大沢在昌と警察小説
特に幼少期から読書が好きだったわけではない。
16歳の終わり頃くらいから本を読む習慣ができた。そこからは、こだわりもなくジャンルも問わず色々と読んできた。
その辺りに関しては、いくつかの記事にしてきたので、以下をチェックしてもらえたらと。
一時期、エンタメ系というか、ハードボイルド系を読み漁って、警察小説というものに触れることになった。
そこで、ドハマリしたのが大沢在昌(おおさわ・ありまさ、1956年~)の『新宿鮫』シリーズである。
2025年1月の現在で、シリーズ第12作品目の『黒石 新宿鮫12』まで刊行されている。
最初は、どんな感じなのかな、と半信半疑で読み始めた。
警察小説というジャンル自体、初めてだったのもある。またシリーズものに対する心理的な敷居の高さも。ただ、色々な不安といった感情は、一気に消え去った。
面白い。次の展開はどうなるんだと、ページを捲る手が止まらない。物語に没入した。
主人公は、新宿署刑事の鮫島(さめじま)。エリートのはずのキャリア警察官ではあるが、警察内部の抗争に巻き込まれて、一匹狼的な立ち位置になってしまった男。
犯罪者に鮫のように食らいついて離さないことから、通称「新宿鮫」(しんじゅくざめ)と呼ばれている。
主人公の過去も明かさていく。加えて、一作一作、それぞれに新しさがあり、充分に堪能できる作品群である。
『毒猿 新宿鮫2』も人気があるし、『無間人形 新宿鮫4』では直木賞を受賞しているけれど、植物防疫官の甲屋(かぶとや)というキャラクターが出てくる第5作の『炎蛹 新宿鮫5』とか特にお気に入りである。
恐らくファンの中でも、さまざまな好みがあるので、どの作品が好きかも別れてくるのだろう。
とは言っても、『新宿鮫』シリーズ談義を実際にしたことはないので分からないが。
ちなみに、『鮫島の貌 新宿鮫短編集 』というものもある。
人気コミックの主人公である『こち亀』の両津勘吉や、『シティーハンター』の冴羽獠も出てくるという作品である。
というわけで、そこから、大沢在昌の作品を色々と読んでいった。
『標的走路』などの失踪人調査人・佐久間公シリーズ。『北の狩人』などの狩人シリーズ。『アルバイト・アイ』などのアルバイト探偵シリーズ。
その他にも、『天使の牙』や『ザ・ジョーカー』、『魔女の笑窪』などなど。
基本的にはハードボイルド系が多いが、ポップな楽しい作品があるのもポイントである。
もちろん、大沢在昌だけではなく、他の著者の警察小説も読んでいくようになる。
逢坂剛(おうさか・ごう、1943年~)の『裏切りの日日』などの百舌シリーズ、今野敏(こんの・びん、1955年~)の『隠蔽捜査』シリーズや『ST 警視庁科学特捜班』シリーズ。
佐々木譲(ささき・じょう、1950年~)の『笑う警官』などの道警シリーズ、誉田哲也(ほんだ・てつや、1969年~)の『ストロベリーナイト』などの姫川玲子シリーズ。
横山秀夫(よこやま・ひでお、1957年~)の『陰の季節』などのD県警シリーズなど。
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