い込んでいました。
私が一番怖かったのは、発作ではありませんでした
・病院へ通っても改善している実感がない
・薬を飲んでも不安は残る
そんな私を見て、
家族から言われたことがあります。
「病院へ行っても無駄なんじゃない?」
悪気があったわけではないと思います。
でも、その言葉は当時の私には本当につらかった。
「これ以上どうすればいいんだろう」
そう思いながら、自分を責め続けていました。
そして、発作よりも怖かったことがあります。
それは、
「将来、一人になったら私はどうやって生きていくんだろう」
という不安でした。
親がいなくなったら……
誰にも頼れなくなったら……
電車にも乗れない。
一人で遠くへ行くこともできない。
こんな自分は、生きていけるのだろうか。
未来を考えるたび、
不安でいっぱいになっていました。
私を変えたのは「治療法」ではなく「考え方」でした
ここで誤解してほしくないことがあります。
私は病院や薬を否定したいわけではありません。
先生のアドバイスや薬が症状の安定につながっていたのは確かです。
ただ、
それだけでは変われなかったのもまた事実です。
そんな私が少しずつ進めるようになったのは、
パニック障害への考え方が変わってからでした。
その中でも特に大きかったのが、
これからお話しする3つの変化です。
考え方①:不安をゼロにしようとしない

昔の私は、
「今日は大丈夫かな」
「発作が起きたりしないかな」
そんなことばかり考えていました。
・不安や恐怖を消し去りたい
そう思えば思うほど、不安が強くなってしまう。
そして、うまくいかないことがあると
「やっぱりダメだった」
「なんでこんなに弱いんだろう」
と、自分を責めていました。
でもある時、気づいたんです。
不安は、ゼロにしなくてもいい。
不安で前に進めない日もある。
怖くて逃げてしまう日もある。
それでもいい。
毎日上手くいく人なんていない。
そう考えられるようになってから、
不安という感情に無理して抵抗するのをやめました。
「あ!不安が来た」
そう感じても、そのまま受け流す。
すると、不思議なことに心が少しずつ軽くなっていきました。
考え方②:昨日の自分とだけ比べる
以前の私は、
当たり前のように電車に乗る人々を見て、落ち込んでいました。
「自分だって昔は乗れたのに」
「これから都内に遊びに行くのかな」
羨望にも似た気持ちを見ず知らずの人に抱いていました。
正直、自分の抱えた傷が誰よりも深いと思っていたくらいです。
そんなある日、当時の担当医にこう言われました。
「〇〇さんも行けると思いますよ」
なんと無責任な!と当時は思ったものです。
しかし、先生から3月いっぱいで異動しますと告げられた日、同時にこう言われました。
〇〇さん、実は私も昔、嘔吐恐怖症と闘っていたんですよ。普通に生活している人が羨ましかったです。でも、他人と自分を比較しても、症状が良くなることはありませんでした。回復を目指すならば、昨日の自分より成長できたという気持ちを大切にしてください。
まさか、精神疾患を持っている人が精神科医になるなんて。
急に自分が恥ずかしくなりました。
同時に「この先生の言葉を信じてみよう」
心療内科にかかって初めて、心からそう思えたのを覚えています。
その日から、私は比較対象を昨日の自分に切り替えました。
・昨日より数百メートル先まで歩けた。
・昨日より不安を感じなかった。
それだけで十分です。
私が最初に挑戦したのは、バス停2個分を往復することでした。

本当に、それだけです。
・毎日、自分の不安を確認しながら歩く。
・少し慣れたら距離を伸ばす。
・また慣れたら少し伸ばす。
その繰り返しです。
一人でバスに乗って最寄り駅まで行けるようになるまで、約1年。
長く感じるかもしれません。
でも、その1年で
私は明らかに自信を取り戻していました。
「できた!」
その経験が、次の一歩を支えてくれたんです。
考え方③:できない日も回復の途中

回復というと、
毎日少しずつ良くなるイメージがあるかもしれません。
でも実際は違いました。
昨日できたことが、今日はできない。
そんな日が何度もあります。
・昨日はバスに乗れたのに、今日は乗るのが怖い
・昨日は仕事がはかどったのに、今日はまったく進まない
・昨日は買い物に行けたのに、今日は外出すら難しい
以前なら、
「また振り出しだ」
そう思って落ち込んでいました。
でも今は違います。
今日は調子が悪い日だったんだな。
明日またやろう。
そう考えられるようになりました。
回復は一直線ではありません。
波があって当たり前。
だから、できない日があっても、自分を責める必要はないんです。
不安は消えなくても、人生は取り戻せる
私は今でも予期不安が消えてはいません。
でも、
・電車に乗れます。
・友人と会えます。
・予定を立てられます。
40歳を過ぎてから、新しい人間関係も作れるようになりました。
それは、不安がなくなったからではありません。
不安との付き合い方を覚えたからです。
最後に
私は25年間、
「このまま一生変われないかもしれない」
と本気で思っていました。
だから今、同じように苦しんでいる人に伝えたいです。
回復は、決して特別な人だけのものではありません。
不安がゼロにならなくても、
少しずつ人生を取り戻すことはできます。
ただ、今回お伝えしたのは、
私のパニック障害に対する考え方の部分だけです。
実際には、この考え方だけでは、ここまで来られませんでした。
・発作が起きそうになった時、どうやってその場をやり過ごしたのか。
・外出するとき、何を持っていると安心できたのか。
・バス停2個分から始めて、電車やバスに乗れるようになるまで、どんな順番で練習してきたのか。
そうした実践的な内容は、25年間の経験をもとに別の記事にまとめています。
もし今、
「このまま一生変われないのではないか」
そんな不安を抱えているなら、一度読んでみてください。
980円でお届けしたいのは、
知識ではありません。
私が25年間遠回りしてようやくたどり着いた、「もう少しラクに生きるための経験」です。
あなたには、私と同じ遠回りをしてほしくありません。
その時間を少しでも短くするお手伝いができたら、とてもうれしく思います。

