「B1〜B12解説シリーズ」Part⑥|ビタミンB7(ビオチン)とは?
ビタミンB7|皮膚・髪・爪と代謝を守る“美容と代謝”のビタミン
ビタミンB7(ビオチン)は水溶性ビタミンB群の一種。
肌・髪・爪の健康維持だけでなく、糖質・脂質・タンパク質代謝を円滑に進めるための補酵素として働きます。
また、遺伝子発現の調節や免疫機能にも関与し、外見と内面の両方を支える存在です。
主な働き
皮膚・粘膜・髪・爪の健康維持
構造タンパク質や脂質の代謝に関与し、美しい肌・髪・爪を保つ代謝のサポート
糖質・脂質・タンパク質をエネルギーへ変換するカルボキシラーゼ酵素の補因子遺伝子発現の調節
ヒストン修飾を通じて、遺伝子のON/OFFに関わる可能性免疫・神経のサポート
抗炎症・神経機能維持にも関与
代謝における役割
ビオチンは、代謝のさまざまな要所で「カルボキシラーゼ酵素の補因子」として働きます。
具体的には、
• ピルビン酸からオキサロ酢酸をつくる糖新生の反応
• アセチルCoAからマロニルCoAをつくる脂肪酸合成の反応
• プロピオニルCoAからスクシニルCoAをつくるTCA回路への取り込み反応
といった重要な変換を支えています。
これらの反応がスムーズに進むことで、糖・脂質・アミノ酸の代謝が滞りなく循環し、私たちのエネルギー産生や細胞構築が保たれます。

多く含む食品
レバー
卵黄
豆類
きのこ類(特にしいたけ)
牛乳
ナッツ類
全粒穀物
魚介類
推奨摂取量(成人)
日本人の食事摂取基準(2025年版)1日あたり50μg ※卵黄1個/約25μg、レバー20g/約50μg
水溶性ビタミンのため、余剰分は尿から排泄されやすく、過剰症はほぼ報告なし
不足の影響
皮膚炎(脂漏性皮膚炎など)
脱毛
神経症状(抑うつ、無気力、幻覚など)
疲労感
食欲不振
不足を招く要因
生卵白の過剰摂取(アビジンがビオチンと結合し吸収阻害)
長期抗生物質使用(腸内合成の減少)
吸収障害や遺伝的代謝異常
極端な食事制限
臨床マーカーのヒント
皮膚炎・口角炎・脱毛 → B7不足の可能性
乳酸高値やTCA回路の中間代謝異常 → カルボキシラーゼ活性低下の兆候
他のB群不足と併発しやすく、総合評価が必要
遺伝的な体質とビオチン
私たちの身体には、ビオチンを吸収したり再利用したりするための"運び屋"や"回収係"があります。
SLC5A6(SMVT):小腸でビオチンを体内に取り込む“運び屋”のような役割
BTD(ビオチニダーゼ):体内で使い終わったビオチンを回収して、もう一度使えるようにする“回収係”
この「運び屋」や「回収係」に生まれつきの個性(遺伝的な違い)があると、ビオチンをうまく吸収・利用できず、サプリメントを飲んでも効果が出にくいことがあります。
補給のポイント
ビオチンは単体のサプリメントとしても、
またビタミンB群をまとめて配合した複合サプリとしても摂取できます。
さらに、亜鉛と併用することで育毛効果を高める可能性があるとされており、髪や爪の健康サポートを目的とする場合にはこの組み合わせが有効と考えられます。
まとめ
ビオチンは美容系のビタミンとして有名ですが、その本質は代謝の要。
肌や髪の不調だけでなく、慢性的な疲労や代謝の滞りも「ビオチン不足サイン」の場合があります。
外見のケアと同時に、内側からの代謝サポートとしても意識してみましょう。
最後まで
お読みくださり、ありがとうございます!
ご感想や何か感じたことがありましたら、コメントで教えていただけると嬉しいです☺️
「参考になった」「続きを読んでみたい」と感じていただけたら、スキやフォローで応援していただけると力になります!
私の経験から発信する言葉のどれかひとつでも、読んでくださったあなたの気づきのヒントとなりますように✨──。
📚 今後もセルフケアにまつわる気づきや実践を綴っていきます。
➤ よろしければ [フォロー] していただけると嬉しいです。
➡️ フォローはこちらから
\はじめましての方へ/
このnoteを書いている人ってどんな人?と思った方へ──
👉 自己紹介・活動のきっかけはこちら
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたチップは、今後の活動費として大切に使わせていただきます。
皆さまと共に、進化していけるように、これからも心を込めて発信していきます!