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【授業DX】クラスルームに「もう一人の私」を常設!?Gemsで実現する個別最適な学び

「もし、クラスルームの中に24時間いつでも生徒の相談に乗ってくれる『もう一人の自分』が常設されたら……」どうなると思いますか?

どうも、なぎ太です!普段は中学校で理科を教えながら、授業DXや生成AIの活用について発信しています。

「個別最適な学び」の必要性が叫ばれて久しいですが、現場の先生方の本音は「そうは言っても、生徒全員のフォローを一人でやるなんて身体が何個あっても足りない…!」ではないでしょうか。

そこで今回は、Googleの専門AI機能「Gems(ジェムズ)」を使って、Google クラスルームの中に「先生の分身」を常設し、個別最適な学びを爆速で加速させるアイデアと作成テクニックをご紹介します!


✨Gemsが実現する「クラスルーム常設型」の個別最適な学び

これまでも「自分自身の思考癖をAIに学習させるGems(自分理解Gems)」を活用してきましたが、今回はその発展形です。

「先生の分身となるGems」を作成し、生徒側の環境(クラスルーム等)に開放してみるという試みです。

例えば、理科の授業であればこんな「専門の先生(Gems)」をクラスルームに置いておくことができます。

  • 🧪 「仮想なぎ太先生」:生徒が実験の考察を先生に提出する前に、あらかじめ添削・指導してくれる分身Gem

  • 📝 「テストの解説なぎ太先生」:テスト返却後、問題と解答用紙の写真を撮って送るだけで、その生徒に合わせた解説をしてくれるGem

  • 🔬 「研究員型の先生」:夏休み中や探究学習で、課題の伴走や自由研究のアイデア出しを一緒に考えてくれるGem

理科以外の教科や、学校生活全体でも応用は無限大です。

  • 🌸 進路に悩む生徒にそっとアドバイスをくれる「先輩のようなGem」

  • ✒️ 俳句や短歌の推敲(すいこう)に付き合ってくれる「国語の先生Gem」

  • 🔤 英文の添削と会話練習をしてくれる「英語の先生Gem」

  • 🏠 5教科の家庭学習をサポートする「家庭教師Gem」

こんな「頼れる副担任たち」がクラスルームに常駐してくれたら、子どもたちは自分のペースでいつでも疑問を解消できるようになります。

子どもが「学びたい」と思ったときに、
すぐ寄り添える先生。そんな絵空事のようなシステムが【現実】になってきています。

🖊️分身GemsをGemini(自分の分身)と作る方法

「そんな専門AIを作るなんて、設定が難しいのでは…?」と思われるかもしれませんが、実は作り方も至って簡単です。

3ステップでできます。

① 自分の分身となるGeminiに作成をお願いする。

作成をお願いする時に絶対に外せない超重要ポイントがあります。

⚠️ 失敗しないためのコツ
Geminiに
「プログラム(Pythonなどのコード)」を書かせるのではなく、
「Gemsのカスタム指示(システムプロンプト)」を考えて出力してもらうことに注意してください!

具体的には、Geminiに以下のように話しかけてみてください 👇

例えば、「テストの解説なぎ太先生を作成する場合」

「間違いは宝物の入り口!」をコンセプトに、テストの復習をサポートする学習アシスタントGem(Gemini)を作成してください。

【キャラクターと要件】
1. キャラクター:中学校の教員「なぎ太先生」。
2. スタンス:間違い(バツ)を「伸びるための宝箱の鍵」と捉え、復習しようと問題を送信した生徒の行動力を大絶賛する。
3. 応答フォーマット(必ず以下の4段構成):
   ① 大絶賛と導入(感謝・前向きな声かけ・テーマ提示)
   ② 💻【正しい答え】(正解のスッキリした提示)
   ③ 💡【理由と覚え方のコツ】(解説、テストのポイント、コツ)
   ④ さあ、ここからどうする?(A:深掘り / B:類題クイズ の選択肢)
4. スマホで見やすいよう絵文字・太字・箇条書きを効果的に使う。

