『赦し』やってみよう|この世界ごと、そっとゆるしていく【後編】
はじめに 「もう”誰か”じゃなく、”出来事”そのものを赦していく
これまで、
・「モヤモヤに気づく」こと(前編)
・「感情の奥にある本音に触れる」こと(中編)
を通して、心と丁寧に向き合ってきました。
後編では、もう一歩深く、「世界そのものを赦していく」という視点に立ってみます。ここからは、「この出来事が起きた理由」さえも問い直していきます。
少し不思議に思えるかもしれませんが、
とても大きな癒しと静けさが訪れるステージです。
1. 出来事は「自分の中の投影」かもしれない
日常の中で、どうしても
• 理不尽な出来事
• 傷つける言葉
• どうにもならない不安
に出会うことがあります。
そして多くの場合、私たちはこう考えます:
「これは相手が悪い」
「この出来事さえなければ」
でも赦しの上級編では、こう問いかけます。
「もしかして、これは私の“心の奥”の反映では?」
つまり、
• 「怖れ」
• 「罪悪感」
• 「不足感」
といった感情を自分が無意識に握りしめていたことで、それが現実のような“形”として目の前に現れたという視点です。
これは「自分を責める」ことではなく、むしろ
「外側にあった原因を、内側の平和に戻す」
というとてもやさしい視点です。
2. 「正しさ」を手放すと、心がふわっと軽くなる
後編の赦しで多くの人が最初に感じるのは、「でも、私は悪くない」という心の声です。当然です。
あなたは正しかったし、傷ついて当然だった。
だから、その気持ちはまるごと大切にしてください。
その上で、そっと問いかけてみましょう。
「私は正しさを持ちながら、何を守ろうとしていたんだろう?」
正しさの裏にあるのは、
• 「もう傷つきたくない」
• 「本当は寂しかった」
• 「わかってほしかった」
という“やわらかい声”かもしれません。
そこに気づいた瞬間、
心はふわっと軽くなり始めます。
3. この世界そのものを「そっと赦す」
ここまで来たあなたは、もう「誰かをゆるす」という段階から、「この世界が、こうであることさえも赦す」という視点に入っていけます。
• 思い通りにならない人生
• 傷つくこともある人間関係
• 消えない不安や、未来の心配
そういった“どうにもならなかったこと”を、「仕方ない」ではなく、「もう、それでいい」と静かに見送るような感覚です。
その瞬間、
あなたは自分自身に、
そしてこの世界に、
深いレベルでの赦しを与えたことになります。
4. 実践:「私は、もう戦わなくていい」
後編の赦しでは、
「誰かを変える」ことはしません。
「自分を責める」こともしません。
ただ、心の中で静かに、こう言ってみてください。
「私は、もう正しさのために戦わなくていい」
「私は、この出来事から愛を思い出す」
「私は、赦しの光の中にいる」
この言葉を、朝の静かな時間、眠る前の深呼吸の中でそっと唱えるだけで、
心の景色はゆっくりと変わっていきます。
おわりに 「世界の見え方が変わるとき」
「赦す」という言葉は、最初は「誰かのためにやること」だと思われがちです。でも本当は、
自分の心を、自分の人生を、そしてこの世界のすべてを静かに愛し直すこと。それが、「赦し」のスタート地点です。
ここまでたどり着いたあなたは、
もう十分に大切なものを思い出しています。
これからも、
あなたのペースで赦しを続けていきましょう。
世界が少しずつ、やさしく見えてくるはずです。
