大河ドラマ『豊臣兄弟』第5,6回の名場面を振り返る
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家族の時間(第5回「嘘から出た実」より)
前半パートで小一郎、藤吉郎、母のなか、姉夫婦、妹夫婦が食卓を囲むシーンでは、和やかな空気が流れていました。
桶狭間の戦い後の首実検(手柄を挙げた者への恩賞を決めるための場)に際して、主君の織田信長は小一郎に銭50間(現代の価値で約500~750万円)(【豊臣兄弟】戦国時代の銭50貫の価値を世界一わかりやすく解説! | The Journal Newsroom)を褒美として与えると約束しています。一家が中村から呼び寄せられたのは、その約束が無事に果たされたからでしょう。家族のにぎやかな時間は、兄弟の更なる出世を予感させるものものでもありました。
兄と弟(第6回「兄弟の絆」より)
サブタイトルにもある通り、本作は兄弟の絆が重要なテーマの1つになっています。豊臣兄弟とは対となる存在として描かれているのが織田信長、信勝(信行)兄弟です。
信長にはかつて謀反を企てた信勝を手にかけた過去がありました。弟の亡骸を抱きながら慟哭するシーンは、小栗旬さんの演技も相まって胸を締め付けられました。
「大沢殿の命は、兄の命じゃ・・・・・・この手で兄を殺すことなどできませぬ!わしはどんなことがあろうと兄者を裏切りませぬ」
この回では大沢次郎左右衛門が信長暗殺の疑いをかけられてしまいます。次郎左衛門は美濃の大名・斎藤道三の代から斎藤家に仕える家臣で、信長が小一郎と藤吉郎に調略を命じた相手でもありました。彼らの説得に応じる形で信長と対面を果たしますが、従者の荷物の中から苦無という武器が見つかったことから窮地に立たされてしまいます。前述の台詞は、鵜沼城で人質として残っている藤吉郎を助けるために奔走する小一郎が信長にいった言葉です。
その姿は信長の心を大きく揺さぶったのではないでしょうか。信長はこの時、藤吉郎と小一郎の2人から信勝と手を取り合う未来を夢想したのかもしれません。
最終的には信長が次郎左衛門を許したことで事が収まります。今後も兄弟の絆が試されるような展開が続きそうです。