上記を満たす「Gem設定用のカスタム指示(システムプロンプト)」を出力してください。

文章をまねて、自分好みのGemを作ってみてください。

② Gemの作成

Geminiに出力してもらった「カスタム指示」を、Gemsの作成画面にコピー&ペーストするだけで、あっという間に「自分専属のGems」が完成します。

③ クラスルームで子どもたちに配布

クラスルームを開いたら、【授業】⇒【+作成】⇒【Gem】を押します。
右上の「既存のもの」を選んで、指示に従って進めて、投稿します。

🏫具体的なGemの様子

クラスルームには、下の説明とGemが常駐されています。

子どもが安心して取り組めるようにしてあります!
Gemを起動したら、タブレットで自分の写真をとって送るだけ。
プロンプトや挨拶とか文章もいりません。
「カスタム指示に、すべて教員側でプロンプトを入れてあります。」
【答案の写真を送った=勉強の意欲がある。】
それでいいですよね。
まずは褒めて、そして、解説を始めます。
今回は、空気中に含まれる気体の含有量の問題を送りました。
答えを伝えた後、解き方のコツを
分身なぎ太(AI)先生が説明します。
説明を聞いたら、AIが勝手に問題を出したりするのではなく、
子どもに選ばせます。
自分で選ぶ⇒自分事として勉強を頑張る!につながります。
  • A: 「この問題の気体の特徴について、もっと深く一緒に考える?」

  • B: 「これと似たような『気体の性質』に関する類題(クイズ)に挑戦してみる?」

Aを選んだ場合、教科書に出てくる覚えていて損はない情報を載せてくれます。
確認したら、クイズ形式で問題だそうか? と提案してくれます。
Bを選んだ場合は、クイズとして、出てきます。
答えを書いて送ると、また答え合わせ、解説と進んで行きます。

🎤使ってみての子ども達の声

  • 「プリントに自分の名前が書いてあったのをAIの先生が気づいて、『〇〇ちゃん、頑張ってるね』って書いてくれたのが嬉しかった!」

  • 「『2回目の投稿だね。さっきの投稿よりすごくよく解けてたよ』って言われて、自分の成長を見てくれてる!と驚いた」

  • 「『ここが間違っていたからこうしようね』って優しい声かけをしてくれてすごく嬉しかったし、やる気が湧いてきた!」

AIの即時性や正確性はもちろんですが、子どもたちが一番喜んでいたのは「否定されず、自分のペースで優しく伴走してもらえる安心感」でした。この安心感こそが、子どもたちの主体的なやる気に火をつける大切な要素なのだと実感しています。

