見出し画像

"Sense of wonder" -不思議に思える感覚- in Guam's beach ”サメの穴ぐら”より #10年前の手記

※グアムに在住していたときの体験記です。

ジョイス先生という素敵な女性から
よく生きるためにたいせつなこと
学ばせてもらいました✨
人生のエッセンスになればうれしいです。


グアム日本人学校の同僚の
ジョイス先生に誘われて
昨日 "Shark's Hole"(サメの穴ぐら)
というところへ
行ってきました✨

誘うときに、
「サメはでてこないから安心して」
と、ジョイス。

参加者は、ジョイスと
ジョイス家に泊まってる友人1人、
掛け持ちの大学の同僚の家族5人と、
そこの学生2人

と俺。。

いつもどおり、
知り合いがいない中、車2台で冒険スタートです。


1週間ぶりに英語を話し、
ほぼ感覚を忘れていて、

『ずっと何言ってるんだろう、この人たちは?』

と思いながらドライブです♪


グアムには、日本人観光客が、
まず訪れない名所がたくさんある。
そしてグアム人自身も
知らない場所もたくさんある。

今回も知らない人は知らないで終わる、
隠れた名所、、
ゆえに整備されていない
ゴツゴツな石だらけの道、
密林のなかをガタガタ突っ切って
"Shark's Hole"のある
タンギッソンビーチの海岸線に
到着しました。


学生2人はビーチで
勉強しながら車番の用心棒だって。
車上荒らしに注意する
海外ならではの用心棒システム。


さてさて、
今日は何が待っているんだろう?

まぁなんもなくても、
晴れた空と青い海にほんわか包まれているので
いつでも幸せだ。


海岸を足早に歩き、目的地に向かって
どんどん先を目指そうとする俺に、

ジョイスは
「急ぎすぎだよ」
と言ってくる。

振り返ると、
みんなじっくり貝殻を探して
ゆっくりゆっくり歩いてる。

家族の2人の兄弟も、
ビニール袋を持って
気に入った貝を見つけては入れていく。

うーん…、
むかしは俺も好きだったけど…、

2008年NZ旅の時のホストファザーに、
「まるで女の子だなぁ」と言われてから、
なんとなくやってこなかったな…。。


けれど、ジョイスが次から次に
「これ見て!これカッコいいね!」と、
拾っては俺に渡してくる。

ポイっとするわけにもいかず、
貝が手の中に溜まっていくなかで、

『まぁ…保育の勉強にもなるし、
 探してみますか』
と、
気持ち切り替え、
昔ながらに貝殻探しを始めてみた。
ゆっくり…。歩きながら。


ジョイスを見ていると、
子どもたちが取った貝を

「うぅ!それは本当にcoolだね!」

「その形は素敵だね」、

「よく見つけたね!」


一回一回、拾い手が嬉しくなるような、
微笑みたくなるような言葉を掛けている。

そして、
ジョイス自身も真剣に散策して

「これが今日の私のベスト1ね、
 見てこの形!」
とか、
本当に嬉しそうに見せてくる。


俺もなかなかいい貝を見つけるのだが、
形の崩れていない貝には主がいて、
大抵ヤドカリの家になっている。
(こっちではハーミットクラブ
 ”隠れんぼうのカニ”というそうだ)

うーん、残念。

と、ジョイスに報告すると、

「貸してごらん」
と、ジョイス。

貝の背中側に自分の口元をつけて、
ハミングを歌うように
「マ・マ・マ・マ・マ~♪」とやっている。

なにしてんだろ~? と、見ていると
声の振動で
中のハーミットクラブが出てきて
顔をのぞかせる。

ほぉ~、そんなワザ知らなかったわ~、

と思った、次の瞬間、

パクッ!と
親指と人差し指と中指で
すばやくヤドカリの両バサミを掴み、

ぐぐぐ・・・っぽん!!

