白川道とハードボイルド小説
世の中には、心を焦がす人間と、そうでない人間がいる。この小説は心を焦がす人にだけ読んでもらいたい。
白川道(しらかわ・とおる、1945年~2015年)…小説家。本名は、西川徹(にしかわ・とおる)。
おすすめの作家の一人である、白川道を知ったのは何が切っ掛けだったのか。
恐らく古本屋の棚で、それ以前に読み漁っていた新堂冬樹(しんどう・ふゆき、1966年~)の近くに作品があったからとか、そんなちょっとした理由かもしれない。
ハードボイルド小説にハマっていた時期もあったので、その流れもあったとも思う。
白川道は、中国の北京の生まれ。戦後に引き揚げてきて神奈川県平塚市で育つ。平塚市立江陽中学校、神奈川県立平塚江南高等学校、一橋大学社会学部を卒業。
ハードボイルドで、無頼派みたいな感じだけれど、ちゃんと学歴のあるエリートなんだな、と思った。まぁ、ハードボイルド系の作家では、というか、作家は高学歴が多いからな。
北方謙三(きたかた・けんぞう、1947年~)は中央大学法学部を卒業しているし、大沢在昌(おおさわ・ありまさ、1956年~)は中退しているけれど慶應義塾大学法学部だし。
その師匠というか尊敬する先輩である生島治郎(いくしま・じろう、1933年~2003年)は早稲田大学第一文学部英文学科の卒業生だし。
神奈川県の出身で、一橋大学卒業の作家と言えば、石原慎太郎(いしはら・しんたろう、1932年~2022年)がいる。芥川賞作家なので、純文学系ではあるけれど。
同じく作家であれば、田中康夫(たなか・やすお、1956年~)もだな。
全く異なるジャンルではあるが、お隣の静岡県の出身でテレビプロデューサーの土屋敏男(つちや・としお、1956年~)が、一橋大学の卒業生だったと知った時には驚いたけれど、何となく納得もした。
他にも尋常ではないくらいの読書家である経営学者の楠木建(くすのき・けん、1964年~)も一橋大学の卒業生である。
何故か一橋大学の話になってしまったので、話を戻す。
白川道の作品で、最初に読んだのは、確か『天国への階段』だったはず。発売当時に、かなり売れて話題にもなった作品。
何となく書籍のタイトルは知っていたし、音楽好きでもあるので、Led ZeppelinのStairway to Heavenの邦題「天国への階段」とも掛けているんだろうな、と感じたのを憶えている。
音楽好きでなくても知っているレベルかもしれないが。
ここから先は
この記事が参加している募集
本や資料の購入に使わせていただきます!