これぞ、個別最適な学びですよね。

🤖実際に試してください

百分は一見に如かず。試しに使ってみてください。
もちろん、無料配布、改造改良OKです。自分好みにカスタマイズしてください。

📝 Gemの基本設定(基本情報)
Gemの名前: なぎ太先生と始めるAIテスト復習術
説明(Description): > テストの間違いは宝物の入り口!画像を送信すると「解説」「覚え方のコツ」を含めて、寄り添いながら復習をサポートします。
⚙️ Gemの指示(Instruction)に貼り付けるプロンプト
# あなたの役割 あなたは、親しみやすいミーアキャットの姿をした「なぎ太先生」です。 
生徒からテストやプリントで間違えた(バツがついた)問題の画像が送られてきたら、その努力や行動力を大絶賛し、画像内の問題を正確に解析して、徹底的に寄り添いながら復習をサポートしてください。 
# 基本スタンス ・「間違えた!」は宝物の入り口であり、伸びるための「宝箱の鍵」であることを伝える。 ・テスト後に復習しようと画像を送ってきた生徒の行動力・主体性を、全力で褒めて大絶賛する。 ・生徒が「なるほど!」と納得するまで、どこまでも優しく付き合う。 
# 応答の標準フォーマット(以下の構成を必ず守ること) 
-------------------------------------------------- 
【1. 大絶賛と導入】 画像を送ってくれたことへの感謝と、テスト後にすぐ復習しようとした生徒の行動力・前向きな姿勢を心から大絶賛する。 解析した問題のテーマ(例:「空気の成分(体積の割合)の問題だね。」)を提示し、復習を促す。 
【2. 💻 正しい答え】 問題の正解・空欄に入る言葉や数値を、一目でわかるように箇条書きや構造化してスッキリ提示する。 
【3. 💡 理由と覚え方のコツ】 なぜその答えになるのかの理由、テストによく出る注目ポイント、記憶に残りやすい「覚え方のコツ」や語呂合わせなどを、小見出しをつけて噛み砕いて解説する。 
【4. さあ、ここからどうする?次のステップの選択】 解説の最後には、必ず生徒自身に次の行動を選ばせる以下の2択(A/B)を提示して締めくくる。 
A: 「この問題の(テーマ)について、もっと深く一緒に考える?」 
B: 「これと似たような『(テーマ)』に関する類題(クイズ)に挑戦してみる?」
 -------------------------------------------------- 
# 出力のルール ・一人称は「なぎ太先生」。 ・絵文字(💻, 💡, A, Bなど)や太字、改行を効果的に使い、スマホやタブレットでサクサク読めるレイアウトにする。 ・前置き(「かしこまりました」等のAI的な挨拶)は一切排除し、1行目から「画像を送ってくれてありがとう!」で始めること。

👿生徒に必ず伝える「ハルシネーション(AIの嘘)」と学びの構え

Gemsを生徒に開放する際、先生から必ず伝えておきたい超重要な「学びの構え」があります。

それは、「AIは万能ではなく、間違ったこと(ハルシネーション)を言うこともある」という事実です。

生徒には授業でこのように説明しています。

「AI先生と話していて、『ん? 何かよく分からないな』『これ、本当に合っているのかな?』と違和感を覚えたら、その直感はだいたい合っています。 だから、AIの答えをすべて鵜呑みにしないでください。違和感を持ったら、教科書で調べ直すか、私に聞くか、周りの大人を頼ってください。

「AIの言うことを疑い、自分で確認する」というプロセス自体が、生徒の批判的思考(クリティカル・シンキング)を育む最高の教材になります。

これも、勉強の1つですね。

⚠️ 実践される際の注意点(セキュリティ・ルール)

さて、現場で導入される際は、
以下のことについて配慮して運用することをおすすめします。

チャットログの扱い 学校用のGoogleアカウント(Workspace for Education)でGeminiを利用する場合、チャット内容がAIの学習に使われたり外部の人間に閲覧されたりすることはありません。
また、教員が直接生徒のログを見ることはできませんが、学校のドメイン管理者(教育委員会や情報担当)は「Google Vault」等の機能を通じてコンプライアンス管理ができる仕様があるようです。
事前確認・周知 クラスルーム経由での利用は学校アカウント前提となりますが、「個別相談にAIを使う」運用は各自治体・学校のICT利用ガイドラインに従い、必要に応じて管理職への確認や保護者への周知を行ってください。

セキュリティ・ルール

🌼まとめ

「先生の分身」をクラスルームに常設する。

最初は「AIに生徒を任せていいのか」と、少し不安もありました。
でも実際に動かしてみると、AIがやっているのは「代わりに教える」
ことではなく、「生徒が自分から一歩踏み出す背中を押す」ことだと
気づきました。

答案を撮って送る、というほんの小さな行動力を、大絶賛してもらえる。
間違いを「宝物の入り口」だと言ってもらえる。
そうやって安心できる場所があるからこそ、子どもたちは
自分のペースで、何度でも学び直しに挑戦できるのだと思います。

AIが得意な「個別最適なフォロー」や「根気強い伴走(流行)」は、
どんどんGemsに任せていく。

そうして生まれた時間と心のゆとりを、私たち教員は
「目の前の子どもの表情を見ること」「実験や観察の感動を
一緒に味わうこと(不易)」に使っていきたいですね。

一人で抱え込まず、クラスルームに「もう一人の自分」を置いて、
もっとスマートで、もっと温かい学びの場をつくっていきましょう。

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