老後が不安なので、株を始めました DAY100【続くテーマ、続かないテーマ】
―ハルと歩く、Age60の投資録 100日目― 予算の先に、業績があるかを見る

同じ講師の、5本目の講義を見た。
テーマは「テーマ株の継続性」だった。
概算要求から見つけたテーマも、長く続くものと、すぐに終わってしまうものがある。
今日は、その違いをどう見分けるかという話だった。
〈長く続くテーマと、短命なテーマ〉
継続性を見極める1番のポイントは、予算の規模に見合った業績がついてくるかどうかだという。
長期的なテーマは、時間が経つにつれて業績がしっかりついてくる。
一方、短期的なテーマは、一時的に業績が伸びても、その後は落ち込んでしまう傾向があるそうだ。
🌸 私:「話題になっただけじゃなくて、そのあと会社の業績がついてくるかまで見るんだね」
🌱「はい。DAY99までの『銘柄選び』の話に、時間軸が加わった感じですね」―ハル

〈人気になりやすいテーマ、なりにくいテーマ〉
もうひとつの見極め方として、売買代金が多い銘柄ほど人気になりやすく、息の長いテーマになりやすいという話があった。
ここ数年、防衛や半導体は売買代金の上位に安定してランクインしているという。
一方で、不人気なテーマもある。SAF、食品、スマート農業などは、話題になっても長期的なテーマになりにくい傾向があるそうだ。
〈防衛関連が長期テーマ化した理由〉
防衛関連が長期テーマになった一番の理由は、予算が継続的に増えていることだった。
対GDP比で1.5%程度だった防衛費は、2%を目標に引き上げが進んでいる。
令和6年度は7兆9,000億円、令和7年度は8兆7,500億円(前年比9.4%増)と、1年で約8,000億円積み上がった。
それでも世界の軍事費ランキングでは、アメリカ、中国、インド、イギリス、ロシアに次ぐ10位程度で、まだ伸びしろがあるという。
きっかけは、ロシアによるウクライナ侵攻だった。
もうひとつ大きかったのが、制度の変化。
2023年、防衛装備品を発注する企業の営業利益率の上限が、8%から15%に引き上げられた。これにより、防衛関連企業の利益が乗りやすくなったという。
実際、三菱重工業は売上が毎年7〜10%増え、2024年の経常利益は前年比64%増。日本電気(NEC)も、同様に業績が伸び続けているそうだ。
〈海底ケーブルは、今後どうなるか〉
海底ケーブルも、2024年度の概算要求で総務省が大幅に増額したテーマだった。
2026年6月には、総務省がデジタル分野の成長戦略の中で、2030年までに世界シェアを35%まで引き上げる目標を掲げている。
講師が注目していたのが精工技研。
生成AIの普及によるデータセンター建設で、光コネクターや測定機器の需要が増えているという。ここから先、業績が継続的についてくるかが、長期テーマになれるかどうかの分かれ目になる。
🌸 私:「防衛も海底ケーブルも、予算だけじゃなくて、利益に変わる仕組みまでちゃんとあるんだね」
🌱「DAY99でトトさんが教えてくれた『利益への道筋の分かりやすさ』が、ここでも効いていますね」―ハル
〈新しいテーマの芽:下水道関連〉
新しいテーマとして紹介されていたのが、下水道関連だった。
埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故をきっかけに、下水道の老朽化やメンテナンスに注目が集まったという。
関連銘柄の株価は大きく動いたが、その後どうなったのかは、まだ確かめていなかった。
〈期待だけでは続かない:スマート農業の例〉
一方、期待が先行してなかなか結果が出ない例として、スマート農業が挙げられていた。
2024年10月には、スマート農業技術活用促進法に基づく事業者の認定制度も始まった。
AIやロボティクスで少ない人手で生産する、という話としては魅力的だが、売上は伸びても営業利益がなかなか伸びず、株価も低迷が続いているという。
「第2のソフトバンク」と期待され続けながら、なかなか浮上してこない銘柄の一つだそうだ。
🌸 私:「話題性があっても、利益がついてこないと、結局しぼんじゃうんだね」
🌱「予算がつく、話題になる、そして業績がついてくる。この3つが揃って、はじめて長期テーマになるということですね」―ハル
💬 Satsukiの疑問とハルの回答
🌸 私:「DAY96からずっと、国策銘柄の探し方を学んできたけど、最後は結局、業績を見る、に戻ってくるんだね」
🌱「はい。国策は入口としてとても有効ですが、最終的にその会社が儲かっているかどうかは、決算という一番確かな情報で確認する必要があります。これは投資の基本でもありますね」―ハル
〈今日、一番わかったこと〉
テーマの継続性を見るときは、予算だけでなく、その先に業績がついてきているかまで確認することが大事だった。
防衛関連のように予算と業績と制度、3つが揃うと長期テーマになりやすい一方、スマート農業のように話題性だけが先行すると、なかなか結果につながらないこともある。
DAY96から続けてきた「国策銘柄の探し方」シリーズも、予算から業績まで追いかけたことで、ひとまず一区切りついた気がする。
予算を追いかけることは入口であって、その先の業績まで見届けることが本当のゴールなんだと感じた100日目だった。

今日で、100日目!明日も続ける。
📚 DAY100の関連記事はこちら