と、ジョイス、
ヤドカリ引っこ抜いてしまった。。

「バーイ、別の隠れ家を見つけてねー♪」
だって…。。
クールです。ジョイス先生。

そして主を失ったきれいな貝殻は
俺の手元にやってきました…✨

ヤドカリも大小さまざま。

小さいのはいつもハサミで
入り口を隠してるけれど、
大きいものは20cmくらいのやつがいて、
こちらの指が落とされそうなくらい
立派なハサミを持っている。

グアムには、
さらに大きなヤシガニも住んでいる。

そうやって、急がずに、
いろんなものに目を向けて、
海岸線をゆっくりゆっくり歩いていくと、
目的地に到着した。

綺麗な水色が映える
サンゴ礁たくさんの浅い磯に、
名前の由来どおり、
まるでサメの住処のような
青くて深い穴が開いている。

ヤシの木の木陰、
ヤシの葉を集めて作った天然のシートの上、
荷物を置き、こっちもゆっくりひと泳ぎ。

サメはやっぱりいないみたい。

ナマコのことは
"sea cucumber"(海のキュウリ)
って言うんだって。
見つけた青いヒトデは"blue star fish"、
それに"hermit crab"

英語の人って単純に名前付けるんだなー、
って思ったけれど、

よく考えたら、こっち(日本)だって、
"人手"に"宿借り"…
どっちもどっちです。

久々の海、
それに深くまで潜れてとても気持ちよかった。


帰り道は一転、
スコールに降られながらも
またゆったり道を引き返す。

と、
ジョイスは、

「おー、ずっとこの形探していたの!」
と"O"形をしたサンゴの欠片を手に取り、
眺めている。

自分の名前のアルファベットの
かたちをしているのサンゴを集めているようで、

「"S"を見つけたときと同じくらい嬉しい」

って、はしゃいでた。

彼女にとって、
これが初めての海岸散策ではない、
彼女はハワイで育ち何十年もずっと、
海に触れてきた。
なのに今こうしてサンゴを拾って、
こんなにも素敵な笑顔ができている。

感動にふたたび出会えたとき、
はじめて出会うように
驚き、うれしく思える感覚。

かつて読んだ本
『センスオブワンダー』(※後述)の著者も
きっとこんな素敵な人だったのだろう…。


こうして、
"Shark's Hole"-サメの穴ぐら-の
冒険は終えた。


――普段見逃してしまっている
  でも足元を見れば必ずある

日常にごろごろしている、
遊び、感覚、思考、表現、感情、時間、

ジョイスはそれらをよく感じて、
その楽しさをよく理解している人だと思った。

新しいものを次々と作り出すことではなく、
今ここにあるもの、
以前からずっとあったものを深く味わうこと――

心に留めておく必要がある一日だった。

この感性を一過性にとどめず、
感覚に慣れずに、
いつでも最初のときと同じ
感動をしていられるよう
今日を振り返り、
そして明日につながっていけば、、

もっともっと充実できると思う、この人生

でしょ?

子どもたちにも、自分の子どもにも
そして大人にも、
この一つのものを継続して
"wonder"(感嘆、不思議に思うこと)
できる感覚の大切さ

伝えていきたいと思った。


素敵な一日になりました。


さっそく家に帰って貝たちを並べてみました。

画像1

画像2

画像3

次は自分の名前のかたちの
サンゴをコンプリートしてやるぜぃ!

(2011年10月09日の日記を
 加筆、修正したものです)

お読みいただきありがとうございました。
コメントいただけたらうれしいです✨


ー”センス・オブ・ワンダー”についてー

著者レイチェルカーソン
甥のロジャーとの物語。

自然の神秘や美しさ、
生き物の営みや命の大切さを
いそがず、せかさず、あせらず、
ゆったりとした時間のなかで
ロジャーと共有していくお話。

著者が途中で亡くなってしまったため、
未完となっていますが、
特に日本でいきる人々にとって、
原風景のような自然の世界と
それを優しくエスコートしてくれる
著者によって
あたたかく包み込まれているような
体験ができる一冊です。

教育者にも、子育てをされる方、
子どもと関わりたいと思っている方には
いつでも手元にとれる場所に
そっと置いておいてほしい一冊です。

https://amzn.to/3f9Ceja




他の記事を読む
🧩海外でこんなことを感じました
☑️ニュージーのバス停で会ったおっちゃんの話
☑️一歩の勇気 with Guam's family 
☑️"Sense of wonder" ”サメの穴ぐら”より
→ 超オススメ✨✨
☑️番外編[ハジメテノヒト]海外と私の原点
☑️大停電のなか”神”を感じた話🆕
→超オススメ✨✨


🧩そーやのサイトマップはこちらから
🌎そーやnoteの歩き方♪』

画像4


いいなと思ったら応援しよう!

そーや | おもちゃコンサルタント✖︎保育士 サポートありがとうございます✨ いただいたサポートは、 おもちゃコンサルタントとして必要な研究費、 今後の記事の資料購入費に充てさせていただきます。