会社の未来は、社長の「実存合理性」で決まる
実存合理性#01
タイトル絵:「社長の天下」の天の高さは?m(社長の実存合理性と小話)
こんにちは。
Secondoプロデューサーの内本です。
前回の記事では、私がなぜ「Secondo」に関わっているのか、その原点についてお話ししました。ここからは、社長のコーチやセコンドという立場で実践している事をご紹介します。
多くの企業の売り方・売り出し方の相談を受ける中で、私たちのチームは、あることに気づきました。
それは、会社の未来は、戦略や戦術よりも、
社長の“意思決定の軸”で決まるということです。極端な話を言うと、ブランディングもマーケティングも意味がありません。
今日はその軸について、少し話をします。
私たちは、社長の意思決定の軸を300以上のワークを使って、掘り起こします。そのモノサシの一つに「実存合理性」があります。
これは、実存主義(サルトル、ハイデガーなど)の系譜から生まれた考え方です。
日本での実存合理性研究の第一人者は、野村恭彦氏(Slow Innovation代表 / KIT虎ノ門大学院教授)です。私たちが、実存合理性を企業経営に応用するきっかけになった先生です。Secondoのアドバイザリーは2010年創業時から、実存主義を活用したブランディングとマーケティング理論を提唱してきました。現在、Secondoは実存主義と実存合理性を経営者向けに発展させた、独自の実証理論を経営に活用してきました。2025年までのべ1,000以上※のプロジェクトに実践してきました。(※2025年12月末)
現在、企業経営に実存合理性を世界に広める
様々な活動を行なっています。
経営判断の軸には、ニつの合理性があることをご存知ですか?
経営の意思決定を行う際の判断軸には、大きく分けて二つの合理性があります。
一つは市場合理性。
一般的な社会やビジネスにおける意思決定は、主に次のような外側の合理性に基づいて行われています。
常識、社会的評価、市場や業界の成功パターン、過去の経験則、組織の慣習。これらはしばしば、社会合理性や経済合理性と呼ばれています。
・市場は伸びているか
・競合はどう動いているか
・利益は出るか
・売れるか
・過去に結果が出たか
いわば
「勝てるかどうか」で判断する合理性です。
もちろんこれは経営にとって欠かせません。
ですが、もう一つの合理性があります。
それが実存合理性です。
実存合理性とは何か
一方で実存合理性は、次のような問いを出発点とします。
「自分は何のためにこの人生を使うのか」。
言い換えるなら
「損か得か」ではなく
「意味があるか」で決める合理性です。
つまり、
・私はどんな価値を社会に残したいのか
・この事業は、なぜ存在しているのか
・自分は、どんな未来をつくりたいのか
こうした問いに基づいて意思決定をする考え方です。
この問いによって導かれる存在理由に基づく意思決定基準を決めるのが、実存合理性です。この基準が明確になることで、人の意思決定には次のような変化が起こるとされます。
1.迷いが減少する。
2.意思決定速度が上がる。
3.周囲のノイズから解放される
4.行動エネルギーが自然に生まれる。
そのため、私たちが企業へ説明する際に、実存合理性は単なるマインドセットの改善ではなく、意思決定の軸(行動指針)=
企業OSの再構築と伝えています。
実は、多くの社長がここで迷子になっています。
多くの相談を受けていると、こんな言葉をよく聞きます。
「商品は良いはずなのに、なぜか売れない」
「広告を出しても、手応えがない」
「SNSも頑張っているけど、何を発信すればいいのか分からない」
一見すると、これはマーケティングの問題に見えます。
ですが実際には、会社の“意味”が言語化されていない、というケースがとても多いのです。
つまり
市場合理性だけで経営すると、
短期的な施策は増えていきます。
しかし
会社が何者なのかが見えなくなっていく。
その結果、
広告も、SNSも、商品も、すべてがバラバラに見えてしまうのです。
理由は、その時々の時流で施策を行うからです。
競合がやっているから、うちもやる…
流行っているから、うちもやる…
結果、広告も、SNSも、商品も売り出し方も、同じに見えて結果、違いが分からなくなります。
実存合理性がある会社は強い
逆に、実存合理性がはっきりしている会社は強いです。
なぜなら、すべての意思決定に一貫性が生まれるからです。
・どんな商品を作るのか
・誰に届けるのか
・どんな発信をするのか
・どんな社員と働くのか
すべてが「自分たちは何のために存在するのか」という軸でつながっていきます。
すると不思議なことに
マーケティングも
ブランディングも
採用も
すべてが“つながり始める”のです。
実存合理性と市場合理性をつなぐSecondoとは?
とはいえ「生きる意味だけで会社は回らない」これもまた事実です。
だからこそ大切なのは実存合理性←→市場合理性
この二つをつなぐことです。
つまり
社長の人生のテーマを市場価値に翻訳すること。
これこそが、私たちSecondoが取り組んでいるライフワークです。
社長の中にある「本当はこういうことをしたい」という想いを言語化し、
それを
・ブランド
・商品
・価格
・マーケティング
・発信
へとつなげていく。
そうすると
単なる売上だけを追求するだけではなく
会社に「人が集まり、スタッフが率先して動く仕組み」が生まれます。
そのヒントは意思決定です。(詳しくはこちら)
最後に、一つだけ質問させてください。
社長の会社は何を売る会社ですか?ではなく
何のために存在している会社ですか?
この問いの答えこそが、
いまの時代のモノサシになると考えています。
次回予告
社長の実存合理性を言語化すると、どんな変化が起きるのか?
私たちが実際に行っている
ワークについて、触れてみたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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