見出し画像

令和8年の桶狭間~大河ドラマ『豊臣兄弟』第3,4回振り返り~

↓前回までの記事


 桶狭間の戦いは、後に戦国三英傑の一人として歴史に名を残す戦国武将の織田信長、そして「海道一の弓取り」と称された駿河遠江国(現在の静岡県)の戦国大名・今川義元が争った戦です。この戦いでの勝利をきっかけに信長は自身の勢力を拡大していきます。
 永禄3年(1560)の開戦時、今川方の軍勢2万5千人に対し、織田軍はわずか2000人だったといわれています。
 圧倒的な戦力差を前に勝ち目が無いと判断した小一郎(後の豊臣秀長)は、兄の藤吉郎(後の豊臣秀吉)と計画していた父の敵討ちも何もかも全て投げ出して、故郷の村へ帰ろうとします。
 しかし、そこに現れた幼なじみの直の言葉で小一郎は自身を奮い立たせます。

「あんたは下剋上に魅せられたんじゃ。それなら今戦わなくていつ戦うんじゃ。」
「あんたが侍になったのは、あんた自身のためでしょ!」

 その後、戦の準備をする藤吉郎の前に小一郎は姿を見せます。前述の出来事で「秘めた野心を揺り起こされ」(https://croissant-online.jp/life/264394/)たからでしょうか、具足を身につけた彼の目には強い遺志が宿っているかのようでした。

 続く第4回では信長と義元の両軍が激突します。本編開始から初めて描かれる合戦のシーンは、圧巻の一言でした。
 戦の後、藤吉郎は足軽組頭に、小一郎は近習に任じられます。前者は「足軽大将の下で足軽を束ねる」役職で、後者は「信長のそばに仕える役目」すなわち側近の地位に相当しますから、いずれも出世を意味します(ガイドブック前編p.167を参照)。

 しかし、小一郎は「手前には、さような力はござりませぬ」とそれを断ります。

わしは兄に従い、兄とともに、殿にお仕えしとうございます!

ガイドブック前編p.167

 その際、今川軍の侍大将を討ち取ったのが自分たちではなく討ち死にした城戸小左衛門(かつて兄弟の父親から手柄を横取りした男)だと打ち明けます。この辺りは信長の重臣の1人である佐久間盛重を騙し討ちした簗田政綱との対比にもなっています。戦場という極限状況下でも良心を失わなかった小一郎。史実にもある通り、彼は兄とともにこの先いくつもの修羅場をくぐりぬけることになります。その過程で兄弟の苦悩や葛藤がどのように表現されるのか今後も注目していきたいです。


 現実世界に目を向けると、永田町とその周辺が慌ただしくなっています。

 来る総選挙が本作でいうところの桶狭間になるのか、それとも・・・・・・。

#大河ドラマ
#豊臣兄弟
#テレビドラマ感想文

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集