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鎌倉のぼんぼり祭で『逃げ上手の若君』を初めて知った

今日が最終日か。

鶴岡八幡宮の「ぼんぼり祭」が気になっていたものの、日曜日だし鎌倉は混みそうだし、どうしようかなと思っていました。

しかも、どうやらぼんぼり祭は昼間より、日が暮れて明かりが入ってからの方がよさそうです。

時間はすでに夕方。

ちょっと遅い気もする。

でも今日を逃したら、次は来年です。

それなら今からでも行ってみるか。

そんな感じで、かなり思いつきに近い形で鎌倉へ向かいました。



車では何度も来ているのに、歩いたことがなかった

今回はバイクで近隣駅まで行き、近くの市営駐輪場に駐車。

そこから地下鉄で戸塚へ出て、横須賀線で鎌倉へ向かいました。

鎌倉には車では何度も来ています。

鶴岡八幡宮の前も何度となく通っています。

でも、よく考えたら鎌倉駅から鶴岡八幡宮まで歩いたことがありません。

せっかくなので小町通りではなく、若宮大路へ出て二ノ鳥居から段葛を歩くことにしました。



いつもは車から一瞬で通り過ぎる場所です。

でも歩いてみると、道路の中央にまっすぐ鶴岡八幡宮へ向かう道が伸びています。



車から見ていたときには、あまり意識していませんでした。

歩いてみると、

「なるほど、これは鶴岡八幡宮へ向かう参道なんだな」

ということが、当たり前ですがよく分かります。

目的地へ向かって少しずつ景色が変わっていく。

たまには車を置いて歩いてみるのもいいものです。

境内に入ったら、想像以上にたくさんあった

鶴岡八幡宮に到着すると、境内にはぼんぼりがずらっと並んでいました。



これが思っていた以上に多い。

そして、思っていた以上に何でもありでした。

「ぼんぼり祭」という名前から、僕は勝手に伝統的な書や日本画が中心なのかなと思っていました。

もちろん、そういう作品もたくさんあります。

でも、それだけではありません。

漫画のようなイラストもある。

現代的な絵もある。

かなり自由です。

しかも、ぼんぼり自体が内側から照らされているので、夜の境内で一つ一つの作品が浮かび上がります。

これは昼間に見るのとは、かなり印象が違いそうです。



ぼんぼりは四角い箱形で、一本の支え棒に取り付けられています。

そして、その支え棒には作者名の札が付いていました。

つまり、誰の作品なのかはちゃんと分かるようになっています。

問題は、

名前を見ても、その人を知らないと分からない。

ということでした。

有名な画家なのか。

作家なのか。

漫画家なのか。

作品に何か意味があるのか。

僕にはさっぱり分からないものもたくさんあります。

詳しいガイドさんと一緒に歩いたら、たぶん何倍も面白い祭りです。

知っている名前が出てくると、急に面白くなる

そんな中、

「あ、この絵柄は見たことがある」

と思ったぼんぼりがありました。

わたせせいぞうさん。



そして、別のところには宇宙戦艦がびっしり描かれたぼんぼり。



支え棒を見ると、

庵野秀明さん。

こういうものもあるんですね。

しかも、その隣には安野モヨコさんの作品。



夫婦で並んでいました。

庵野秀明さんはメカをびっしり。

安野モヨコさんは月夜の和装美人。

作風があまりにも違っていて、それも面白い。

こうなると、ぼんぼりを眺めるというより、

「次は誰が出てくるんだろう」

という作品展を見ている感じになってきます。

「逃げ上手の若君」って何だ?

そして、もう一枚気になった作品がありました。



和装の若者が描かれ、その横には大きく、

「逃げ上手の若君」

と書かれています。

右上には、かなり崩したサイン。

このサイン、誰だろう。

写真を撮ってAIに聞いてみました。

作品名などから確認すると、作者は松井優征さん

『暗殺教室』の作者でもあるそうです。

ただ、僕はここでもう一つ引っかかりました。

そもそも『逃げ上手の若君』を知らない。

名前すら、このぼんぼりを見て初めて認識しました。

調べてみたら、ものすごく鎌倉だった

帰りながら少し調べてみると、『逃げ上手の若君』は歴史を題材にした漫画でした。

主人公は、鎌倉幕府滅亡後を生きた北条時行

鎌倉幕府が滅びたあと、逃げ延びた北条時行が再び鎌倉を目指していく物語です。

つまり僕は、

鎌倉の鶴岡八幡宮で、鎌倉を舞台にした物語のぼんぼりを見ていた

ことになります。

作品を知っている人なら、

「あ、『逃げ若』だ」

とすぐ気づいたのでしょう。

何も知らない僕は、

「このサイン誰だろう?」

から入りました。

でも、こういう知り方も悪くありません。

現地で偶然出会って、あとからその意味を知る。

観光地で史跡を見てから歴史を調べるのと、少し似ています。

時間が全然足りなかった

到着した時間が遅かったうえ、今日は最終日。

20時30分ごろには撤収を知らせるアナウンスが流れました。

すぐに全部片付け始めたわけではありませんでしたが、もうゆっくり見ている時間でもありません。

結局、一通りさらっと見て回るので精いっぱいでした。



一つ一つ絵を見て、支え棒の作者名を確認して、

「この人は誰だろう?」

まで調べていたら、とても一晩では終わりません。

来年また行くなら、もっと早い時間から来ようと思います。

できれば、まだ少し明るいうちに境内へ入り、日が暮れてぼんぼりに灯りが入っていくところから見てみたい。

ぼんぼりを見に行ったら、読むものが一つ増えた

今回、一番印象に残ったのは、知っている有名人の作品を見つけたことではありませんでした。

それまで知らなかった作品を、その物語と関係の深い鎌倉で偶然知ったこと。

『逃げ上手の若君』。

漫画そのものをまだ読んだことはありません。

でも、先に鶴岡八幡宮を歩いてしまいました。

段葛も歩きました。

夜の境内も見ました。

そのあとから漫画を読んだら、普通に作品から入るのとは少し違って見えるかもしれません。

ぼんぼりを見に行っただけのはずが、

帰るころには、読むものまで一つ増えていました。

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